テニスの4大大会、全仏オープンが27日に開幕する(WOWOWライブで連日生放送)。男子シングルス世界ランク21位で第19シードの錦織圭(28)=日清食品=の1回戦、同304位で主催者推薦出場のマキシム・ジャンビエ(21)=フランス=戦は、27日の第1コート第2試合に組まれた。日本時間午後6時開始の第1試合では女子シングルスの奈良くるみ(27)=安藤証券=がバルボラ・ストリコバ(チェコ)と対戦する。
開幕前日の26日、錦織は観客席付きの18番コートで約1時間の練習を行った。練習相手は予定されていた同5位のグリゴル・ディミトロフ(ブルガリア)ではなかったが、キッズデーで多くの観客が来場。実戦形式飛び交う鋭い打球に何度も歓声と拍手が上がった。
錦織は25日夜にパリ市内のホテル「プランス・ドゥ・ガル」で取材に応じ、「いろんな感覚が戻ってきた。自信をもってプレーができる」と明るい表情で話した。クレーシーズンはモンテカルロ・マスターズで準優勝。バルセロナ。オープン(OP)は1回戦で途中棄権、マドリード・OPは1回戦で宿敵N・ジョコビッチ(セルビア)に敗れた。続くイタリア国際では準々決勝で再びジョコビッチに屈したものの、2回戦で世界ランク4位(当時)のG・ディミトロフ(ブルガリア)に勝利。「試合数もこなせたし、トップ10ともいい試合ができている。ジョコビッチに負けた試合も、いろんな経験として、いい試合ができた。いい形で全仏に入れている」と話し、上位進出へ意欲をみせた。