チビッ子のミレが
『コーチはいいね~、魔法使いの友達も居るし
妖精とも逢えるなんてインチキだよ~一人だけ!』
って、言ってたので、妖精の話しをしようね~
北海道から、沖縄へ
テニス合宿に来た、さや花とえり花が
楽しく過ごして、帰る日に
空港に2人を見送りに行った
そこで、ミネラルウォーターを飲んだら
口から入ったのに、鼻から逆流して、何かが出てきた
プヨプヨ浮いてる、雲みたいな物は?
なんじゃ~此れは?って思ってると
『ああぁ~、ボトルの中は窮屈だった、僕は水の妖精だよ
久しぶりに、僕達が、見える人に合ったよ!』
『ねぇ~ねぇ~話し、聞いてくれる
近頃、住む所がどんどん減ってきてね~
水があれば、良いと言う訳じゃないんだ
綺麗で、ミネラルいっぱいの水じゃないとね~』
『前は、人間の側まで行けて、エネルギーを分けてあげたけど
近頃では、消毒され、ミネラルを抜かれて、それ以上進めない
せっかく、長生きできるようにパワーを与えていたのにね~』
『君の寿命を、2倍にしてあげようか?』
『いいよ、今のままで!』
『欲がないな~!だから、僕達が見えるかもね
あっ!そろそろ帰らないと、雲に乗って、
遠いアメリカまでね~、又、逢おうね~』
って飛んでいった
そう言えば、光の妖精も言ってたな~
『前は、おはよ~って、人や動物を起こしてあげたけど
今は、ガラス窓に、ドーンとぶっつかって、ひどい目に逢う
人間は、自分達の一部を遮断してるんだよね~、
消毒してあげたり、癒してあげる事が出来ないんだよね~』って
テニスコートで逢った、風の妖精も言ってたな~
『森や木々の中から、美味しいマイナスイオンを含んだ空気を
一生懸命に運んでいるけど、嫌な顔される時が多いんだよね
特に、街まで運ぶと、ビルやアスファルトで乾燥してるから
空っ風になるんだよね~、すると、花粉を巻き上げるんだよ
近頃は、妖精の中でも、捻くれて、悪さするのも出てきてるんだ
だって、クーラーの無い頃は、あんなに嬉しい顔してたのにねぇ~』
火の妖精も言ってたよ
『昔は、各家庭に、火の神って、祭られていたけど
電力の炉の中で、皆の為に一生懸命に働いて電気を起こしても
今なんか、全然尊敬してくれないよ、あって当たり前と思ってるよ
俺が働かなかったら、どうなるか?今度、試してみるよ!』って
木の妖精達も言ってたな~
『住む所が、どんどん減ってきてるし
これでは、美味しい空気やマイナスイオンを
いっぱい作れないよ、人間は、もっと木を大事にしないと駄目だよ』
他の植物や動物達は、色んな妖精達と共存してるのに
人間だけは、自分達の力で生きていると奢ってる
色んな妖精達が、一生懸命に応援してるのに、大事にしてあげないと
皆、不満だらけになるし、悪い妖精がいっぱいになるよ!
澄みきった心で
水・光・風・火・木を感じよう
きっと、妖精達の話し声が、聞こえてくるよ!