月別アーカイブ: 2015年11月

「テニスは人生を豊かにするアイテム」

「テニスは人生を豊かにするアイテム」

部活思考が強くなると勝敗に対して固執し過ぎてしまう傾向があります。
もちろん、勝利を目指して努力することは素晴らしいことであり、目標を達成する為のプロセスを計画したりすることは大変意義のあることです。

ただ、スポーツの根幹は人生を有意義にする為のアイテムの一つということも忘れてはならないことでもあります。
テニスに関わらず、ひとつのスポーツを経験することは、人生において遊び道具がひとつ増やすことができるという考え方もできます。

遊び道具という表現が誤解を招くこともあるかもしれませんが、長い人生において、余暇を有意義に過ごすためのツールが増えることは勝敗以上に意味があります。
高校や大学を卒業後、社会人となり、少なからず60~70歳まで仕事をする中で、様々なプレッシャーや悩みを経験するはずです。
そんな時に、スポーツというストレス発散や気分転換、運動を通した健康促進等の為のアイテムを携えていることは大きな財産といえます。

この観点から考えると、いかに「テニスを楽しめるか」ということもほうが重要かもしれません。
数あるスポーツで社会人でも継続しているスポーツが少ない中で、テニスは比較的継続しやすいスポーツでもあります。
団体競技は素晴らしいものの現実的には、仕事や家庭の都合で、人数を確保することが困難な場合も多いです。
「ゴルフ」や「フィットネスジム」が重宝されるひとつの理由は、少人数であることと都合に合わせて行うことができる手軽さもあります。

「テニス」は、全国各地にコートがあり、対戦型なものの、比較的少人数で楽しむことが出来るスポーツでもあります。
また、スクールも数多く点在し、一時的に休んでいても再開しやすい環境もあります。

少し学生の部活動を脱線した内容となってしまいましたが、なかなか伝わり難くても指導者はこのようなテニスの素晴らしさも少しずつ伝えていけるように努めていきたいですね。

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カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 09:10 | コメントをどうぞ

「遊びは本気で遊ぶから面白い」

「遊びは本気で遊ぶから面白い」

テニスはスポーツです。
そしてスポーツとは「遊び」とも言えます。

よくレッスン時に子供たちにこんな言葉を投げかけます。
「対戦型のテレビゲーム等で、適当にやっていたり、相手がやる気が無かったとしたら面白い?」
当然、面白くないはずです。

「面白さ」というものは「本気」の下で生まれます。

とはいえ、本気になるということは「口惜しさ」や「歯がゆさ」を感じることも多いです。
指導者はその「本気」の先にある「面白さ」や「楽しさ」を伝えられるかが最大の課題とも言えます。

また、「本気になった回数や時間」こそが人生の大きな財産になることが多いものです。だからこそ、「本気になった部活動」の時間を共有した友人は、長い付き合いになる傾向があります。
皆さんも心当たりがあるのではないでしょうか?

古風な言い方ですが「大人の背中を見て子供は育つ」とも言います。大人が本気で遊び、一喜一憂する姿を見せることも指導の一部とも言えます。
大人が冷めていたら、子供たちも
「冷めていること=大人」
と勘違いしてしまいます。

大人がテニスで本気に遊ぶ姿を子ども達にもっと見せていきましょう!

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カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 11:20 | コメントをどうぞ

「昔と今の上達方法の違い」

「昔と今の上達方法の違い」

理論は年々進化し、様々な指導者が研究を重ねています。
最新の理論については少し置いておいて、根本的な上達の対する姿勢について考えてみましょう。

上達する為には何をしなければならないかというと、単純に練習です。
練習というものは、「伸ばしたい技術」や「補いたい技術」を修得する為に、「工夫」や「意識」をするものです。

その「工夫」や「意識」は、指導者からのアドバイスは勿論ですが、何より自分自身で探し出そうとすることが重要となります。
全ての練習時間に、指導者がマンツーマンでアドバイスすることは不可能であり、集団で練習をしたり、自主的に練習する時間のほうが圧倒的に長いのが通例です。

それはどんなに名コーチがついていたとしても、大部分の練習時間は自身に委ねられることであり、自分自身にアドバイスをするような習慣を身につければならないということです。
すなわち、いかに「探求心」を育てられるかが重要となります。

以前であれば、プロのプレーを見たければ、試合会場に足を運んだり、稀に放送される試合をビデオに録画し、再生と巻き戻しを繰り返したものです。
また、書籍や雑誌を手に入れて学ぶことも同様です。
それがインターネットの普及で、無料動画サイトで検索すれば手軽にプレーを研究できて、気の利いたスロー動画や練習風景まで閲覧することが可能になりました。
技術に関しても、少し調べれば様々な理論や練習方法まで掲載していたり、場合によっては質問にも答えてくれることもあります。
間違いなく、上達するツールは増え、探求心に対して応えられるような環境になりつつあるとも言えます。

勿論、インターネットに頼り過ぎることは肯定し難いですし、情報が溢れているだけに、取捨選択するような能力や適切な利用方法が必要になります。
また、「百聞は一見に如かず」や「指導者の生の声こその説得力」は、情報だけの机上の理論と大きな違いはあります。

ただ指導者のスタンスも、技術のアドバイスをするだけでなく、より「探求心」を育てることも大切になるとも言えます。
昔も今も変わりないことですが、指導者がいない時間のほうが長いだけに、その時間を有効活用し、効果的な練習をするような「自主性」と「探求心」は伝えていきたいですね。

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カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 08:55 | コメントをどうぞ

変化に必要な「言う」「書く」「行う」

変化に必要な「言う」「書く」「行う」

これだけテニスが注目される中で、新年度を迎えるのは初めてといえるかもしれません。
部活動にしてみれば、硬式テニス部への新入部希望者にも影響を与える可能性があります。

●現在、硬式テニス部が存在する中学校であれば、部員の増加。
●現在、硬式テニス部が存在しない中学校であれば、創部のリクエスト。

今年、錦織選手の活躍やメディアでの露出が、中学校という舞台にどのような影響をもたらすかは、4月・5月になって蓋を開けてみないとわかりませんが、教職員や関係者の皆様の負担が増えることは間違いないとも言えます。
テニス業界からみれば、待ち望んでいた状況とはいえ、現場の心配は尽きない言えます。

一過性のブームとして終わってしまうか、継続した人気スポーツとしてのポジションを確立できるか、大切な年です。
逆にどんなに準備したとしても、様々な想定外の状況やイレギュラーが発生するかもしれませんが、柔軟な対応を期待します。

また、テニスを盛り上げたいと夢を持ち、語っていた方々の転換期です。

「言うは易く行うは難し」
確かに「行うは難し」ではあるものの、「言う」ことも大切です。様々な状況で、「テニスを盛り上げたい」という気持ちを言葉に出しましょう。

「言葉は言霊」
気持ちのこもった言葉には、人は引き寄せられることも多いです。場合によっては「言う=行う」にもなります。

今の時代、「言う」だけでなくブログやfacebookに多く方々が「書く」ことによって社会現象にもなります。
「中学校に硬式テニス部を増やしたい」という気持ちを多くの方々が、書くことは大きな変化を生む可能性があります。

「自分の一言くらいでは変わらない」と思うのでは無く、5分程度で書ける文でも構わないので書いてみませんか?
「あなたの一言でテニス業界が変わるかも!」

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カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 10:16 | コメントをどうぞ

「ひとりのヒーローの出現で業界が変わるか?」

「ひとりのヒーローの出現で業界が変わるか?」

各スポーツ業界においてカリスマ的なヒーローの出現は、常に期待されるものです。
日本でのメジャースポーツといわれる野球、サッカーであれば
【野球】イチロー、ダルビッシュ、田中将大・・・…
【サッカー】KAZU、中田英寿、本田圭祐、香川真司・・・
話題に尽きません。

今、テニスにおいても、松岡修造、クルム伊達公子、杉山愛と名だたる選手がいる中で、子供たちのヒーローとなりうる錦織圭選手が代表されるようになりました。
各業界、ヒーロー待望論があるものの、本当にヒーローの出現を機に業界に変革をもたらすことができるのでしょうか?

様々な状況や土壌、スポーツ性によって、結果は異なることは想像できるものの、テニス界にとっては今が大きな分岐点であることは間違いありません。
ヒーローはあくまで軸であり、その軸を中心に如何に広げて、太い軸を作ることが大きな課題と言えます。

元々はヒーロー待望論からはじまり、錦織選手というヒーローが現れれば、次に「第二の錦織選手」を期待する。
それらも大切であり、錦織選手に追随しようとする選手も注目されることによって、励みとなることは自然な流れです。
一方で、それだけで太い軸になるかというと、不安が残ります。

「プロスポーツはファンに支えられている」とよく言いますが、それは気持ちの面だけでなく、ファンの母数に比例してスポンサー数やサポート費等が変動することも現実です。
テニスにおいて考えれば、義務教育期間の中学校に硬式テニス部が不足していることは、ファンの母数を増やすことに大きく歯止めをかけているとも言えます。

子ども達の声援は必ず選手の後押しになります。
日本の全てのテニスプレーヤーに「中学生のファンが増やしたい」という気持ちを持って欲しいと願います。

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カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 08:45 | コメントをどうぞ