「テニスは人生を豊かにするアイテム」
部活思考が強くなると勝敗に対して固執し過ぎてしまう傾向があります。
もちろん、勝利を目指して努力することは素晴らしいことであり、目標を達成する為のプロセスを計画したりすることは大変意義のあることです。
ただ、スポーツの根幹は人生を有意義にする為のアイテムの一つということも忘れてはならないことでもあります。
テニスに関わらず、ひとつのスポーツを経験することは、人生において遊び道具がひとつ増やすことができるという考え方もできます。
遊び道具という表現が誤解を招くこともあるかもしれませんが、長い人生において、余暇を有意義に過ごすためのツールが増えることは勝敗以上に意味があります。
高校や大学を卒業後、社会人となり、少なからず60~70歳まで仕事をする中で、様々なプレッシャーや悩みを経験するはずです。
そんな時に、スポーツというストレス発散や気分転換、運動を通した健康促進等の為のアイテムを携えていることは大きな財産といえます。
この観点から考えると、いかに「テニスを楽しめるか」ということもほうが重要かもしれません。
数あるスポーツで社会人でも継続しているスポーツが少ない中で、テニスは比較的継続しやすいスポーツでもあります。
団体競技は素晴らしいものの現実的には、仕事や家庭の都合で、人数を確保することが困難な場合も多いです。
「ゴルフ」や「フィットネスジム」が重宝されるひとつの理由は、少人数であることと都合に合わせて行うことができる手軽さもあります。
「テニス」は、全国各地にコートがあり、対戦型なものの、比較的少人数で楽しむことが出来るスポーツでもあります。
また、スクールも数多く点在し、一時的に休んでいても再開しやすい環境もあります。
少し学生の部活動を脱線した内容となってしまいましたが、なかなか伝わり難くても指導者はこのようなテニスの素晴らしさも少しずつ伝えていけるように努めていきたいですね。