月別アーカイブ: 2016年3月

「プロ・現役選手にも、もっと興味を持って欲しい」

「プロ・現役選手にも、もっと興味を持って欲しい」

現実的なところ、プロ選手からコーチほどのテニス実力者は、比較的テニス環境に恵まれてきた経緯があります。
それらは努力無しに培ってきたものではありませんが、テニスとの出会いから練習環境に至るまで、様々な運や縁、サポートによって構築されてきているはずです。
したがって、中学生時代は、硬式テニス部のある私立校に進学していたり、例え部の無い中学校であったとしても、両親の支援によってスクールやクラブへ通っていた経緯を持つプレーヤーが多いです。…
仮に、中学校に硬式テニス部が少ないことを知っていたとしても、実体験に近い感覚は少ないものです。
また、現役引退後も大抵はジュニア育成等の経験者や既にテニスに興味のある子供達との接点のほうが多くなります。

中学校に硬式テニス事情に対して声を挙げて下さる方は、教職員や中学生のお子様を持つ父兄、中学進学を控えたジュニアを指導するコーチ等とさまざまですが、なかなか現役選手や英才教育を経た経験者から声を挙げて下さることは少ないことも現実です。
決して非難しているわけでは無く、実体験や親族でその環境に置かれているお子様がいない限り切実な問題として捉え難いことも当然とも言えます。

たしかに選手であれば試合の結果が問われ、それらに対して努力を重ねることが本質です。
それはいわばテニス業界の看板でもあり、中心を担っているとも言えます。もちろん注目度も高く、行動や発言にも影響力があると言う考え方もできます。
なんとか業界中心でもある選手からも声を挙げてもらえるように、中学校テニス事情にも耳を傾けてもらえるような情報発信をしていかなければと思います。

●署名活動を行っております。ぜひご協力をお願い致します。
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【公式サイト:中学校に硬式テニス部を増やそうの会】
カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 09:26 | コメントをどうぞ

「強いから応援するんですか?日本テニス選手を5名挙げられますか?」

「強いから応援するんですか?日本テニス選手を5名挙げられますか?」

サッカーの日本選手を5名挙げて下さいと言えば、女性でも回答できる方は多いものです。
一方で、テニスの日本選手を5名挙げて下さいと聞くと、テニス愛好者でさえ、答えられないこともあります。

この投稿をご覧になって下さる方は、テニスの情報に対してアンテナを張っている方が多いだけに、回答できる方も多いと思います。
ただ中学生にこの質問を問いかけた時に、テニス部に所属していても答えられない学生のほうが多いのが現状です。

どうしても指導と言うと技術指導をイコールに考えがちです。
もちろん、コート上でボールを追い駆け、ラケットを振り抜くことが根本的なテニスの楽しさなので、技術指導も大切です。
時間の制約があるだけに、困難かもしれませんが、選手を紹介したりする機会を設けることも指導の一環です。
目標の選手や憧れる選手がいるだけで、テニスはガラッと変わります。

確かに錦織選手のように世界でトップ5に入るような選手はインパクトがありますが、国内にも素晴らしい選手は多数存在します。
また、地域に根差してレッスンをするコーチも素敵なプレーヤーのひとりです。

大人のほうがどのスポーツでも世界で活躍していないと否定的な評価をしてしまいがちな風潮もあるような気がします。
「部活であれば、同じ部の選手を応援しよう」と言うはずです。
それはレベルを問わず、場合によっては勝敗にも関わらず、応援する気持ちを育てたり、チームワークを育む意図があるからです。
それをスライドして考えれば、今はまだ世界に届かない選手であっても応援したり、鈴木貴男選手のように40歳間近でも現役として戦い続ける選手をもっとフォーカスしなければならないはずです。

「憧れる選手は誰ですか?」
という問いに部員はなんと答えることでしょう。

「強いから応援する」
「世界でトップだから応援する」
だけではなく、
「頑張っているから応援する」
「仲間だから応援する」
等の視野も育っていって欲しいですね。

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カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 08:29 | コメントをどうぞ

「建前がちに表現される文武両道って・・・」

「建前がちに表現される文武両道って・・・」

入学式や朝礼での決まり文句といえば文武両道。
一方でどれだけの学生に真意が伝わっているかと言うと、耳にタコ状態で「文武両道」という言葉にさえ拒否反応を示すことさえあるかもしれません。

もちろん指導者側も悪気があるわけでも無いものの、つい口にしてしまう言葉のひとつかもしれません。
かといって勉強しなくて良いとは言いにくいものです。

イチローも中田英寿、羽生結弦も、高校時代の成績がトップクラスだったという話は有名です。
だからといって、お手本して頑張ろうというのも安直とも言えます。

では、一流と言われるプロ選手がなぜ頭脳においても長けているかをというと、昨今のスポーツ業界では、様々な理論が提言され、レベルアップには意識改革は必須とされています。
自身の技術に対しての探求や時間の使い方に至るまで、計画的に物事を整理する能力が重要視されます。

なんでもかんでも理論的にすることは賛否に分かれると思いますが、文武両道を司っているものは自分自身に人間形成の計画性の表れとも言えるはずです。
もちろん意志や我慢強さや要領的な要素も大きな要因です。

文武両道という言葉は素晴らしい言葉なものの、終わりの無い大きい目標です。
大き過ぎる目標というものは、時として、手がける前に「やる気」を削いでしまうこともあります。
何より、文武両道という言葉が、子供たちにとってどれだけ魅力のある言葉なのでしょうか?

指導者側も決まり文句のように文武両道と表現するのではなく、細分化した目標設定や実現可能な目標設定の努力を怠らないようにしなければなりません。
最近の学生は現実的な故、自分の将来の夢や目標が定まっていない学生も多いものです。
間違いなく、ご父兄や教職員の方々が苦労されているポイントではないでしょうか?

まずは実現可否に関わらず、目標を持ってもらいたいはずです。
そして、それを実現化させる為に計画力を培うことは、将来新たな目標や夢が出来た時に大きな財産となります。
ひとりでも多くの学生に自身の将来像をイメージしてもらいたいですね。

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カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 08:44 | コメントをどうぞ