月別アーカイブ: 2016年9月

「物(ラケット)には魂が宿る」

「物(ラケット)には魂が宿る」

日本では古来より「物には魂が宿る」とされる考え方があります。元々は様々な説がありますが、その心は「物を大切にする」というものでもあります。

部活等でもコートに入る際に一礼してから入る習慣もその一種であり、テニスが出来ることに感謝したり、誠心誠意を持って練習に取り組む為の決意表明等の意味合いがあります。…
日本独自の習慣とも言えますが、個人的にはとても気持ちの良い作法と思います。

礼節を重んじる習慣というのは世界的にも評価されることも多く、誇るべき文化と言えるのではないでしょうか?

ラケットにおいても同様に、思うようなプレーが出来ないことによって八つ当たりのような動作を行ってしまうようなことがあります。
「苦しい練習を共にしてきた相方(ラケット)」
「自身の成長を助けてきてくれた相方(ラケット)」
と考えた時に、思うように行かないからといって、どのような行動を取るのでしょうか?
相方を地面に叩きつけたり、投げたりするでしょうか?
もし本当に心があるならば、悲しいことであり、信頼関係も崩れ、仲直りすることも困難でしょう。

強制的な環境の下、義務的に礼節や物を大切にするのではなく、その立ち振舞いの根幹にある意味合いを理解しつつ、優しい心を育んで欲しいですね。

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「勝負事に絶対は無い」応援の本質

「勝負事に絶対は無い」応援の本質

極々当たり前のことですが、絶対勝ちたいという気持ちがあったとしても絶対勝てることなんてありません。
絶対なんて言える人は勝負事の本質を知らない人とも言えます。
少しでも勝利に対して確率を高め、自信を持って立ち向かえる為に、努力を重ねているものです。
スポーツでもビジネス等でも2度訪れることの無いようなチャンスをモノにするための一喜一憂するのは誰しもが同じです。

しかし時として、異なる分野や他人事になると人に対して絶対を求めてしまいます。少し自分に置き換えて考えれば、絶対なんてことは無く、チャンスであればあるほど、不安にかられるものです。
だからこそ周囲は結果だけに注目するのではなく、経過や努力、姿勢に対して見守る必要があります。
努力している時の時間は、時として長く、遅く感じることがあります。そんな時にこそ周囲の応援というものは大きなサポートになります。

情報社会となり、結果をすぐに手に入れられるようになったものの、情報過多により様々な結果の情報ばかりに目が向きがちなることがあります。意識しなければ細かい情報や過程の情報は入ってきません。
応援というものは、試合自体を応援するだけではなく、過程の応援こそ大切です。

夏場に各地で多くのジュニアの大会が開催されています。特にジュニアは成長過程であることから結果が思わしくなくても、後に華開くことも多いです。結果だけではなく過程を含めた評価やサポートを継続的に行っていきたいですね。

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「アイデアを出すことより、出させることのほうが難しい。」

「アイデアを出すことより、出させることのほうが難しい。」
「アイデアを否定することより、肯定することのほうが難しい。」

物事の本質というものは難しいものです。
一見「アイデアを出す」ということは、自分の意見がありクリエイティブな感覚になれるものの、時間をかけて熟考しさえすれば多くの人が気づけことも多いです。…
人ひとりが考え出せることなんて限りがあり、仲間が10人いるのであれば、10人のアイデアを引き出せる環境や風潮を作り出せることのほうが価値があることがあります。
何より発案後、実現に結び付かせるという大きな課題が残るだけに周囲の信頼を得ながら協力をしてもらえる能力も重要です。

また、人が出したアイデアを否定したり懸念点を指摘することは、一時的に自分のほうが優れているという優位性を感じることが出来るかもしれません。
一方で安易な指摘というものは、苦労をしてアイデアをひねり出した側に対して不信感を抱かせてしまうこともあり、何より次回からの発案を抑制させてしまうことも多いです。
そもそもアイデアのほとんどが不完全なもののほうが多く、それらに対して懸念点を指摘することはさほど難しいことでは無いものです。
それらをブラッシュアップさせて完全に近づけることが出来るかが鍵になり、受け手の最初のスタンスや言葉遣いで次へのステップや思考が変わります。

アイデアを出す側か?出させる側か?
アイデアに対して肯定派か?否定派か?

もちろん、どちらも必要です。
ただ、アイデアを閃いたとしても、すぐに自分から発案するのではなく、人から引き出すように促したり、アイデアを発案された後に一度肯定した後に指摘するようなテクニックもあります。
まどろっこしく感じたり、時間の無駄と考えられる方もいると思いますが、人との関わり合いの中でこれらによって結果が異なることも現実だと思います。
指導という観点でも、すぐに答えを与えることより、アイデアを出す努力や人からの意見を受け入れられる能力を身に付けて欲しいと思うものです。

少し部活とはかけ離れた論点に感じるかもしれませんが、部活というものは会社や組織等の縮図でもあり社会勉強の場でもあります。
指導者のスタンスや指示、部員それぞれの主義主張・思考によって大きく変わるものなだけにミーティング等では気をつけたいポイントかもしれませんね。

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「合宿でのミーティングや雨天時に」

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「合宿でのミーティングや雨天時に」

いよいよ夏合宿シーズンです。
ただ複数日の合宿ともなれば、全ての日が天候に恵まれるとは限りません。長期合宿であれば中日として休養にするのも良いですが、数日程度の合宿だと折角の機会なので出来る限り濃密な日々を過ごしたいと思うはずです。

そんな時には本会ホームページの【部活サポート資料】のクイズや自己判断シートをご活用下さい。(※無料でPDFをダウンロード出来ます。)
中学校から大学生のクリニック等で、レベルに応じて使用しています。合宿等での雨天時解消方法のひとつにもなります。
雨天でなくても夜のミーティング等での活用するのをオススメしています。

【部活サポート資料】
http://jrtennis.jp/juniortennis_qa.htm

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