「アイデアを出すことより、出させることのほうが難しい。」
「アイデアを否定することより、肯定することのほうが難しい。」
物事の本質というものは難しいものです。
一見「アイデアを出す」ということは、自分の意見がありクリエイティブな感覚になれるものの、時間をかけて熟考しさえすれば多くの人が気づけことも多いです。…
人ひとりが考え出せることなんて限りがあり、仲間が10人いるのであれば、10人のアイデアを引き出せる環境や風潮を作り出せることのほうが価値があることがあります。
何より発案後、実現に結び付かせるという大きな課題が残るだけに周囲の信頼を得ながら協力をしてもらえる能力も重要です。
また、人が出したアイデアを否定したり懸念点を指摘することは、一時的に自分のほうが優れているという優位性を感じることが出来るかもしれません。
一方で安易な指摘というものは、苦労をしてアイデアをひねり出した側に対して不信感を抱かせてしまうこともあり、何より次回からの発案を抑制させてしまうことも多いです。
そもそもアイデアのほとんどが不完全なもののほうが多く、それらに対して懸念点を指摘することはさほど難しいことでは無いものです。
それらをブラッシュアップさせて完全に近づけることが出来るかが鍵になり、受け手の最初のスタンスや言葉遣いで次へのステップや思考が変わります。
アイデアを出す側か?出させる側か?
アイデアに対して肯定派か?否定派か?
もちろん、どちらも必要です。
ただ、アイデアを閃いたとしても、すぐに自分から発案するのではなく、人から引き出すように促したり、アイデアを発案された後に一度肯定した後に指摘するようなテクニックもあります。
まどろっこしく感じたり、時間の無駄と考えられる方もいると思いますが、人との関わり合いの中でこれらによって結果が異なることも現実だと思います。
指導という観点でも、すぐに答えを与えることより、アイデアを出す努力や人からの意見を受け入れられる能力を身に付けて欲しいと思うものです。
少し部活とはかけ離れた論点に感じるかもしれませんが、部活というものは会社や組織等の縮図でもあり社会勉強の場でもあります。
指導者のスタンスや指示、部員それぞれの主義主張・思考によって大きく変わるものなだけにミーティング等では気をつけたいポイントかもしれませんね。
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