「いろんなアドバイスを消化する為には」
様々なコーチや指導者のアドバイスを受けると迷いの生じることがあります。そのアドバイスが正解不正解ではなく、それらを如何に消化していくかが問題です。
前提としてトッププロであっても自分にフィットしたアドバイスを選択することは困難だということを念頭に置いて下さい。…
真面目な方ほど、全てのアドバイスを理論的に理解しマスターしようとして消化不良を起こしてしまうことがあります。
どのスポーツにおいても取捨選択する能力は大切です。
また、アドバイスに対して柔軟に対応することも必要です。
極例ですが、慌ててテニスをしている姿を見て「落ち着いて」とアドバイスしたとします。
そして一年後、「急いで」とアドバイスすると、本人はアドバイスが右往左往していると感じてしまうかもしれませんが、コーチは基本的に「その時」に対してアドバイスすることが多いものです。
あくまで単純な例ですが、場合によっては、同じコーチであってもアドバイスが反転することもあるということです。
また、他のプレーヤーがアドバイスされている様子を見て、自分で実行してみると上手くいかないこともあります。
他のプレーヤーをみて勉強することも大切なものの、自分に最適なアドバイスかどうかは別の話です。
あくまでコーチが1対1でアドバイスしている時は、その対象独自の最適なコメントを探しています。
勿論チャレンジしてみることも良いですが、自分自身に当てはまるかどうかコーチに確認するほうが良いでしょう。
他にも、定期的に一緒にテニスをしているコーチとスポット的にアドバイスするコーチによっても方向性が異なることもあります。
このように、状況やタイミングによってアドバイスは異なり、現実的には全てを消化することは不可能とも言えます。
もちろん、コーチとしてはアドバイスを聞き入れて欲しいですが、縛られてほしいわけではありません。
良い意味での曖昧さと状況に応じた取捨選択はとても重要なポイントです。