早朝、孫娘たち四人で高尾山へ出かけることになった。電車を4回、乗り継ぐにつれ登山姿が多くなって、最後の乗り換えはひと駅で高尾山駅へ到着、都会からいっきに山麓へ突入した感じだった。
電車をおりてまもなく右左に土産、そばやが並び、まさに観光地の風情だと感心しながらそぞろ歩くと登山電車の駅舎が迎えてくれた。一直線にそして緩やかにはいのぼり終点近くには斜度日本一と自慢気に表示されていた。
登山電車を下りてだらだら登りの遊歩道が山頂まで続いているようす。蛸と天狗と修験者が主役なのか道端には目につくものが三々五々と配置されている。霊山、信仰の山なのだ。歩をすすめ行くうちに立派な寺造りの建物を散見しだし、そこには参詣している人達でいっぱいであった。
登山というには物足りなさの勾配と時間で山頂らしき広場にまもなく到着。いただきの先の低地にも人だかり、眺望が良いかもしれぬと歩を進めると、なんと中空の遠方に富士が浮かんでいた。
帰りは別のルートで下ると普通の登山道とおぼしき、左側は谷底でやっと離合できそうな細道は足場も悪くて、かなり苦戦させられ、下りとはいえ山登りをしたというお墨付きをもらった感じがした。
一度行きたいと願っていた高尾山、五月の風もさわやか季節にみんなで行くことができて幸せでした。