日曜日
運動公園は終日曇り、薄ら寒く霧雨も時折舞い日が高くなるにつれて寒さを増していた。
男子73名女子31名の104名参加というから、すごいと思った。松Aは14名の満杯でいつものつわものと、新参のつわものがいる。レベルは回を重ねるごとに上がっているので、ビールゲットは手の届かぬ存在と諦め気分になっていた。
諦めかけていたところに、ゲットのチャンスは訪れていた。
1試合目、ペアの小柄なMさんがねばり強く、ぼくの思い切りのいいショットもタイムリーに決まり、パートナーのサービス2回落としたが62で初戦をものにする。初戦の勝敗は一日の気分に大きく反映する。1勝できたことでM氏と喜びを分かち合った。
2試合目は4勝の一人であったA氏とのペアー。41とリードしておきながらぼくの2回のサービスを落して44と追いつかれ55で勝敗を決めるぼくサービスゲームとなっていた。自信がなかった。相手の一人は軟式あがりで強烈なスピンのフォアーを武器としていてそれにやられていた。強い向かい風が吹いていた、意識して相手のバックサイトにスライスのサービスを浅く入れた。フォアーをに回り込んでスピンをかけたが、 微妙にバックアウト、相手を惑わせながら何とかキープして65で勝つ。このペアが最後まで優勝に絡むとは思いもしなかった。
3試合目、今回の相手の一人も軟式テニスの強烈なショットももっていたが、単発に終わり、パートナーのN氏の老獪なテクニックで何とか63で勝利した。
4試合目。始まる前に1試合目に組んだM氏が4勝目をかけて戦っていた。そこで41とリードしたので今日はM氏にチャンス到来の日かと拍手を送っていた。相手の一人は2試合目に組んだA氏彼も4勝目がかかっていたのだった。賞金でもかかっているのではと思わせるような必死の戦いが繰り広げられた。自力にまさると思えしAペアーはそこから44 55そして激戦を征して65でA氏4勝。ぼくの結果待ちとなっていた。
やすやすと勝たせてもらえる相手ではなかった。サービスもよくなかったし、何とかしのいでの3勝であったから、優勝できたのは無欲の勝利といえるだろう。パートナは無口であったが、ぼくの4勝目がかかっていることを察していたはず、ほんとうに頑張ってくれたのでぼくもそれに引っ張られて何とかしのいでいた。51でぼくのサービスアンドマッチが訪れていた。ラブ30とまたもあやうくなりかけた。そこで練習していたフラットサービスを一か八か入れると、うまくヒットして効果てきめんで苦境を乗り切ることが出来、まさかの61での勝利に優勝を確信していた。