水曜日
500の大会は朝日のBSで放映していたはずと昨日から捜していたのに見つからず諦めていた。夕方それとなく見ていると朝日のBS7時からの番組表に載っていた。あれくらい捜したのにと不平満々で7時をまった。
ベルッチは身長もありガンガン打っていたのが記憶にあり、初戦の相手にしては油断できないと思っていたが、まさか今回も負けるとは思いたくなかった。
久しぶりに見るベルッチは赤銅色の肉体から初めからガンガンと打ちまくっていた。ナダルより威力を感じるスピンのきいたボールを全力で打ち込んでいた。こんなタイプの選手時折見かけるが、途中で失速して悪くてもファイナルで錦織は仕留めてきていた。
それを期待して見ていた。互いにキープして44まで来るも高い確率でファーストを入れてくるベルッチのサービスを破るのは容易であるまいと感じた。タイブレークの勝負しかあるまいとよぎっていたが、恐れていたブレークを許して45、そしてベルッチのサービス、かっこよく決められてセットを失うと、圭はありったけの力でラケットをコートに叩きつけた。まさに初めて見るシーン、場内からは大ブーイングが湧きあがった。
ラケットはスプーンのように折れ曲がりコートに舞い上つていた。目を覆いたくなるシーンがあった。今までこんなことをして勝った人をほとんど見たことがない。
セカンドもいきなりブレークされて12、ブレークを返して22したもののそこまでだった。32 33 34 36と完敗。
ワンシードは大変なのだ。相手は負け元でジャンジャンと攻めてくる。途中で息切れしてくれればいいのだが、ベルッチは違っていた。地元の応援に鼓舞されて、最後まで攻撃の手を緩めず、コートにさく裂していてどうしょうもないという風にも見えた。
アルゼンチンOPから2週連続の大会、疲労は蓄積していたかもしれないが、全豪ではフェデラーに敗れ、そのフェデラーがナダルを破り優勝をなした。優勝のセレモニーの後各国の放送ブースをまわり日本のwowowにもきた。