久しぶりの壁打ち 出会った家族は

水曜日 晴れ

久しぶりの橋げたの壁打ち、日影があり猛暑下のホームコートより快適なサービスの練習。遠くの阿蘇の緑の山並はまぶしく、少し鼠色の雲が空を覆って、煙はその中に同化していた。横を流れる白川の影響で風はあるが、日影の外は酷暑の夏には違いなかった。

テニス用の壁打ちに人気がなくなったので、移動してやっていると、幼い男女の子供、二人連れの女性がやってきた。「おねがいしまーす」「どうぞどうぞ」とぼくは端っこに移動する。初対面の人には思えなかった。「どこかでお会いしましたかねー」少し近づいて言うと、凝視していたが、思い出したように少しだけぼくの名前が出た。○○です、というと○○ですという。
走馬灯のように昔のことを思い出そうとしていた。たしか名前はともみ?記憶は二十歳前の彼女、熊本国体が迫っていたころで、アカデミーという、もう無くなったクラブで男のようなストロークで打ちまくっている彼女を初めて見て、目を丸くしたのを覚えている。熊本国体の候補選手ですと誰かが言った、さもありなんと感心していた。

しかし、男女とも外人を協会は雇ってきたので、地元で頑張っていた選手の出番はなかった。嫌な思い出の熊本国体で終わっていた。記憶に残るのは都市対抗の横浜で彼女と一緒だったかもしれない。
あれからいく十数年、彼女のことはほとんど脳裏から消えていたが、目の前に本当にかわいい4歳の女の子と7歳のシッカリと礼儀だだしい男の子を連れていた。
胸が熱くなって、嬉しかった。お母さんの愛情ですくすくと育つているのが、手に取るようにわかった。
将来、大坂なおみのようになるかもしれない「みさきちゃん」、その時翁はいないでしょうが、とか言って写真を撮らせてもらった。


カテゴリー: 日記 | 投稿者ていちゃん 23:45 | コメントをどうぞ

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