月曜日
春めいているのかと外に出てみると、変わらぬ寒さに油断しそう、こんな時に風邪をひくのだ。
勝負に弱いもろいと大関稀勢の里、もう横綱は無理だと何度おもったことか。ようやく横綱になって快進撃、国技の相撲がモンゴルに乗っ取られたかたちの大相撲にへきえきさせられていた相撲ファンにとっては、願ってもない出来事で、前売り券は早々と売り切れて15日間満員御礼の垂れ幕がさがっていたという。
負け知らずの快進撃が残り三日となって横綱日馬富士に負けて土俵下で立ち上がれなかった。左肩に強くダメージが窺えた。日本中が凍りついたのではなかろうか、それだけのショックをおぼえた。将来のことを思えば休場はやむなしと誰しもがあきらめていた。
だが稀勢の里は土俵に上がった。左肩には痛々しくテーピングが目についた。そこで横綱鶴竜は簡単に稀勢の里を寄り切り、なんとも言えない表情を一瞬見せた。やむなしというため息が会場に流れた。
ライバルは一敗の大関照ノ冨士、千秋楽で照ノ冨士に二回勝つというのは誰もが諦めていたに違いない。皆の期待にこたえて千秋楽の土俵に上がる、かせられたつとめをはたすことを横綱は考えていたに違いないとも思えた。
その土俵上の上で劣勢から挽回するという離れ技を二回のみせて見事に優勝を飾った。
もう何も言うことなし、久しぶり胸をすかっとさせてもらった。
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