何とか勝はしたけれど、昨日のふがいないテニスに自分ながらガッカリしていた。今日はどうして戦おう。ラケットは昨日救ってくれたハイブリッドにして、ダメなときセカンドはゆるく張ったラケットでいこう。
第一シードasao氏が負けたと知ったのは激戦を終えてオーダプレートの側で一息入れているときだった。asao氏が負けたと誰かがつぶやいたのを耳にして、一瞬疑がったが元気なく腰を下している姿が目についた。ぼくが勝てばsao氏と対戦すると信じていた。あのパートで彼を破る人がいるとは、我々にあまり知られていないterao氏だった。
10時からの試合開始前、1番コートの近くで声をかけられ、初めての人だった。失礼ながらほっそりとして老いてみえた。相手もぼくをそんな目で見ていたかもしれない。ぼくたちは考えてみればよく生きながらえて、頑張っている種族だ。3名のW.Oがそれを象徴している。
だがコートに立つと別人のように思えた。asao氏に尋ねるとガンガン打ってくる人、今朝挨拶を交わしたfuchigami 氏はスライスが上手だと真顔で言った。二人のコメントはその通りだった。オーソドクスな模範のテニスで5分間の練習でそれが伝わってきた。
相手のサービスで始まりぼくはいきなりブレークする順調なスタートに見えた。10 20 21 31 32 キープすれば42で優位に立つことができる。この辺がぼくの弱さ、ラブ40で落として33 キープされて34、ストローカーの流れになっていた。
このまま行きそうに思えたのセカンドも待たずに早めにゆるく張ったラケットを手にした。44 45 55で相手のサービス、ジュースになってアドバンテージ―サーバでいきなりアンダーサービスを試みてきた。奇襲にぼくは反応して再びジュース。ここでブレークをしたのだ。65でぼくのサービス、キープすればファーストをものにする。ここでもまたもラブ40となった。66タイブレークは覚悟した。ラブ40でファーストサービスネットしてコートに転がったのをゆっくりと拾いに行った。そこで1ポイントでも取ればと思いめぐらした。そして1ポイントを取り1540 それからジュースに持ち込み長いジュースを繰り返してファーストを取っていた。
気分が楽になっていた。これでセカンドを落してもファイナルまで楽しむことができる。セカンドは02のスタートだったがすぐブレークして12 22。セカンドは落としてもいいという思いから、チャンスがあれば前に出た。ロブやパッシングで抜かれようが前に出た。ストローカーに付き合っていたら勝ち目はないという思いからだった。終わってみれば63だったが、スコア以上に厳しい内容であった。
ファーストの終盤ラブ40からの逆転が勝敗の分かれ目だったと思う。
帰り支度をしていると、にこやかや笑顔で女性が近づいてきて手を差し伸べた。失礼ですがと尋ねると昨日のと言うのでピンときた。お褒めの言葉ありがとうございました。うれしかったです。
事実を言っただけですから、私もバックは両手打ちです・・・・・・・・・。
昨日のテニスを振り返れば決勝戦なんて考えられなかった、運よく決勝の舞台に立つチャンスが与えられた。
相手のfujita氏は一般も含めて60歳代まで少なくとも10回余は優勝しているとほうもない人、体調を崩していたのか近頃の名前は見かけないが、体調万端整いつつあるのかもしれない。横綱の胸を借りるつもりで頑張ってみよう。
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