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人間が成長するためには自信と適度なストレスが必要

人生設計といったものを人に説明するときに、横軸に時間、縦軸に成長度を取り、右肩上がりの直線を引いたグラフを描くという場面にお目にかかることがあります。しかし実際の人間の成長というものは、このような一直線ではなく、一進一退を繰り返し、ちょうど発展していく企業の株価チャートのように、上下に揺れながら向上していくものです。その波が上側に振れているときは自信が現れ、下側に振れているときは不安が顔を出しますが、成長にはどちらも必要だといいます。

子どもや部下を教育する場合、ほめれば自信がつきますが、ほめるだけでは自信過剰になり、問題を人のせいにしてしまう人間になってしまいます。一方で叱り過ぎれば失敗の恐怖から委縮してしまい、行動力のない人間になってしまいますが、適度な不安や恐怖、あるいはストレスは、人間が谷から大きくジャンプするためのエネルギーになり得るといいます。つまり成長には自信をつけることも必要ですが、適度なプレッシャーを受けることも必要だということです。
この話を聞いて自分自身を振り返ってみると、ここ数年は自信過剰だったことに気づかされました。一見安定した仕事を日々無難にこなし、安定収入も得られ、その仕事に関しては有識者と認められ、プレッシャーといえる刺激はほとんどなかったと思います。その間私の成長曲線は、かなり鈍くなっていたと考えるべきでしょう。しかし今、その得意とする仕事から離れることになり、新しい仕事への不安と恐怖を感じています。ただ社内での異動なので、収入が途絶えるわけではないということでは、成長のためになる適度なストレスといえるかも知れません。

そういえば、異動が決まってからは、様々な情報を積極的に取り入れるという行動が現れてきました。そのおかげで、今まであまり気にしていなかった政治や経済のこともだいぶわかるようになってきました。まさに大きくジャンプするためのエネルギーになっていると実感できます。今回の異動は「成長しなさい」という神の意志が働いたとさえ思えてきました。
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カテゴリー: 仕事 | 投稿者myrilu 11:16 | コメントをどうぞ