運送用パレットとよばれるツールがあることを一般の方々は知らないでしょうが、流通業界では必要になるツールです。
運送用パレットとは、輸送や物流などに使用するのですが、使用する場所というのが、工場やトラック、コンテナ、倉庫というように荷役の作業を扱いやすくする板です。簡単に表現をするなら、お料理を運ぶお盆(トレー)のようなものです。
運搬の際、この運送用パレットに荷物を載せます。
パレットには側面に穴が開いており、その部分にフォークリフトやハンドリフトの爪を差し込んで持ち上げて運ぶことができるという役割を持つツールになります。
この運送用パレット、種類もサイズもバリエーション豊富に展開されています。
定番となる木製パレットも使用されていますが、今の時代はツールもエコが意識されていますから、プラスチック、スチールパレットなども展開されていますし、段ボールなどの紙のパレットも利用されているようです。
その中には、中古再生パレットを推す業者も少なくありません。
そもそも中古再生パレットとはどんなものなのかと言えば、パレットそのものは耐久性があるので、丈夫な木材を一度外し、使用用途や希望のサイズに合わせて再加工したものになるようです。
木造住宅も中古がリフォームやリノベーションされるように、木製パレットもこうしたエコで提供されているのは環境保護にも繋がる利点でしょう。
木材を再利用することでコストダウンも図れるため、安価にて提供してくれる販売業者も増えています。
木材も、針葉樹や南洋材、ベニヤなどがあるようです。
木製パレットの魅力は、100年住宅とも謳われるように古い伝統を持っています。
十分に強度があり、耐荷重量を持ち、生産・廃棄にかかるコストも低いといいます。
プラスチックパレットなどと異なり、一部が破損しても修理が容易だともいいます。
ですが、デメリットとしては住宅ならば外壁や屋根塗装により大黒柱は雨風、紫外線から守れていますが、木製パレットはコーティングを施していない状態であれば、湿気に弱く、腐ってしまいやすい素材です。
資源としてリサイクルできても、先にあげたように防腐剤を使っているのなら焼却処分を禁止する国もあるようで、近年では取り扱う販売業者も少なくなりつつあるといいます。
一方、プラスチックパレットの需要が増えているといいます。
ちなみに、ここ数年で飲料関係に多く利用されているようです。
販売業者によっては、国内メーカーのパレットでなく、高品質の外国製パレットを推している話しで、ワンウェイ用途のみならず、自動倉庫・通いパレットとバリエーション豊富に取り扱われていて、納期も早いという点から利用されている企業も少なくないようです。
もちろん、肩を並べるのはスチールパレットです。
鉄やアルミニウムで作られているので、強度・耐荷重量面でチカラを発揮しています。
また、スチールは冷凍庫での利用が適しているようで、冷伝導率が良いためです。
もちろん、コストは高めですから、大手企業にて利用されています。