十二月二十三日、世間的には、明日、クリスマスイブですね。
しかし、蒼太と旭にとっては、本日、二十三日が最大のイベントとなります。
それは、二人がまだつきあってもいなかった頃。
旭が圭の恋人で、蒼太は圭の元彼だった頃の話です。
そのころ、旭は圭の虜でした。
しかし圭はいろいろ強引で、ちょっと怖いところもあり、旭はいつもどこかびくびくしていたように思います。
普段は年下の恋人らしく、甘えてきたり、優しくカッコいいという、申し分ないはずの圭との関係に疲れ始めていた旭は、いつしか、圭を挟んでライバル関係にあった蒼太の店に通い始めます。
圭との関係に疲れを感じ、蒼太になにかを求め始めた旭。
そして、圭を取り戻すには、邪魔者でしかなかった旭の、危うさと優しさに触れ、徐々に魅かれ始める蒼太。
二人が魅かれあっていることに気づけない圭。
そんな時期、旭と蒼太の何かが、触れ合い、ピタリと合わさった……または、合わさろうとし始めた。
その切欠になったのが、この日。
十二月二十三日です。
……ということで、新作を書く余裕がなくて申し訳ないのですが、せっかくの記念日なので、その時のお話を今一度。