「調子が悪かった」という言い訳は出来るだけ使わない。

「調子が悪かった」という言い訳は出来るだけ使わない。
ミスや敗戦の理由を「調子が悪かった」という言葉で片付けてしまうことは、とても安易なことです。ジュニア同士の会話で「今日は調子が悪かった」等を聞くことがあります。
では、「何が調子が悪かった?」「何故調子が悪かった?」
または、厳しい言い方をするならば、「調子」では無くて「力」が足りなかったのではないのか?
スポーツというものは、自己との対話がとても大切です。
「調子」という言葉はとても曖昧な表現であり、どこか自己との対話を避ける都合の良い言葉とも言えます。
仮に調子が悪いというならば、調子を上げる為に何をしなければならないかを整理しなければなりません。…

確かに日毎に体調は異なり、優れていないこともあります。場合によっては、どこかしら廻り合わせが悪く、運が無いような日もあります。
しかし、現実はそれらを言い訳にできません。
ジュニア自身もテストや試験を通じて、本当は「調子」という言葉が都合の良い言葉だと薄々気づいているはずです。
もしかしたら、分かっていても自分の気持ちを守るために「調子が悪かった」という強がりと似た解決策を選択しているのかもしれません。

ただ、ミスや敗戦の理由を「調子」という言葉で片付けることなく、冷静に「今の自分」と向き合い、分析・対応が出来るようになることは、テニスの上達だけでなく、人間力を高めることになるはずです。
苦しい場面や失敗後ほど、人としての真価が問われることが多いです。
学生スポーツの本来の目的は、社会勉強と人間育成である限り、スポーツを通じてどんな状況でも冷静に自己との対話の出来る精神力を養っていって欲しいですね。

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カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 08:40 | コメントをどうぞ

「練習」とは?「癖」は実力?

「練習」とは?「癖」は実力?

そもそも実力や技術とは意識して行うものではなく、無意識の中で行うものが多いです。
(戦術的な技術や力ではなく、ボールを打つという動作に対してです。)

人間、運動をしている最中に考えられることや意識することなんて一つか二つ出来ればよい方です。その考えることの一つを、試合中に打ち方や身体的な技術に使ってしまうということは、試合の流れや配球に対して意識を傾けることが出来ないということになってしまいます。
勿論、歴然とした実力の差がある相手であれば勝つこともできるかも知れませんが、拮抗した実力の相手であれば、勝敗を分けるポイントは配球や試合の流れを察知する能力が重要になるはずです。

では、根本である技術や実力を向上させるために何をするかというと、当たり前ですが練習をしなければいけません。
練習とは、言い換えれば…
「良い癖をつけること」が練習とも言えます。。
そして、その「癖」こそが実力であり、技術ということになります。
日本語で「癖」というと若干イメージは良くないですが、スイングひとつ挙げてみても、練習してきたスイングを無意識に実行できて、はじめて試合で役に立つことでしょう。
逆に、悪い癖をつければと実力が低下する可能性もあります。

極論ですが、単純にストロークを3球、ボレーを7球練習したら、どちらのほうが上達するかという問いを小学生にしたならボレーと答えるでしょう。
その理屈をそのままスライドして考えます。
10球ボールを打つ練習し、その内の3球を集中して打ち、残り7球を手を抜いて打ったとするならば、言い換えると
3球「良い癖をつける練習」
7球「悪い癖をつける練習」
とも言えます。
そうすると意識とは別に、身体はどちらの癖を認識して身につけてしまうかというと「悪い癖」になってしまうという考え方もできます。

もちろん、様々な練習方法があり、それぞれが目的が異なるので一概に全てこの理屈が当てはまるというわけではありません。また、一種の表現方法の違いとも言えるかもしれませんが、練習に対する意識付けとして念頭に置いておくことは大切だと思います。
「良い癖」をつける為に、「正しい意識」の元で、反復練習を行い、意識することなく「良い癖」を実行できる技術を身に付けることが大切ですね。

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カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 10:07 | コメントは受け付けていません。

「上達は右肩上がりの直線ではなく波線で上昇」

「上達は右肩上がりの直線ではなく波線で上昇」

テニスは特にメンタルなスポーツなので、調子の波が激しいことも多いです。
単純にそれによって、自身の実力自体が直線になることがないということになります。

さらに上達を目指して何かを変化させるということは、現在の自然な状態に違和感を与えるという考え方もできます。
多少の戦術くらいなら、そこまでの違和感を覚えることは無いかもしれまんせんが、フォームを変えようと試みている最中であれば、相当の違和感や歯車のかみ合わせの悪さを感じることも多いはずです。
その違和感が消えるまで継続することが上達に繋がります。

例えば、50%のストロークが、フォームを変えることによって一時的に45%まで下がり、そのフォームが身についた時、55%のストロークにレベルアップする流れです。…
ですから、
【50%】⇒変化⇒▼【45%】⇒練習⇒△【55%】⇒変化⇒▼【50%】⇒練習⇒△【60%】
単純ですがこのような流れが一般的とも言えます。

これは日常生活においても同様で、仕事や勉強においても波があるのは当然です。
学生スポーツの根本は、健全な身体を作り上げると共に、社会性等を高めるものです。
その中で、学生時期に自分の調子や努力と真摯に向き合える精神力を養い、努力自体がすぐに結果に結び付くものでは無く、継続という時間が必要なことを肌で感じ理解することはとても大切だと考えます。

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カテゴリー: 未分類 | 投稿者juniortennis 09:57 | コメントをどうぞ

「上達はなかなか自分で感じることは出来ないからこそ、指導者の一言を」

「上達はなかなか自分で感じることは出来ないからこそ、指導者の一言を」

あるショットがコートに入る確率が70%から75%に向上した。
あるいは自分の守備範囲が5mから5.5mに広がった。
この上達が自分自身で本当に実感できるかというと、なかなか感じることは出来ません。

例えを挙げた2例の上達度合いは、かなりの上達幅で、実際は練習ごとにもっと微増な上達幅です。
また、向上心の高いプレーヤーであればあるほど、70%が75%に上がったところで、より高確率になることを求め、80%を目指したことによって歯がゆい思いをし、5mが5.5mに広がったところで、今まで全く届かなかった5.5m以上のボールに近づき、また悔しい思いをします。
したがって、自身の上達を自分で感じることは非常に困難だと言えます。
これは、テニスというスポーツに限らず、スポーツ全般にいえることで、最終的には試合、大会での成績やタイム…を競うスポーツにおいて自己記録に対する評価でしか、実感に繋がる自身の成長を計ることが出来ないといえます。
それでも、試合や大会なら対戦相手の強弱、相性や組み合わせの運によって結果は大きく左右され、タイムを競うスポーツでも、当日の調子や環境、状況によって結果は異なります。

そこで頼りになるのが、第3者となる指導者たるコーチや監督の評価です。
プレーヤーのわずかな変化に気づき、本人に現在の状況を伝えることが重要であり、メンタルや体調等を考慮した次への成長へのアドバイスをしなければならないと言えます。
とはいえ、指導者も選手同様に継続して選手を見続けていると、日々の上達に変化を感じることは困難で、よりハードルを高めて上を目指しがちです。
上昇志向は必要不可欠ですが、指導者は目標設定と共に段階的な達成度合いを選手に伝達し、練習に対する達成感を実感してもらうことはとても重要なことです。
特に学生時代は精神的にも不安定な時期なので、モチベーションをキープすることこそが、積極的で充実した練習の第一歩ではないでしょうか?

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カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 08:40 | コメントをどうぞ

「インフルエンザ・風邪の予防と自己管理の重要性」

「インフルエンザ・風邪の予防と自己管理の重要性」

空気が乾燥し、小中高関わらず全国的にインフルエンザ等の理由から体調を崩される方が増えています。
怪我でも風邪でも出来るだけならないようにすることは、アスリートとして重要なテクニックとも言えます。

勿論、先天的にかかりにくい体質の人もいるかもしれませんが、今の時代ならあらゆる方法で予防ができることも多いです。
基本的なうがいや手洗いに始まり、部屋の加湿、バランスの良い食事や規則正しい生活リズムの確立、最終的には自分の身体、体調との相談。
テニスは自己との冷静な対話によって、出来ることと出来ないことを瞬時に判断して決断繰り返すスポーツです。
ましてや、個人スポーツが故に、練習するかしないかも強制的な部活以外は、自己の判断に委ねられます。
自主的な自己管理能力を高めたり、意識することは、間違いなくスポーツの技術向上にも繋がる不可欠な要素です。
是非、冬場の基礎的なトレーニング等で飛躍的にレベルアップが期待できる時期を不意にしないためにも、体調管理にはくれぐれも気を付けましょう。

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カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 08:24 | コメントをどうぞ

「憧れる選手はいますか?」

「憧れる選手はいますか?」

テニスの指導者であれば、技術を指導することが本分です。
その過程で、どのような目標設定をするべきなのでしょうか?
技術的な観点でいえば、「ボールをコートに入れる」「試合に勝つ」「打ち方をマスターする」等、様々です。
間違いなく大切なことです。

一方で、それらの根底にどのような気持ちがあるかということまで掘り下げることも大切だと考えます。
サッカーや野球のように頻繁にメディアに露出するスポーツであれば、自然と「かっこいい」「スター性がある」選手に興味や憧れを持ち、その選手に近づきたい感情や真似する感覚から、より積極的に練習に打ち込むことも少なくないはずです。
錦織選手の活躍によって、以前よりメディアに露出する機会は増えたものの、まだまだ自然とジュニアの目に触れるほどの頻度には至っていないのが現状です。
勿論、指導者自身が憧れの対象となるような指導やプレーをすることも大切ですが、是非、指導者や関係者から、技術だけではなく、プロ選手の紹介や魅力を語り、全てのジュニアが「憧れる選手」を心に秘めてプレーするようになってほしいと願っています。

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カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 09:47 | コメントをどうぞ

「漫画やアニメはスポーツの入口?」

「漫画やアニメはスポーツの入口?」

「どうしてそのスポーツを知るに至ったのか?」
テニスであれば、大抵テニスをプレーする以前にテニスという競技の存在を知っているものです。
それはテレビ等のメディアを通して知っていたり、知らず知らずに他人や知人がテニスをしている光景を観て自然と覚えたりするものです。

「知る」ということに関して考えると小学生や中学生時代のスポーツ系の漫画やアニメ等の影響力は絶大なものがあります。
テニス以外であれば、
野球(巨人の星、ドカベン・・・)
サッカー(キャプテン翼・・・)
バスケットボール(スラムダンク・・・)等々
一部ですが、各スポーツの一時代を築いてきたといっても過言ではありません。
テニスにおいても、かつて「エースをねらえ」というテニスブームを起こした漫画・アニメもあります。

そもそもテニスをプレーすれば楽しさを体感することができますが、それ以前にテニスというスポーツに興味を持ってもらわなければ、プレーすることにさえ到達しません。もちろん、知人・友人の誘いということもありますが、知らない、または全く興味がなければ、これもプレーをするに至らない可能性も高くなってしまいます。

スポーツとの出会いは最初からプレーすることではなく、そのスポーツの存在を知ることからとも言えます。
そして「そのスポーツが面白そうな魅力」を少しでも感じ取ることによって、初めてプレーすることに繋がっていきます。
もちろん、嫌々勧められてプレーしてみたら面白かった等のケースもあるのであくまで一例で、ひとつの考え方だと思って下さい。

「そのスポーツが面白そうな魅力を少しでも感じ取る」ツールのひとつを担うのが漫画やアニメです。
各家庭の教育方針もあると思いますが、是非、お子様とアニメや漫画をご覧になってみてはいかがでしょうか?
間違いなく、お子様の中でテニスという競技に対するイメージが変わり、意外と大人でも影響されてしまうこともかもしれません♪

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カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 13:57 | コメントをどうぞ

「サポーターの成長と選手の成長」

「サポーターの成長と選手の成長」

球技といわれるスポーツの特性上、観戦しているとボールの行方に対して一喜一憂することが楽しみ方の一つです。
サポーターが成熟していないスポーツは少なからずボールの結果のみで選手の力を計る傾向があります。

サッカーで例えてみると、Jリーグ発足以前はサポーターも疎らで、観る側も得点のみで結果を楽しむ傾向がありました。それがJリーグ発足に伴いサポーターの目も肥え、小学生も戦術やボジショニング等を熱く語るように急速に発達しました。

テニスで考えると、まだまだサッカーに比べればボールの結果や速さ等だけがフォーカスされ、戦術やポジショニング、トータルしたマネージメントにまで評価できるサポーターは少ないとも言えます。
勿論、観ることの取っ掛かりとして分かりやすいところから楽しむことは大切です。
どちらが良いというわけでがなく、初心者からコアな全てのサポーターが大切で…あるもの、サポーターが成長するスポーツは間違いなく、業界を盛り上げ、選手を育てるということです。

小学生や中学生が
「昨日の試合観た?」
「あの選手の組み立て良かったね」
「いやいや、あの選手のポジショニングはもっと凄かったよ」
みたいな会話が聞けるような日が来ることを願っています。

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カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 18:58 | コメントをどうぞ

「模倣(真似)の重要性」

「模倣(真似)の重要性」

以前であれば、プロのプレーを観るのに貴重な放送から録画して観ていました。
少なからず今のコーチ世代、30歳代以上の方は学生時代にそんな思い出があるのではないでしょうか?
どんなに良い指導を受けたり練習をしたとしても良いプレーを観ることは、上達するために欠かすことの出来ない必須条件とも言えます。
好きな選手がいて、プレーのみならずラケットやウェア等の道具にも憧れを持ち、少しでも近づきたいと思うことは上達への登竜門です。

昨今、民放では放送機会が減ってしまったものの、衛星やケーブル等なら観ることができて、何より無料動画サイトなら好きな選手を検索できてスローでフォームを細かく観ることも出来るようになっています。
間違いなく観るということに関しては環境が良くなっているはずです。
自主的な練習の中に、観るイメージトレーニングは含まれていますか?…

細かいことを言えば、成長期に身体に負荷のかかりすぎる打ち方や表面上だけの模倣は、故障の原因となりうることもあるので、模倣自体も注意をしなければならないこともあります。
しかし、それでも自分がプロになることを夢見て、同じプレーをイメージすることは、とても大切なことだと考えます。
是非、たくさんの選手を観て、視覚から様々なものを吸収して欲しいですね。

カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 22:36 | コメントをどうぞ

「練習する環境をつくりだすことも大切な能力」

「練習する環境をつくりだすことも大切な能力」

テニスはテニスコートがあって初めて出来るスポーツです。
しかし、部活は勿論、プロであっても試合会場等では練習するのにコートに限りがあるものです。
限られた時間の中でオンコートでどれだけ有意義に活用出来るかは永遠の課題とも言え、逆に恵まれ過ぎた環境は、有り難みや工夫、集中力を鍛える機会を逸することもあるかも知れません。
また、コート外でもテニスの上達に意識を傾け、トレーニングや練習方法を模索したり、コート自体を自分自身で手配することは、とても良い人間育成の一環だと考えます。
どのスポーツにでも言えることですが、どんなに優秀な監督やコーチがいたとしてもコートやグラウンドの上で試合中には自分の判断が全てとなります。
自分自身で考え、判断する能力を培わなければ、いざという時に役に立ちません。

確かに人によって環境は異なり、比較すれば優劣がつくことは、明らかですが、シビアことにプロであれば「環境を整えることも仕事の一つ」と片付けられてしまいます。

間違いなく何でもお膳立てされて育ったプレーヤーより、練習する環境を自分で工夫したり、整えたプレーヤーのほうが試合でも良い判断が下せるはずです。
周りサポートや今ある環境に感謝しつつ、より環境を整えるように努力することの大切さをジュニアに伝えたいですね。

カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 12:53 | コメントをどうぞ