ベッドに横たわり携帯でブログしていると、窓外からは祭り囃子が耳をつんざくばかり聞こえてきた。
宿泊ホテルの前の通りで幸運にも「花笠まつり」のバレードが繰り広げられたのだ。
幸運にも、そして別の幸運にもめぐまれていた。
今朝暗い中、歩いて10分の高速バス停から5時05分に乗り込みF空港から快適な空の旅をして9過ぎに仙台空港に到着していた。津波災害からはすっかり立ち直っているかに見えた空港からコートの下見をしようと羽前千歳(うぜんちとせ)までのJRのキッブを手にした。
仙台までは快適な電車であったが、乗り替えた仙山線は山形に近づくにつれ、ローカル線のきわみとおもえることが二三あった。
羽前千歳駅、急な階段を重い荷物で必死に上り下りするとそこは小さな無人駅、バソコンで打ち出していた地図等のデータを全て忘れていたが頭のインブットを頼りに歩きはじめた。昼下がりのむっとする灼熱が降り注いでいた。歩みを止めて傘を取り出し、しばく歩いて長袖を脱ぎ、しばくしてズボンも脱ぎタンバンとなって歩いていた。
道を間違えたりして、かなりの時間をかけてようやく会場の運動公園に着いてた。すでに昼は過ぎ喉はカラカラ、あさから満足なものは口していない。
後悔が山のように押し寄せてきていた。会場を確認してよろよろと山形市行きのバス停を目指すと、そこでぼくを助けてくれた仲間に出くわした。藁おもつかむ思いだった。