水曜日
曇りで風もなく絶好のテニス日和だった。いつものパターン、高速バスで博多の森へ。
福岡空港のターミナルの改築は4月の九州毎日のときには終わっていた。市内線への乗り換え場所が以前はすぐ近くだったのに、かなり離れたのが難点だが致し方なし。
受け付け横の控室で仲間四人の世間話に聞き入っていたら、9時半近くになっても動こうとしない。彼らも同じ時間なのに、NB9:30なのだ。何かあるのだろうと思ってぼくは慌てて13番コートへと行くと、コートはもぬけのから、試合は終わっていたのだ。2分前だった。
対戦相手が出てきた、もうできるよと言ってすぐ前のトイレにむかって行った。急いでコートの中へバッグの引張って行き、慌てて準備をしていた。
5年ぐらい前だろうか、福岡ベテランで1シードの彼と対戦した時、ベーグルと1個か2個くらいで楽勝していた。その後、ぼくは彼から手痛いリベンジを受けていた。
最後に対戦したのが3、4年ほど前の全日本の予選、忘れもしない博多の森、台風一過の強風が舞っている中で対戦して、完敗していた。
彼はさんざんして全国津々浦々の大会に顔を出していたのを、ネットで垣間見ていた。その内優勝もして常に上位に顔を出していたし、まさかと思える強敵を倒して優勝していたのに、驚いたことがある。誰もがそうすれば、そうなるものでもないと思う。
彼は自分のテニスをしっかりとものにしていた。ドロップショットとスライスを自由自在に操り、相手をほんろうしてポイントを重ねて行く。なんでこうなるの、と何度思ったことか。彼は全国をまたにかけて磨きをかけてきたのだろう。どう見たってかっこいいテニスとは言えない。どうしてこんな人に負けるのかと、失礼ながら思ったりもした。
ファースト、接戦で55まで行ったがそこから57突き放されていた。セカンドは31リード41を期待していたが32、そこから頑張り54サービングセットまで行き、ファイナルまで行きたいと頑張ったが、なんとサービスを簡単にブレークされて55、そこからまた57と術中に陥っていた。
ネットまでどれだけダッシュしたことだろう。痙攣が来ないのが不思議だったし、良かったと思っていた。2時間30分経過していた。ぼくは全力を出し切っていたし、百戦錬磨の彼に勝つ力は今の自分にはないことを理解して、少しの悔しさと、さばさばした気持ちが混とんとしていた。
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