金曜日
今日も寒い、昼からテニスを楽しむ。サービス、錦織のまねをしていたが、ATPファイナルでサービス不調、フェデラーの絶好調のサービスまねて、真似てといっても両膝を深く折り曲げ、背中を大きくそっているのを、気持ちだけまねをしてやってみる。両膝を深く曲げるのは足腰がしっかりしていないと、無理だし、反動をつけるのはむずかしい。老いの体に鞭打つ行為かもしれない。どうしてよいのか分からなくなってしまった。
錦織のようにバック両手打ちするのはどうしたらよいのだろう、同じように振っているつもりだが、スピードとコントロールがなってないのだ。
ATPファイナル、錦織予選最後の相手はラオニチのはずだったが、フェデラー戦で太ももを痛めてリタイア、代わりにフェレールが代打となって登場したのだ。こんな大事な試合でこんなこともあるのだと驚いた。
錦織も突然の交代劇に戸惑ったに違いない。ラオニチ対策を練っていたのに、土壇場でフェレールに変わったのだから。
ビッグサーバーのラオニチ、ファーストの確立が上がりバックの両手打ちに改善があれば、限りなく危うい、そんなことを思いめぐらしていたが、急きょフェレールが登場したのだ。
圭とフェレールは不思議な因縁を感じる。17歳でプロデビューした圭は翌年の2月、デルレービーチ国際選手権で第一シードのジェームズ・ブレークを36 61 64で逆転勝ちし、ツアー初優勝を飾って大きくマスコミに取り上げられ、その年の全米3回戦で4シードのフェレールと対戦してファイナルでフェレールを倒してコートに大の字に寝ころび喜びをあらわにした。興奮したことを思いだす。
その後フェレールはトップテンをを維持して、そのあとフェレールに何度かくはいしていた。近頃錦織勝利を重ねているが、両者は一長一短で選択できるなら圭はどちらを選んだろう。
目の前の大会で圭に敗れツアーファイナルの出場を奪われたフェレールの心中察するに余りある。鬼のような集中力でコートをかけずり回りファーストを逆転で奪ったが、不死身におもえたフェレールも人間で、ファースト飛ばし過ぎた付がじょじょにボデーブローのように効いているかに見えた。セット21で錦織圭は勝利して表情も崩さず当たり前のように握手を交わしていた。
準決勝トーナメントの初戦はジョコビッチらしいという。負けもとの精神で錦織が挑戦すればどうなるかは予測が付かない。
見せるテニスを展開してそして、最後には笑ってほしい。
・ブログアーカイブ 2008年02月18日「錦織選手の優勝の記事が地元紙の夕刊一面トップ」
・ブログアーカイブ
2008年08月31日「錦織はテニス界の錦だ」
今日も朝8時から昼過ぎまで全米テニスに釘づけ。wowow視聴者のテニス愛好者はテレビの前で一喜一憂どんなにか素晴らしいショーよりも見ごたえのあるハラドキのドラマを堪能したに相違ない。もちろん錦織と4シードのフェレールの試合だ。3時間33分。
ナダルの時のような善戦は期待しても勝ちきるとは思わなかった。しかし2セット連取し、その内容からすればいけると思ったが、頭の中には先日のロデイックと19歳のグルビス(ラトビア)の対戦が頭によぎっていた。
長身でかっこよく、成長著しい若手の一人だという彼は、ファーストセットはロデイックに劣らぬサービスをがんがん入れ格好良くものにした。この勢いで行けばグルビスの勝利かと思ったのだが、セカンドタイブレークを落として1-1となってから流れががらりと変わり、ロデイックペースとなりそのままセットカウント1-3で敗れた試合なのだ。
3セット目、錦織のショットが少しずつ狂い始めボールの威力も落ちたのかフェレールに主導権を取られて3-6で落とした。
ファイブセットを錦織はフルに戦ったことがあるのだろうか、体力は持つのかと心配のタネは尽きなかった。
4セットになってフェレールは一段とギアを上げたのか動きもショットの良くなり錦織を圧倒して6-2取る。3セット目と同じような展開だ。セットカウント2-2と振り出しに戻ったのだ。
ロデイックとグルビス似たような展開に危ういものを感じ始めた。フェレールは後のない緊迫したゲームを続けているしロデイックの試合とは異なってはいたが。
錦織は5セット目にメディカルタイムをとり足腰のケアーをしてもらい、心配させたのだが結果的にはこれが良かったかもしれない。
これを見たフェレールはチャンスだと思い気負ったかもしれないのだ。錦織はケアーのおかげか、動きもショットもベスト近くに戻りファイナルセットは5-2リードしたのだが、勝ちを意識しだしたの肝心なところでミスが出て、逆にフェレールは第4シードの意地を見せて奮起して5-5となってしまったのだ。
緊迫の5-5、錦織はサービスを容易にキープして6-5となってフェレールのサービス、後のない彼に焦りのようすが伺え、錦織は粘りと果敢な攻めでごのゲームをブレークして、勝ったのだ。
その瞬間、彼はコートに寝そべり喜びをあらわにし、そしてコートサイドのコーチ陣に駆け寄り、喜びを分かち合い母親と抱擁した。
(試合後のコメント)
「・・・トップ選手とするのを楽しみにしていた。4位の選手なので勝てるとは思わなかったが、その分今はうれしい・・・」