久しぶりの雨。
今日の散歩は夕方かな。
さて、前回の続き。
三つの点滴、カテーテル、酸素濃度、酸素吸入(大)、ペースメーカー、心電図等々・・・多くの管が繋がってる為寝返りが打てない。
やっと上半身だけ捻るくらい。
初日は食事はなかったように思う。
翌日からは普通にあったかな。
しかし、これが1番きつかったというくらいの点滴による頭痛に悩まされ、3日目くらいまで、食欲は全くなかった。
3つの点滴の中の一つが血管の拡張のためのものであり、これが原因だった。
心臓部の欠陥のみならず、頭の血管も開かせるのである。 それによる頭痛だったのだが、これは術後3日間続いた。
担当医にその話をしたところ、暫くして薬が処方されたが、一向に効かず・・・。
その旨を再度訴えると、“では、もう少し強いやつを・・・” と。
これがやっと効果を表し、頭痛は解消されるのであった。
朝6時からの採血に始まる検査は続く。
CCUにいる間はその頻度も高かった。
血圧、体温、酸素濃度に加え、エコー検査と心電図検査。
一般病棟移ってから感じたことだが、CCUは至れり尽くせりだった・・・。
例えば体温計・・・脇の間への差し込みから取り出しまでやってもらえた(これには後日談が)
しかも、すべてにおいて迅速。
部屋は6畳×3くらいのスペースだったか。
中央にベット、枕元に計器類。 あとは、がらんとしたフリースペース。
基本ドアは開けっぱなし。 出入りを迅速にするため?
たまに、“閉めておきますか?” と聞かれたときは閉めてもらっていた(空いてると寝にくかった)
初めての事だらけで、好奇心があふれ出てしまうCCU。
体温測定や血圧計ってる僅かな瞬間を見逃さずいろいろと質問してみた。
集中治療室は3階(後に移る循環器系の病棟は7階)にあり、フロア全外で8床という事だった。 ほかの階はその倍以上はあるので、一部屋の広さがうかがえます。
そして、“ポーン、ポーン” という音は24時間鳴っています。 そこに、“ピンポン、ピンポン” が間に入ってきます。
ポーンは、心電図の音・・・常時フロア全体に響いてる重症患者?の方のよう。
ピンポンは、看護士さんを呼ぶためか、点滴が終わったときや、何か機器に異常があったときになる。
僕も心電図のぺったん?が外れる度に鳴り、お世話になりました。 基本、走ってきます! CCUはみなさん、フットワーク良いです。 年齢はほぼ20代の方だったような?
食事は、基本、“看護助手” なる方が持ってきてくれるのですが、ほとんどの方がマスクしてるので表情は読み取れないものの、あまり愛想が言い方ではなかった。 まぁ、大変なんでしょうけど・・・。
日曜日に入院し、月、火曜日は食欲もなく、ただただ、動かないように過ごしていました。
スマホに関しては、ネットはダメだけど、機内モードでの使用ならOKという事でしたが、音楽聞く心の余裕はありませんでした。
そうそう・・・!
仕事先への連絡!
これが急務でした。
まだドタバタしてる手術翌日の月曜日。
お昼頃に面会に来てくれた母と妹。
病室での電話は出来ないので、すべて妹に委託。
先ずは直近の、月曜日のスクールレッスンから始まり、火→水→木の生徒の連絡先を教え、電話してもらうことに。
ちゃんと下書きをして、話した内容も後日見せてもらった。
金曜からは1週間ゴールデンウィークでお休みだったのは良かった?のかな。
まぁ、皆さん一様に驚いていた感じだったよう。
1番びっくりしたのは僕なんですけどね(+_+)
水曜か木曜日にCCUを出る予定だったのですが、火曜日の午後、急きょ一般病棟へ移ることに。
どうやら緊急に入院を要する人がいて、一番経過の良い僕が選ばれたのでした。
大丈夫なの? とは、母と妹。
僕も少し不安はありましたが、拘束が減ると思ったので快く了承。
夕方、車いすにてCCUを退散するのでありました。
車いすに初めて乗って感じたのは、“速い” という事。
押してる看護士さんは普通に歩いてるのですが、地面が近いからか?
“けっこう、飛ばすなぁー” という印象でした(この後、2回乗る機会がありましたが、皆さん飛ばし屋でした(*_*;)
CCUでは、尿はカテーテルから流れっぱなしなので、自分で出してる間隔は全くなし。
点滴が僕の体を通って、そのまま流れ落ちている感じ。
お通じは・・・当然、トイレには行けないので、ベッドでするとの事。
まぁ、特にもよおすこともなかったのですが、3日目辺りになる火曜日の朝、ちょっと出そうな?と言う感じもあったので、看護士さんに伝えたところ。。。
“これで” とセットされたのが、まさに塵取り。
これを、お尻の下に敷き、そこへ・・・と指示されました。
しかし・・・元々、デリケートな僕。
その上、腹筋使って腰を浮かし、いきまないで(心臓に悪いので・・・)用を足す・・・なんて事は・・・(+o+)
無理でした。
これで出る人って・・・よっぽど溜まってたか? 腹筋強いか? もともと黄門が緩いか? だと思います。
結局、普通にトイレ行けるようになるまでは、もちました。
一般病棟に移った翌日、いよいよカテーテルが抜けることになりました。
これで一人でトイレにいけます。 “普通の人” への第一歩です。
木曜日には点滴も外され、酸素吸入器も小さなものに変えられました。
そして金曜日!!
ついに・・・ “脱おむつ!” です(^^)/
もう~ 毛はないわ、傷跡あるわ、おむつだわ・・・で、下半身は完全におじいちゃん化してましたからねー( 一一)
パンツをはけることがこんなにも嬉しいなんて! 中々感じることは出来ません。
その後も、いろいろな “日常” が戻ってくるたびに、ありがたさを感じることが出来ました。 こう言った事は、ほんとうによい経験だったと思います。
そんな小さな喜びが増えていく一方、2日に一回くらい?で様子を見に来てくれる担当医から、もう一か所の手術の話をされ、またブルーになるのでした。
分かりにくいですが、正面がシーメンズコート、左手はベイブリッジです。
“退院したら、向こうからこっちを見てやるぞ!”
と思っていたものでした。
~つづく~