月別アーカイブ: 2017年3月

ワイルドカードで1年半ぶりのシングルス

明日開幕のメキシコのチャレンジャーのシングルスにサンチャンゴ・ゴンサレスという選手がワイルドカードで出場しています。ゴンサレスは現在ダブルスランキング66位で、メキシコの選手としては単複を通じて唯一トップ100にいる選手です。普段はダブルスに特化してプレーをしている選手で、今回のワイルドカードでのシングルスは2015年9月以来の約1年半ぶりの試合となります。ちなみにシングルスの過去最高位は2006年に記録した155位です。今さらシングルスの復帰を目指したとは考えにくいので、これは大会側から依頼されての出場なのではないかと思います。1回戦は第8シードのガバシビリとの30代対決(ゴンサレス34歳、ガバシビリ31歳)です。地元の声援を武器に1年半ぶりの勝利となるか、注目です。

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カテゴリー: 大会 | 投稿者ステイバックダブルス 21:33 | コメントをどうぞ

ヤノビッチvsコリア

マスターズ1000マイアミの裏ではメキシコでチャレンジャー大会が開催されています。この大会の2回戦ではヤノビッチvsコリアのカードがありました。

ポーランドのヤノビッチは元世界ランク14位の選手。2012年のマスターズ1000パリ大会でシモン、マレーらの強豪を次々と撃破して準優勝したことで注目を集めました。

アルゼンチンのフェデリコ・コリアは以前「ダニエル太郎vsコリア」の記事で取り上げた通り、元世界ランク3位のギジェルモ・コリアの弟です。最近フューチャーズのレベルからチャレンジャーに移行してきた選手で、少しずつランクを上げてきています。

この二人の試合のハイライトがこちらです。やはりツアーレベルを経験している選手とついこの間までフューチャーズにいた選手とではかなり実力差があるのがわかります。特にコリアのサーブの強化は急務でしょう。まずはチャレンジャーでコンスタントに活躍できるようになってほしいです。

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カテゴリー: 動画紹介 | 投稿者ステイバックダブルス 03:24 | コメントをどうぞ

ハースの試合をイグアナが観戦?

ATPのサイトで話題になっているのですでにご存じの方もいるかと思いますが、マスターズ1000マイアミの1回戦、ヴェセリvsハースの試合中にイグアナが突然現れて試合が中断するという珍事が起こりました。

ATPの記事によるとファイナルセット3-3のハースのサービスゲームの時に突然イグアナがスコアボードの上に表れたとのこと。追い払おうとしてもなかなか逃げず、試合は一時中断に。今シーズン限りでの引退を表明しているハースは、このハプニングを楽しんでいたようで、イグアナと一緒に写真を撮っていました。イグアナが追い出された後、ハースはこの試合に敗れてしまうのですが、引退シーズンに忘れがたい思い出が一つできたのではないでしょうか。

以下がYouTubeにアップされていた動画です。

Iguana Runs On Court, Halts Match At The Miami Open

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カテゴリー: 動画紹介 | 投稿者ステイバックダブルス 00:18 | コメントをどうぞ

マイアミのステイバックダブルス

イワン・ドディグ/マルセル・グラノイェルス組

全豪でベスト8、ロッテルダムで優勝と幸先の良いスタートをきったにも関わらず、ここ2週はいずれも初戦敗退と不調のペアです。しかも先週はシングルスでもどちらも1勝もできず、とどめにドディグは今回のマイアミのシングルスの予選も初戦で敗退しています。初戦の相手はラモス-ビノラス/ベルダスコでどちらも左利きの選手です。ラモス-ビノラスはそれほどダブルスに力を入れている選手ではないですが、ベルダスコはダブルスも実績のある選手です。ドディグ/グラノイェルス組はなんとかこの不調スパイラルを脱するためにもなんとか1勝を挙げたいところです。

オリバー・マラチ/マテ・パビッチ組

マラチは今シーズンはマーティンと組むのかと思っていましたが、マーティンは今回は別の選手(ポーランドのマトコウスキ)と組んでいるのでどうやら解散のようです。パビッチはクロアチアの若手でダブルスランキングは36位の選手です。初戦の相手はベイカー/ネスター組です。ベイカーはこのところ活躍している選手で、今年のメンフィスオープンのダブルスで優勝し、現在キャリア最高の44位に位置しています。ネスターは44歳の大ベテランで全てのグランドスラムタイトルを持っている現役のレジェンドと言っていい選手でしょう。ネスターは今シーズンはロジェヴァセランと組んでいるので、ベイカーとのペアは急造のコンビなのだと思います。お互い新規のコンビというところで難しいところですが、地力のあるネスターがいるペアの方がやや有利な気がします。

ドミニク・イングロット/フロリン・メルゲア

イングロットが復帰してきたことでこのペアが復活しました。初戦は第2シードのエルベール/マウ組です。このペアは全豪オープン3回戦で対戦しており、イングロット/メルゲア組が第2セットでマッチポイントがあったにも関わらず逆転で敗れています。まだ正式には決まっていませんが、この後のデビスカップでジェイミー・マレー/イングロットのペアとエルベール/マウの対戦になる可能性があり、その意味でもイングロットは負けたくないでしょう。エルベール/マウはエルベールの調子(とくにサーブ)が思わしくない状態が続いています。今回はイングロット/メルゲアにかなりチャンスがあるのではないでしょうか。

 

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カテゴリー: 大会 | 投稿者ステイバックダブルス 21:16 | コメントをどうぞ

オリバー・マラチ

男子ダブルスでサーブ&ボレーしない(ステイバックする)選手について書いています。今回はオーストリアのマラチです。昨年楽天オープンで来日しています。

オリバー・マラチ(Oliver Marach)

  • 国籍 オーストリア

  • 生年月日 1980,7,16

  • 身長185cm  体重78kg

  • 右利き 片手打ちバックハンド

  • サイド アドサイド

  • 主な成績 2009年:全豪オープン ベスト4(w/クボト)、2016年:デルレイビーチオープン 優勝(w/マーティン)、チェンナイオープン優勝(w/マーティン)

経歴

ダブルスの最高位は8位を記録した選手で、全てのグランドスラムでベスト8に入ったことのある選手です。現在は少しランキングが落ちていますが、それでも2007~16年までの間、必ず1大会は決勝に進出している選手で、非常に安定している選手と言えます。ちなみにシングルスでも最高位82位を記録していますが、2015年以降はプレーしていません。

昨シーズンからフランスのファブリス・マーティンとペアを組んでいます。先週開催されたアメリカテキサス州のチャレンジャー大会にもこのペアで出て準優勝しているので、今シーズンもこのペアで組むのかもしれません。上にも書いた通り昨年はこのペアで日本の楽天オープンにも出ていますが、1回戦でクレシ/シモンのペアにマッチポイントから逆転で負けています。余談ですが、昨年の来日の際にサインをもらおうとして「みすたーまらち」と呼びかけたところ、本人は全く反応せず、パートナーのマーティンの方が振り向いてしまうということがありました冷や汗 (顔)後で審判が彼の名前をコールしたときに気付いたのですが、“Marach”の発音は「マラク」の方が近いようです(そういえばヨーロッパ系の言語はhを発音しないことが多いですよね)。

既に自国に自分のテニスアカデミーを開催していて、いつ引退しても大丈夫な状態が整っていますが、まだまだ頑張って欲しい選手の一人です。

プレースタイル等

本人いわく得意なショットはフォアハンド、好きなサーフェースはクレーとスローハードだとのことです。尊敬する選手として自分と一つしか年が違わないフェデラーの名前を挙げています。マーティンとのペアではアドサイドでプレーしますが、メルゲアやクボトと組んでいたときにはデュースサイドでプレーしていました。

関連リンク

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カテゴリー: 選手紹介 | 投稿者ステイバックダブルス 04:04 | コメントをどうぞ

ギジェルモ・デュラン

男子ダブルスでサーブ&ボレーをしない(ステイバックをする)選手について書いています。今回はアルゼンチンのデュランです。デュランは以前「サービスゲームで2ステイバック」の記事で紹介した動画でゼバリョス(左利きの選手)とペアを組んでいた選手です。正直、私も最近知った選手で試合をきちんと見たことがないのですが、調べた限りのことを書きたいと思います。

ギジェルモ・デュラン(Guillermo Duran)

  • 国籍 アルゼンチン

  • 生年月日 1988,6,6

  • 身長 178cm 体重 82kg

  • 右利き 両手バックハンド

  • サイド アドサイド

  • 主な成績 2016年 キトオープン 優勝(w/カレーノブスタ)、ハッサンⅡ世グランプリ 優勝(w/ゴンサレス)

経歴

 デュランは2015年まではチャレンジャーを中心に回っていた選手です。2016年2月のキトオープンで自身初となるツアータイトルを獲得し、それ以降安定的にツアーレベルでプレーしています。8月に開催されたリオオリンピックにはデルボニスと組んでアルゼンチン代表として出場しました(1回戦で銀メダルのメルゲア/テカウに敗退)。

現時点での最高位は昨年記録した48位です。今年は昨年のツアーレベルの成績を維持できないとランキングが落ちてしまうのでデュランとしては勝負の1年になるでしょう。アルゼンチンの選手で「ギジェルモ」と言えば古くはビラス、最近はコリア、カニャスがいました。アルゼンチンを代表する第4のギジェルモになれるか注目です。

余談ですが、ATPのデュランの選手ページに彼が掲げるテニス選手としての目標が書かれているのですが、それは「生計を立てること」となっています冷や汗 (顔) なんというか、控えめというか、現実的な人のようです。

プレースタイルなど

アルゼンチンの選手らしくクレーコートが得意だそうですが、尊敬する選手はアメリカのアンドレ・アガシとのことです。得意なショットはバックハンドでどことなくアガシにフォームが似ています。試合の動画を観ていてもアドサイドでプレーするときにあまりフォアに回り込まずバックハンドで打つことが多い印象があります。

関連リンク

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カテゴリー: 選手紹介 | 投稿者ステイバックダブルス 00:45 | コメントをどうぞ

ダビド・マレーロ

男子ダブルスでサーブ&ボレーしない(ステイバックする)選手について書いています。今回はマレーロです。以前、伊達公子とミックスダブルスを組んでいたこともある選手です。

ダビド・マレーロ(David Marrero)

  • 国籍 スペイン

  • 生年月日 1980,4,8

  • 身長183cm 体重85kg

  • 右利き 片手打ちバックハンド

  •  サイド デュースサイド

  • 主な成績  2013年 ATPツアーファイナルズ 優勝(w/ベルダスコ)、2015年 マスターズ1000 ローマ(w/クエバス)

経歴

マレーロはウィンブルドン以外の3つのグランドスラムのダブルスでベスト8に入ったことのある選手です。2013年のウィンブルドンと全米オープンでは日本の伊達公子とミックスダブルスを組んでいました。

マレーロが世界的に脚光を浴びたのは2013年のツアーファイナルズの優勝ではないかと思います。ベルダスコとのペアで、決勝でブライアン兄弟を破っての優勝でした。この年末のランキングは5位で、これが現時点でのマレーロのベストランキングです。

残念ながらマレーロの成績はこの時を頂点に下降傾向にあります。昨シーズンは2大会でツアー優勝を果たしたものの、成績としては27勝21敗とギリギリの勝ち越しでした。しかも昨シーズンはマレーロには固定のパートナーが付かず、大会ごとにパートナーが変わるという状態でした。ペアを組んだ選手の中にはペールやトミックといった、ダブルスにそれほど注力しているとは思えない選手もおり、パートナー探しに難渋したのではないかと思います(もっとも昨年は6月に双子の赤ちゃんが生まれたので、ツアーは二の次だったのかもしれませんが)。2017年シーズンはメキシコのサンチャゴ・ゴンサレスとペアを組み、ようやく固定のパートナーを得たものの、現時点でこのペアの戦績は4勝6敗とあまり芳しくありません。来月から始まる得意のクレーシーズンで巻き返しを図りたいところです。

プレースタイル

2013年のツアーファイナルズ決勝を解説した辻野隆三さんいわく、マレーロの持ち味はプレースメントの良さ、つまりコントロールの良さだそうです。マレーロの試合を見ているとセンターを突いて相手ペア2人の間を抜けていくショットをよく見る気がします。マレーロ本人は得意なショットはフォアハンドだと述べています。

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カテゴリー: 選手紹介 | 投稿者ステイバックダブルス 04:37 | コメントをどうぞ

サービスゲームで2ステイバック

一つ前の記事で書いたテキサス州のチャレンジャーですが、なんと第1シードのグラノイェルスも第2シードのロレンツィも1回戦で負けてしまいました涙

調べてみたところグラノイェルスに勝ったアルボットは87位の選手でした。チャレンジャーに出る選手としてはランクが高いですが、正直グラノイェルスとしては大誤算の敗戦でしょう。

ロレンツィについてはある程度しょうがない気もします。勝ったベネデは現在は105位ですが最高は45位を記録しているのでそれなりに実力者ですし、何よりロレンツィのテニスはクレーコートのためのテニスなので、ハードコートでは格下に負けてしまうことぐらいあるでしょう。(ロレンツィは個人的にとても好きな選手なので今度別途で取り上げたいと思います)

本題はここから。YouTubeで面白い(というかマニアックな)ダブルスの動画を見つけたので紹介したいと思います。

【YouTube] 2015年 Savannah チャレンジャー 決勝 デュラン/ゼバリョス vs ノビコフ/ペラルタ

上の試合の第2セット第4ゲーム(57’00″頃から)でノビコフ/ペラルタ組が自分たちのサービスゲームにも関わらず2ステイバックするという非常に変わった戦術を取ります。

ノビコフ/ペラルタ組は、第1セットでペラルタの2ndサービスに対するゼバリョス(デュースサイドのレシーバー)の強烈なリターンに苦しみます。そこで第2セットでは「ペラルタの2ndサービスvsゼバリョスのレシーブ」の構図になったときに、前衛のノビコフがベースラインまで下がってプレーします。とても変わった戦術ですが、見事にサービスゲームをキープします。プロの選手ですらこんなことをするのですから、アマチュアの私たちも相手のリターンが強いときは試してみていい戦術かもしれません。

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カテゴリー: 動画紹介 | 投稿者ステイバックダブルス 00:04 | コメントをどうぞ

グラノイェルス、チャレンジャー大会に参戦

マスターズ1000のインディアンウェルズでシングルスは第32シード、ダブルスは第8シードで出場していたスペインのグラノイェルス。単複どちらも初戦で敗れた彼が次に向かったのはカリフォルニア州から東に約1,900km離れたテキサス州で開催されているチャレンジャーでした。チャレンジャー大会は一般的にランキング100位を下回る選手がほとんどなのですが、グラノイェルスは36位です。当然第1シード…なのですが、意外と突き抜けてランキングが高いわけではなく、第2シードは同じくインディアンウェルズを早退してきたロレンツィで、38位の選手です。以下第8シードまでの選手が65位以内に位置しているという恐ろしくレベルの高いチャレンジャー大会になっています。どうやらインディアンウェルズの予選に負けてしまった選手や、早期敗退してしまった選手がこの大会に集まってきているようです。翌週のマスターズ1ooo開催地のマイアミにも移動しやすいためかもしれません。大会のドローはこちらから。ダブルスにも意外といい選手が出ていますので気になる方はチェックしてみて下さい。

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カテゴリー: 大会 | 投稿者ステイバックダブルス 01:58 | コメントをどうぞ

いい人、クラーセン

インディアンウェルズ2回戦で応援していたメルゲア/クレシ組はミュラー/クエリー組に1-6 6-1 6-10で敗れ、ステイバックの選手は全滅してしまいました。

他の試合では「ビック4 vs ダブルスプレーヤー」というカードが3試合ありました。以下ハイライトのリンクです。

 この中で推したいのはクラーセン。昨年楽天オープンで来日したときに、選手用のカートに乗らず、普通のお客さんが通る通路をテクテク歩いていたので、声をかけてサインをもらったのですが、にこやかでとても良い方でした。楽天オープンのダブルスで一昨年は優勝、昨年は準優勝と相性がいいので、今年も来てくれるかもしれません。

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カテゴリー: 大会 | 投稿者ステイバックダブルス 05:18 | コメントをどうぞ