カテゴリー別アーカイブ: 観戦記

2018年 楽天ジャパンオープン 観戦記④ 

2018年 9月29日(土) ダブルス予選1回戦

F.マルタン / G.シモン 3-6 6-3 12-10 M.ミルニー / P.オズワルド

ミルニー(左)とオズワルド。試合開始の45分ぐらい前からコートに入って練習していました。

ミルニー(左)とオズワルド。試合開始の45分ぐらい前からコートに入って練習していました。

ボレー対ストロークの練習。オズワルドはこのまま試合までずっとコートにいました。

ボレー対ストロークの練習。オズワルドはこのまま試合までずっとコートにいました。

マルタンとシモンが入場

マルタンとシモンが入場

一旦着替えに戻っていたミルニはー後から遅れて再入場

一旦着替えに戻っていたミルニはー後から遅れて再入場

コイントス。シモン以外は190cm以上の長身です。

コイントス。シモン以外は190cm以上の長身です。

元ダブルス世界ランキング1位のミルニーと人気選手のシモンの登場…だったのですが、ちょうど同じ時にアリーナ1で高橋/綿貫組とキリオス組のダブルスの試合が始まったので、お客さんはほとんどそちらに行ってしまいました。ただ、シモンの応援でフランス国旗を持って応援されている方も何人かいました。

微妙な入りのお客さん

微妙な入りのお客さん

何故か動かなくなってしまったスコアボード

何故か動かなくなってしまったスコアボード

スピード表示も動かなくなってしまいました。

スピード表示も動かなくなってしまいました。

オズワルドのサーブから試合スタート

オズワルドのサーブから試合スタート

試合は第6ゲームマルタンのサーブでこの試合初のディサイディングポイントを迎えます。オズワルド/ミルニーがここをブレークし、この1ブレークを守って6-3で第1セットを取ります。

第2セットは今度は第6ゲームでオズワルドのサーブをマルタン / シモンがブレークし、6-3で取ってマッチタイブレークへ。

第4ゲーム、シモンのサービスゲーム。ストローカーのシモンですが、サーブ&ボレーをしていました。

第4ゲーム、シモンのサービスゲーム。ストローカーのシモンですが、サーブ&ボレーをしていました。

ネット際での攻防

ネット際での攻防

シモン以外は皆ダブルス専門の選手でしたが、ネットプレーでシモンも負けていませんでした。この後鮮やかなアングルボレーを決めます。

シモン以外は皆ダブルス専門の選手でしたが、ネットプレーでシモンも負けていませんでした。この後鮮やかなアングルボレーを決めます。

ボールパーソンからボールをもらうミルニー。多くの選手が3球もらって2球選びますが、この選手はいつもボールパーソンから2球もらって選ばずそのまま使っていました。

ボールパーソンからボールをもらうミルニー。多くの選手が3球もらって2球選びますが、この選手はいつもボールパーソンから2球もらって選ばずそのまま使っていました。

ミルニー(左)とオズワルド

ミルニー(左)とオズワルド

シモン(左)とマルタン

シモン(左)とマルタン

マッチタイブレークでは先にミルニー / オズワルドがブレーク。その後マルタン / シモンのナイスリターンが続き逆に1ミニブレークアップ。しかし、土壇場でミルニー/オズワルドがブレークバックして追いつくという白熱した展開になりました。10-10で迎えたミルニーのサーブで、シモンのリターンがネットイン。なんとかミルニーはこのショットを返したのですが、甘く入ったところを決められてしまいました。続くシモンのサーブで前衛のマルタンが鮮やかにポーチを決めて試合終了となりました。

マッチタイブレークでシモンのスマッシュが(ワンバウンドはしましたが)ミルニーに当たってしまうというハプニングがありました。シモンが何度も謝っていました。

マッチタイブレークでシモンのスマッシュが(ワンバウンドはしましたが)ミルニーに当たってしまうというハプニングがありました。シモンが何度も謝っていました。

マッチタイブレーク9-9の時に隣のコートではマッチタイブレーク11-11というスコア。どっちの試合を観たものか、という状態でした。

マッチタイブレーク9-9の時に隣のコートではマッチタイブレーク11-11というスコア。どっちの試合を観たものか、という状態でした。

試合終了

試合終了

試合終了後、なぜか両ペアともすぐには退場せず、ちょっと休憩。

試合終了後、なぜか両ペアともすぐには退場せず、ちょっと休憩。

勝ったマルタン / シモンは本戦1回戦で第1シードのコンティネン / ピアースに勝利してベスト8進出。次のラウンドでハーセ/ミドルコープと対戦します。

敗れたミルニー / オズワルドはこれで楽天オープンに関しては2年連続予選1回戦負けになってしまいました。昨年の試合でも相手ペアのラッキーなフレームショットで試合を決められてしまいましたが、今年も勝負所でコードボールがあり、どうも運がないペアです。特に41歳のミルニーのプレーを観られる機会はもうそう多くはないでしょう。来年こそは本戦での活躍が観たいです。

退場の際、スタンドに笑顔で手を挙げてくれたミルニー

退場の際、スタンドに笑顔で手を挙げてくれたミルニー。

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カテゴリー: ジャパンオープン, 観戦記 | 投稿者ステイバックダブルス 00:49 | コメントをどうぞ

2018年 楽天ジャパンオープン 観戦記③

2018年 9月29日(土) 練習試合

J.マレー / B.ソアレス 10-7 4-7 高橋悠介 / 綿貫陽介

ソアレス(手前)と高橋悠介(奥)

ソアレス(手前)と高橋悠介(奥)

マレー(手前)と綿貫

マレー(手前)と綿貫

アリーナ1のシングルス4試合目が終わった時点でだいたい午後5時半ぐらいだったのですが、その後のダブルスの試合は7時開始となっていて、少し時間が余りました。その時間に表れたのがマレー / ソアレスと高橋 / 綿貫のペア。最初はコートをシェアしてそれぞれ別々に練習していたのですが、なんと最後にマッチタイブレーク方式で試合をすることに。これは思わぬサプライズでした。お客さんは多くはなかったもののそこそこには残っていました。この時間まで残る人たちはやはりダブルスも好きな方が多かったようで、ポイント間には本当の試合さながらに拍手が起こるなど、雰囲気が良かったです。

右がマレー / ソアレス、左が高橋 / 綿貫。綿貫のサーブで開始

左がマレー / ソアレス、右が高橋 / 綿貫。綿貫のサーブで開始

そこそこ残っていたお客さん

そこそこ残っていたお客さん

練習試合とは言え両ペアともサインプレーをしていて、結構しっかり試合をしていました。ただ、その中で笑顔が見られる場面もあり、真剣かつ和やかなムードだったと思います。観客としてもシングルスの試合観戦で疲れた後にゆったりと観られる程よいイベントでした。

日本ペアも強い突き玉を打つなど善戦しましたが、流石に百戦錬磨のマレー / ソアレスが甘いリターンを逃さずポーチしてきましたし、日本ペアがサインプレーで前衛を動かしてきたときも逆をついたリターンが良く通っていたように思いました。セルジャッチでコートチェンジも無かったため、お客さんでスコアを正確に追えていた人はいなかったと思いますが、途中でソアレスが「7-7」とコールしてくれて、そのコールの後マレー / ソアレスが3ポイント連取したので、10-7でこの試合はマレー / ソアレスの勝利でした。

高橋のサーブからのポイント。日本ペアはサーブ&ステイバックを中心に、時々サーブ&ボレーを混ぜていました。

高橋のサーブからのポイント。日本ペアはサーブ&ステイを中心に、時々サーブ&ボレーを混ぜていました。

ソアレスのサーブ

ソアレスのサーブ

ソアレスのサーブに対し、リターンダッシュする綿貫

ソアレスのサーブに対し、リターンダッシュする綿貫(右)

サインプレーをする日本ペア

サインプレーをする日本ペア

笑顔を見せるソアレス

笑顔を見せるソアレス

マッチタイブレークが終わったあと、恐らくソアレスの提案でもう1試合やることに。今度は通常のタイブレーク方式だったようで、6-4の綿貫のサーブでマレーのリターンがアウトになり、そこで試合が終わりました(ちなみにこの時もソアレスが途中からスコアをコールしてくれたのでいくつで終わったのかわかりました)。

試合終了

試合終了

陣営とも握手

陣営とも握手

サインに応じるソアレス

サインに応じるソアレス

これは私の推測なのですが、恐らくタイブレークをもう1試合やったのはマレー / ソアレス側の配慮だったのではないかと思います。この後に日本ペアはダブルスの予選が控えていたので、練習試合とはいえ直前の試合で負けたまま本番の試合に臨ませるは悪いと思ってくれたような気がします(残念ながら日本ペアはキリオス / セレタニー組に大接戦の末敗れました)。

練習試合の後にソアレスはかなり長い時間をかけてファンのサインに応えていました。さっそくインスタグラムにこの日の写真をアップしてくれていたりと、ファンサービスが丁寧です。今回で4年連続の来日ですが、ぜひとも楽天のタイトルを取ってもらい、この先何年も日本に来続けて欲しい選手です。

追記:この練習試合の模様がyoutubeにアップされていました→こちら

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カテゴリー: ジャパンオープン, 観戦記 | 投稿者ステイバックダブルス 03:14 | コメントをどうぞ

2018年 楽天ジャパンオープン 観戦記②

2018年 9月29日(土) 予選1回戦

伊藤竜馬 6-4 1-6 6-3 M.マクドナルド

コイントス

コイントス

マクドナルドという選手のことを良く知らなかったですが、ATPのサイトによると一昨年プロ転向した23歳の選手だそうです。身長178cmと小柄ながら、現在の世界ランキングは80位をマークしています。

 試合は伊藤がフォアからもバックからも安定した深いボールを打ち、チャンスが来たところを仕留めるという非常にオーソドックスなテニスで第1セットをものにします。正直派手なショットがほとんどない地味な展開だったので、お客さんの盛り上がりとしてはいまひとつでしたが、とても堅実なプレーでした。

伊藤のフォア

伊藤のフォア

ところが第2セットは序盤でブレークを許すとそのままズルズルと悪い展開に陥ってしまいます。あれほど堅実だった第1セットとは打って変わってミスが増えてしまい、ラリーの早い段階でのエラーが続いた印象でした。また、ファーストサーブがあまり入らなくなったことにもイライラしていたようです。

非常に嫌な流れでしたが、第2セット終了後にトイレットブレークを取り、これで気持ちが切り替わったのか、第3セットはまたプレーの堅実さが復活し、アーリーブレークを奪って、このブレークを守り切って勝利しました。

トイレットブレークから戻った伊藤

トイレットブレークから戻った伊藤

試合終了

試合終了

ファンの声援に応える伊藤

ファンの声援に応える伊藤

負けてしまったマクドナルドもかなり長い間サインをしてくれました。

負けてしまったマクドナルドもかなり長い間サインをしてくれました。

この試合を私はたまたま伊藤の陣営の近くで観ていたので、陣営の人の会話が耳に入ってきたのですが、伊藤のテニスは段々良くなってきているようです。試合中は盛んに「脚、脚」というコメントが聞かれました。短いボールに対してもっと脚を使って前のポジションで捕らえてほしい、ということだったみたいです。

残念ながらこの後の2回戦で伊藤は綿貫に敗れ本戦入りは叶いませんでした。プレーが良くなってきているという陣営の言葉を信じ、また伸び伸びと力強いボールを打つ伊藤が観られる日を楽しみに待ちたいと思います。

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カテゴリー: ジャパンオープン, 観戦記 | 投稿者ステイバックダブルス 01:16 | コメントをどうぞ

2018年 楽天ジャパンオープン 観戦記①

2018年 9月29日(土) シングルス予選1回戦

D.クドラ 6-2 3-6 6-4 H.セバリョス

コイントス

コイントス。手前がクドラ、奥がセバリョス

クドラは世界ランキング65位の選手。予選にエントリーしている選手の中では3番目にランクの高い選手です。対するセバリョスは現在のランキングこそ154位ですが、最高位は39位をマークした選手。2005年以降にクレーコートでナダルに勝ったことのある数少ない選手の一人です。実力者同士のカードでしたが、同じタイミングで綿貫陽介の試合が組まれていたため、この試合は客席の少ないアリーナ2での試合となり、お客さんの入りもまばらでした。

試合はセバリョスのサーブでスタート。しかし、得意のフォアでのアンフォーストエラーが続き、いきなりサーブをブレークされてしまいます。次のクドラのサーブでは、なんとダブルフォルトが3つもあったため、即座にブレークバックに成功しますが、セバリョスのフォアの調子は上がらないままでした。

ただ、得意なショットが不調でもその日の持てる武器を駆使して戦うのがトップ選手です。途中からセバリョスはミスの多いフォアハンドでの強打を控え、攻撃は主にバックハンドのフラット系の強打を軸にしたプレーに切り替えていました。このバックの強打はインドアハードというサーフェスの相性ともマッチしたのか、効果的に決まる場面が多かった印象です。セバリョスは第1セットこそ3ブレークされてセットを失いましたが、内容的にはそこまで差があるようには見えませんでした。フォアが不発ながらもストローク戦では打ち勝つ場面も多かったように思います。

セバリョスのフォアハンド

セバリョスのフォアハンド

バックハンドのダウン・ザ・ライン

バックハンドのダウン・ザ・ライン

フォアをミスした後のジェスチャー。恐らくもっと回転をかけてボールを落とせ、という意味ではないかと思います。

フォアをミスした後のジェスチャー。恐らくもっと回転をかけてボールを落とせ、という意味ではないかと思います。

第2セットを奪い流れはセバリョスにあるかと思われましたが、ファイナルセットを取ったのはクドラでした。前述の通りストローク戦ではそれほど差がありませんでしたが、クドラは(第1ゲームこそ3本ダブルフォルトがありましたが)サーブが良く、苦しい場面でフリーポイントが取れていました。その一方でリターンが良く返せており、セバリョスには容易にフリーポイントを与えませんでした。この差があったことでセバリョスの流れを断ち切ることができたように思います。

サーブを打つクドラ

サーブを打つクドラ

クドラのフォアハンド

クドラのフォアハンド

クドラのバックハンド

クドラのバックハンド

勝利したクドラは予選2回戦で内山靖崇に勝利し、本戦進出を決めています。本戦では初戦でガスケと対戦します。

試合終了

試合終了

お客さんの拍手に応えるクドラ

お客さんの拍手に応えるクドラ

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カテゴリー: ジャパンオープン, 観戦記 | 投稿者ステイバックダブルス 00:04 | コメントをどうぞ

2018年 デビスカップ ワールドグループプレーオフ 日本 vs ボスニア・ヘルツェゴビナ 2日目

マクラクラン勉/内山靖崇 6-2 6-4 6-4 T.ブルキッチ/N.ファティッチ

会場のITC靭テニスセンター

会場のITC靭テニスセンター

コイントス

コイントス

盤石の勝利と言っていい内容だったと思います。最初のセットを観ただけでも両ペアの間にかなり実力差があるのを観てとれました。特にネットプレーに関しては日本ペアが圧倒的に優れていたと思います。

マクラクラン勉のプレーはさすがでした。ネットプレーは4人の中で一番上手かったと思いますし、サーブはフラットも良かったですが、デュースサイドワイドへのスライスサーブとアドサイドワイドへのスピンサーブのキレも素晴らしかったと思います。

途中実は小雨がぱらついていた時間帯もあったのですが、中断なく試合を終えられたのは勢いのあった日本チームにとって良かったと思います(そういえば去年のブラジルとのプレーオフも台風の影響で順延しました。この時期は雨にやられやすいのでしょうか)。

これまでダブルスは落とすものだった印象の強い日本のデ杯ですが、マクラクラン/内山が強くなったことで、ダブルスでも勝利が狙えるようになりました。錦織、杉田を加えてのドリームチームでの戦いが楽しみです。

ブルキッチ(左)とファティッチ(右)。ファティッチはボレーミスが多かった印象です。

ブルキッチ(左)とファティッチ(右)。ファティッチはボレーミスが多かった印象です。

第3セットは内山のサーブからスタート。サーブを打つサイドを揃えたようです。

第3セットは内山のサーブからスタート。サーブを打つサイドを揃えたようです。

試合終了

試合終了

WOWOWでの解説を終えてコートサイドにいる鈴木貴男

WOWOWでの解説を終えてコートサイドにいる鈴木貴男

せっかく日本の国旗が選手のところに来たのですが、マクラクラン、内山、岩淵監督がWOWOWのインタビューに行ってしまい、ダニエル、西岡、綿貫の3人だけ。あまり盛り上がらず。

せっかく日本の国旗が選手のところに来たのですが、マクラクラン、内山、岩淵監督がWOWOWのインタビューに行ってしまい、ダニエル、西岡、綿貫の3人だけ。

ファンにお辞儀する日本チーム

ファンにお辞儀する日本チーム

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カテゴリー: 観戦記 | 投稿者ステイバックダブルス 21:32 | コメントをどうぞ

2018年 全米オープン 旅行記

大阪なおみが勝ちましたね。…が私は試合開始時間を勘違いしていて試合を見逃してしまいました :34 怖~い:

今年は初日と2日目を初めて現地で観戦しました。気づいたことをまとめたいと思います。今後観戦に行かれる方の参考になると幸いです。

 

①宿泊はマンハッタンがお勧め

ニューヨーク市はマンハッタン、ブルックリン、クイーンズ、ブロンクス、スタテンアイランドの5つの区に分かれます。USオープンの会場はクイーンズにあるのですが、会場の周辺は住宅地で夜になると結構暗かったです。一般にニューヨークの観光の拠点はマンハッタンなので、宿泊はマンハッタンのホテルが良いのではないかと思いました。マンハッタンから会場までは地下鉄で40分ほどかかりますが、ナイトセッション終わりに地下鉄に乗るとほとんどの人がマンハッタン(グランドセントラル駅)まで乗っていたので、やはり多くの人がマンハッタンのホテルに宿泊しているようです。ニューヨークの地下鉄はどの区間乗っても一律$2.75なので交通費もそれほどかかりません。USオープンの会場の最寄り駅はMets -Willets Pointという駅で、⑦番の地下鉄(路線図で紫で示されています)で行くことができます。

 

②アーサー・アッシュスタジアムの席は審判台側がお勧め

 デイセッションのアーサー・アッシュスタジアムのチケットは審判台側の席を取るのがお勧めです。審判台が邪魔になって観えづらいこともあるかもしれませんが、審判台向かい側の席は結構日差しがきつかったです。

 

③会場入りは早めに

会場に着くとまず手荷物検査があります。これが試合開始に合わせて会場に行ってしまうと30分近く並ぶ羽目になったので、会場には早めに行くのが良いと思います(5ドル払うとディズニーランドのファストパスのように短い列にならべるのですが、手荷物検査に5ドル払うのも馬鹿らしい気がします)。規格は忘れてしまいましたが手荷物の大きさには制限があります。ただ、バックパックやスーツケースのような明らかに観戦の邪魔になりそうなサイズでなければあまり気にしなくて良さそうでした。

開場と同時ぐらいに着くとガラガラでスムーズに入れました。

開場と同時ぐらいに着くとガラガラでスムーズに入れました。

④選手の練習を観よう

日本で行われる大会同様に、USオープンも試合開始前の会場で選手が練習をしていてその様子を見学することができます。日にもよると思いますが、私の行った初日と2日目は9時半開場、11時試合開始で、その間各コートでの練習を観ることができました。ただ、試合が始まるまでは売店が開いていないので、飲み物は忘れずに持っていくようにしたほうが良いでしょう。

セレナの練習を観る人達

セレナの練習を観る人達

選手の練習スケジュールは液晶パネルに掲示されています。

選手の練習スケジュールは液晶パネルに掲示されています。

練習コートの脇にはWOWOWの放送スタジオがあります。

練習コートの脇にはWOWOWの放送スタジオがあります。

⑤無料配布のグッズをもらおう

会場に入ると日ごとに異なる無料のグッズがもらえるようです。初日はサングラス、2日目はリップクリーム(プラスチックでできた小さなテニスボールに入っていました)がもらえました。

 

⑥日陰がない

今年は暑かったことが話題になりました。実際私が観戦した初日、2日目は気温も湿度も高かったです。厄介なことに観戦する席にはほぼ日陰はないので帽子や日焼け止めなどは必須です。

⑦休憩する場所

アーサー・アッシュ・スタジアム前にある広場とルイ・アームストロング・スタジアムの前にあるフードエリアのところにパラソルのあるテーブルがあるので基本はそこで休憩することになります。ただ、今年は湿度も高かったのでパラソルがあっても屋外はけっこう暑かったです。屋内だとAmerican Expressが観客向けのラウンジを開いていました。ここはソファがあって冷房が効いていて、しかもスクリーンでセンターコートの試合が観られるという超快適環境だったのですが、やっぱりすごく混んでいました。座れないのですがオフィシャルグッズを置いているお店も冷房が効いているので、とりあえず涼みたかったらここに駆け込むのが手っ取り早いと思います。

⑧自分の席に人が座っていたら

アーサー・アッシュ・スタジアムは全席指定席です…が、私は自分の席に行くと知らない夫婦が座っていました :34 怖~い: ただ、言ったらすぐに席を変わってくれました。同じようなことがその後私の席の近くでも起こっていました。もしかしたら向こうの人の感覚として、指定席はその席のチケットを持っている人が優先で座るぐらいの感覚なのかもしれません。自分の席に他の人が座っていても遠慮なく自分の席であることを主張した方が良さそうです。その座っている人にも本来の自分の指定席があるはずなので。

 

⑨自由席に座るときに”Anybady Here?”って聞いてみる

自由席で空いてる席があった場合でも、その席のすぐ隣に人がいたら一応“Anybody Here?(誰か座ってますか?)”って聞いてみると良いかもしれません。もしかしたらその人の家族や友人が既に座っていてトイレや買い物で離席しているだけかもしれないので、このフレーズで確認することができます。

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カテゴリー: 観戦記 | 投稿者ステイバックダブルス 07:48 | コメントをどうぞ

2018年 USオープン 観戦記 その⑧

2018年 8月28日 アーサー・アッシュ・スタジアム(ナイトセッション) 男子シングルス1回戦

R.フェデラー 6-2 6-2 6-4 西岡良仁

すごく小さいですが西岡(左)とフェデラー(右)

すごく小さいですが西岡(左)とフェデラー(右)

もうとにかくフェデラーが強すぎました。ポジションが全然ベースラインから下がりません。基本的にフェデラーが絶えず攻撃し続けていて西岡が一生懸命それを凌いでいる感じでした。

たまに西岡も鋭いカウンターショットを放って会場を沸かせましたが、逆に言うとそういうスーパーショットがない限り、なかなかフェデラーが攻め立ててくる中でウィナーを取れなかったというのも事実だと思います。

終盤はある程度フェデラーが今後の試合にむけての調整というか、ちょっと強引な攻めをトライしてみている様子でした。結果として最初のサービング・フォー・ザ・マッチを落としましたが、フェデラー本人はあんまり気にしてなさそうでした。

西岡の2ndサーブに対して踏み込んで強打するフェデラー。

西岡の2ndサーブに対して踏み込んで強打するフェデラー。

同じくフェデラーのリターン。打点が凄く前です。

同じくフェデラーのリターン。打点が凄く前です。

ボールに飛びつくフェデラー

ボールに飛びつくフェデラー

ビリー・ジーン・キングが観戦していました。オーロラビジョンに姿が映ると大きな拍手が起こりました。

ビリー・ジーン・キングが観戦していました。オーロラビジョンに姿が映ると大きな拍手が起こりました。

試合終了

試合終了

試合終了とともにスタンディングオベーション

試合終了とともにスタンディングオベーション

声援に応えるフェデラー

声援に応えるフェデラー

オンコートインタビュー

オンコートインタビュー

退場するフェデラー

退場するフェデラー

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カテゴリー: 観戦記 | 投稿者ステイバックダブルス 03:00 | コメントをどうぞ

2018年 USオープン 観戦記 その⑦

2018年 8月28日 13番コート 男子シングルス1回戦

J.ベネトー 2-6 7-6 6-3 6-4  M.チェッキナート(22)

ベネトー

ベネトー

チェッキナート

チェッキナート

今大会で引退を表明しているフランスのベネトー。さぞかし沢山のお客さんの声援の元でプレーするだろうと思い、急いでコートに向かったのですが…

13番コートのスタンド

13番コートのスタンド

↑こんな感じでお客さんの入りは割とまばらな上に応援も序盤はチェッキナート寄りで、ベネトーの最後の大会としては少し寂しい雰囲気でした。

試合は第1セットは2ブレーク差をつけてチェッキナートが取ります。やはりストローク戦になるとチェッキナートの方が優位な印象が残りました。ベネトーもそれを感じていたのか、第2セットはサーブ&ボレーを増やしてきました。

ベネトーのサービスダッシュ

ベネトーのサービスダッシュ

正直なことを言うと私はこの時、ベネトーにどこか諦めがあるのではないかと思ってしまいました。戦術を少し変えはしたとはいえ、ベネトーはなんだか淡々としていて、なんとしてもこの状況を打破しようとしているように見えなかったのです。既に引退の意思を表明している選手ですし、それも致仕方ないことなのかな、と思って観ていました。

それが間違いだったことに気づかされたのは第2セットのタイブレークです。タイブレークに入るとベネトーは一転して気迫のこもったプレーを見せ始めます。恐らく最初からこのタイブレークで勝負をかけるプランで、それまではギアを温存していたのでしょう。6-5で迎えたセットポイントでリターンを強打し、見事にセットオールに持ち込みます。

第2セットタイブレーク。勝負をかけるベネトー。

第2セットタイブレーク。勝負をかけるベネトー。

第2セットを奪われ、ラケットを叩き折ったチェッキナート

第2セットを奪われ、ラケットを叩き折ったチェッキナート

第3セットは勢いを失ったチェッキナートのミスにつけこんで早期にブレークを奪うとその1ブレーク差をきっちり守りきって6-3でこのセットを取ります。

第3セットのサービス・フォー・ザ・セットをラブゲームで取り、ベンチに戻るベネトー。

第3セットのサービス・フォー・ザ・セットをラブゲームで取り、ベンチに戻るベネトー

こうなってくるとそれまで静かだったベネトーの応援が俄然盛り上がり始めます。2-3で迎えたベネトーのサービスゲームは何度もデュースになる厳しいゲームでしたが、ここを切り抜けると次のチェッキナートのサーブをブレークに成功。このセットもその1ブレークを守り切って見事な逆転勝ちを収めました。

気温も湿度も高かったこの日。ポイント間に日陰に入り、フェンスにもたれて体を休めます。

気温も湿度も高かったこの日。ポイント間に日陰に入り、フェンスにもたれて体を休めます。

苦しかった第6ゲームをキープし、ガッツポーズ。

苦しかった第6ゲームをキープし、ガッツポーズ。

勝利の直後のベネトー

勝利の直後のベネトー

勝利の直後のベネトー

勝利の直後のベネトー

ファンの声援に応えるベネトー

ファンの声援に応えるベネトー

試合の後、フランスのテレビ局のオンコートインタビューがあり、ルコントとバルトリが来ていました。ところがその収録中に次の試合の女子選手が入場してきてしまったため、ベネトーにはコートでファンにサインをする時間が無くなってしまい、急遽通路を歩きながらサインをすることに。時間が無い中でも子供達との写真撮影やサインには可能な限り応じていた姿が印象的でした。

試合後にフランスのテレビ局のオンコートインタビューがあり、バルトリとルコントが来ていました。この収録中に次の試合の女子選手が入場してきてしまうというハプニングもありました(笑)

仏テレビ局のオンコートインタビュー

既に報道されている通り、ベネトーはこの後の2回戦でフルセットの末にシュトルフに敗れています。デビスカップに招集されれば出場する意向があるとのことですが、今のフランスの選手層を考えるとベネトーに招集がかかる可能性は低いので、恐らくこの試合をもって引退でしょう。

それにしてもこのチェッキナート戦は素晴らしかったと思います。2ブレークダウンで落とした第1セットから、第2セットのタイブレークのワンチャンスをものにして試合の流れを変えてみせました。ベテランらしい駆け引きの巧さだったと思います。戦術の工夫次第で、自分より格上の相手でも勝てるのだという、テニスの楽しさ、奥深さを最後の大会で改めて示してくれました。とても格好良かったです。引退が残念でなりません。

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カテゴリー: 観戦記 | 投稿者ステイバックダブルス 00:57 | コメントをどうぞ

2018年 USオープン 観戦記 その⑥

2018年 8月28日 コート6 女子シングルス1回戦

J.グルシュコ 3-6 7-5 6-4  M.ニクレスク

コイントス

コイントス

ルーマニアのニクレスクはフォアハンドがほとんど全てスライスという非常に変わったプレースタイルの選手です。かつて男子選手にやはりフォアのスライスを多用するサントロという選手がいましたが、ニクレスクはまさに「女子版サントロ」とでも言うべき選手でしょう。

フォアのスライスを打つニクレスク

フォアのスライスを打つニクレスク

バックハンドでは左手のグリップが非常に厚い(フルウエスタンぐらい)独特の握りを採用しています。

バックハンドでは左手のグリップが非常に厚い(フルウエスタンぐらい?)独特の握りを採用しています。

対するグルシュコのことはよく知らなかったのですが、イスラエルの選手で現在の世界ランキングは162位(最高位は79位)。今大会は予選からの出場している選手です。

ノーシード同士の地味なカードでしたが、どちらかの選手の応援目的にあえて観に来ている人ばかりだったためか、応援は双方ともにそこそこ盛り上がっていました。

試合は両者ともサービスキープに苦しみ、第4ゲームまで全てブレークという立ち上がりになります。ニクレスクのスライスがグルシュコのバックに入ると返球が甘くなることが多く、ここを起点にニクレスクが攻撃し、第1セットは6-3でニクレスクが取ります。

スライスに対し、詰まった当たりになるグルシュコのバックハンド

スライスに対し、詰まった当たりになるグルシュコのバックハンド

しかし、第2セットになるとニクレスクのスライスのエラーが増え、一方でグルシュコはフォアハンドがより広角に厳しいところに決まるようになり、グルシュコが4-0とリードします。

アクシデントが起きたのは4-0で迎えたグルシュコのサービスゲームの30-30の場面でした。ニクレスクの打ったドロップショットを追いかけたグルシュコはネット際で転倒してしまい、そのまま動けなくなってしまったのです。グルシュコは膝を抑えて泣き出してしまい、一時は途中棄権かと思うような場面でした。

ニクレスクのドロップショット。まさにこの写真のショットの直後にグルシュコが転倒してしまいます。

ニクレスクのドロップショット。まさにこの写真のショットの直後にグルシュコが転倒してしまいます。

氷嚢を持って歩み寄るニクレスク

氷嚢を持って歩み寄るニクレスク

メディカルタイムアウトでテーピングをしてもらうグルシュコ

メディカルタイムアウトでテーピングをしてもらうグルシュコ

メディカルタイムアウトを待つ間、手出しでボールを打つニクレスク

メディカルタイムアウトを待つ間、手出しでボールを打つニクレスク

再開後はニクレスクが追い上げを見せ、2ブレーク差を追いつきさらに1ブレークアップするチャンスもあったのですが、土壇場でグルシュコが踏ん張って7-5でこのセットを奪います。

第2セット終盤、2ndサーブに対してポジションを上げてプレッシャーをかけるグルシュコ。

第2セット終盤、2ndサーブに対しポジションを上げてプレッシャーをかけるグルシュコ。

ファイナルセットは第1ゲームでまずニクレスクがブレークするのですが、どこかニクレスクの表情は冴えないままでした。一方でグルシュコは1ブレークダウンしても落ち着いていており、思い切った攻撃的なショットが目立ちました。第1セットではバックハンドでニクレスクのスライスに対応するに手こずっていた印象でしたが、ファイナルセットでは簡単に甘いボールがいかなくなっていたように思います。スコアはニクレスクがリードしていてもラリーで優位に立っているのはグルシュコで、グルシュコの攻撃をニクレスクが一生懸命凌いでいるという感じでした。結果としては、グルシュコはこの1ブレークを追いつき、さらに4-5で迎えたニクレスクのサーブをブレークして勝利を収めました。

ファイナルセットは黒のウェアに着替えたグルシュコ

ファイナルセットは黒のウェアに着替えたグルシュコ

ファイナルセットは終始渋い表情のニクレスク

ファイナルセットは終始渋い表情のニクレスク

手前に座っている人はニクレスクのコーチのようでした。新しいガットのテンションを確認してニクレスクに渡していました。

手前に座っている人はニクレスクのコーチのようでした。新しいラケットのガットテンションを確認してニクレスクに渡していました。

新しいラケットを受け取ったニクレスク。しかし、反撃開始とはならず。

新しいラケットを受け取ったニクレスク。しかし、反撃開始とはならず。

勝利を決めた直後のグルシュコ

勝利を決めた直後のグルシュコ

応援してくれたお客さんの声援に応えるグルシュコ

応援してくれたお客さんの声援に応えるグルシュコ

グルシュコのグランドスラムでの勝利は2014年の全仏以来とのことです。残念ながら2回戦で大阪なおみに完敗。この試合で痛めた膝の影響もあったのかもしれません。

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カテゴリー: 観戦記 | 投稿者ステイバックダブルス 00:30 | コメントをどうぞ

2018年 USオープン 観戦記 その⑤

2018年8月27日 アーサー・アッシュスタジアム(ナイトセッション) 男子シングルス1回戦

R.ナダル 6-3 3-4 (ret) D.フェレール

試合前のオーロラビジョン
試合前のオーロラビジョン
コイントス
コイントス

一つ前の投稿に書いたセレナ同様、ナダルも通路を歩いてくる姿がオーロラビジョンに映ると大きな歓声が上がっていました。ナダルとフェレールを比較するとやっぱりナダルへの歓声の方が大きかった気がしますが、フェレールに対する声援も時々聞こえてきました。引退を表明していることは恐らく多くの人が知っていたのではないかと思います。

1回戦屈指の好カードでとても楽しみにしていたのですが、試合開始が22時と遅く、私は最後まで観ることができませんでした。私が観ていた限りではフェレールはとても良く動けていたので、まさかリタイアしてしまうとは思いませんでした。

試合自体は、この二人らしい激しいストローク戦が展開され、とても見応えがありました。しかし、やっぱり重要なところではナダルの方が良いショットを打つのが目立った気がします。良いラリーをしているけど2ブレーク差がついてナダルが第1セットを取ったのは、そういった実力差が出たということなのではないかと思います。

重心の低いフェレールのバックハンド
重心の低いフェレールのバックハンド
ナダルのバックハンドの強打
ナダルのバックハンドの強打
フォアを打つナダル
フォアを打つナダル

ナダルの勝利はともかくとして、やっぱりフェレールの引退は寂しいですね。プレースタイルとしては凄く地味なのに惹きつけられる魅力のある選手でした。こちらにとてもいい記事があったのでリンクを貼っておきます。引退を来年のマドリードに定めているということは全豪にはワイルドカードで出られる可能性もありそうですが、本人は最後のグランドスラムはっきりと言っているので、全豪に出場する意向が本人にないのかもしれません。

 

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カテゴリー: 観戦記 | 投稿者ステイバックダブルス 13:16 | コメントをどうぞ