ベスト8に残ったペアの内、なんと6ペアがグランドスラムタイトルホルダーという、とてもレベルの高いトーナメントになりました。対戦は以下の通りです。
H.コンティネン/J.ピアース vs N.モンロー/J.スミス
コンティネン/ピアースは今年の全豪オープンを制したペアです。全豪の優勝後のクレーシーズンはいまひとつでしたが、サーフェスが速くなるとやはり強いです。対するモンロー/スミスは、3回戦で当たるはずだったフォニーニ組が失格になったことで、キャリア初のグランドスラムベスト8に進出したペアです。モンローは昨年楽天オープンに出場しています。小柄な黒人選手で動きは速いですが、やはりセカンドサーブは弱点になっている印象でした。実績で言えば断然コンティネン組ですがどうなるでしょうか。
J.マレー/B.ソアレス vs J.ロジェ/H.テカウ
グランドスラムのタイトルホルダー同士の対決です。マレー/ソアレスは昨年の全豪と全米、ロジェ/テカウは一昨年のウィンブルドンのチャンピオンです。過去の対戦成績はマレー組の2勝1敗。そのうちの1勝は前哨戦のウェスタンサザンオープンで、マレー組がストレートで勝っています。グランドスラムで当たるのはこれが初めてです。対戦成績で分が悪いとはいえ、ロジェ/テカウは3回戦で格上であるドディグ/グラノイェルスをストレートで下したあたり、状態がよさそうですから、好ゲームが期待できそうです。
F.ロペス/M.ロペス vs R.ハーセ/M.ミドルコープ
ロペス/ロペスは昨年の全仏オープンのチャンピオンです。ハーセ/ミドルコープ組はともにオランダの選手で、昨年のデ杯で一度だけペアを組んでいますが、二人で組んでの試合はそれ以来です(ちなみにそのデ杯では負けているので、ペアとしては今大会が初勝利です)。ハーセ組の3回戦については一つ前の記事に書きましたが、ややミドルコープが突き玉の処理に苦しんでいたのが気になりました。マルク・ロペスの突き玉は厳しいですから、昨日の様にミスが続くと狙われてしまいます。ハーセ組としては小柄なマルク・ロペスのサービスゲームでプレッシャーをかけたいです。ここを楽にキープさせなければチャンスがあるのではないかと思います。
B.ブライアン/M.ブライアン vs J.ベネト―/E.ロジェ バセラン
もう一つのグランドスラムのタイトルホルダー同士の対決です。ブライアン兄弟は全グランドスラムのタイトルを持っています。ベネト―/ロジェ バセランは2014年の全仏オープン優勝ペアで、2015年のウィンブルドンでも準優勝の実績があります。過去の対戦成績はブライアン兄弟の5勝1敗ですが、直近の対戦は今年のウィンブルドンの前哨戦で、ここではベネト―組が勝っています。ベネトー組は2回戦で第2シードのクボト/メロを下してきていますから、今大会とても勢いもあるのでしょう。ブライアン兄弟にとっては大きな山場になりそうです。
そして、全米とは関係ないですが、書きたいことがもう一つ。以前「全米の裏でフューチャーズを回る50位」の記事で書いたメルゲア/Barbu組が先週のフューチャーズで見事優勝しました。
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