9月30日 ダブルス予選1回戦
島袋将/上杉海斗 7-5 7-6(6) M.ミルニー/P.オズワルド
正直、ミルニー目当てで観に行った試合で、当然ミルニー組の圧勝だろうと思っていたのですが、驚きました。日本ペアの勢いが終始落ちませんでした。特に二人の突き玉が素晴らしく、ツアーレベルのペアのボレーミスを引き出していました。島袋はサーブ&ステイバック、上杉はサーブ&ボレーと、プレースタイルが異なるところもおもしろかったです。第1セットのセットポイントが40-40でのネットイン、マッチポイントも上杉のリターンがフレームショットでロブになって決まるなどの運も味方につけ、ツアーレベルのペア(それもミルニーは元世界1位)を相手に見事な勝利だったと思います。これは日本ダブルスの夜明けが来たかなと思ったのですが…。
10月1日 予選ダブルス予選決勝
T.ヒューイ/ A.シャマスディン 6-2 6-2 島袋将/上杉海斗
ヒューイ/シャマスディン組が昨日の結果を受けて、日本ペアのことを非常によく研究してきたのが伺えました。島袋も上杉も基本的にはシングルスの選手であり、強打でウィナーを取ることで乗ってくるペアであることを踏まえ、そうさせない作戦を取ってきたように思いました。具体的には早い段階で前衛側にボールを集め、ボレーボレーの対決に持ち込んで、後衛に突き玉を打たせないパターンが多かったです。共に大学生の若い二人にパワーでは勝てなくても、細かいショットの応酬なら負けないことをよくわかっていた気がしました。並行陣となる上杉のサービスゲームではリターンからのロブを上手く使っていました。第1セットを2ブレーク差をつけられて取られてしまい、勢いを止められてしまった時点で勝負ありという印象です。不思議なもので相手ペアに主導権を取られてしまうと、昨日はあれほど有効だった日本ペアの突き玉がことごとく相手のボレーに捕まってしまいました。特にヒューイのドロップボレーが見事でした。ヒューイ/シャマスディン組はこれで本戦入りですが、試合中に日本よりだったジャッチが続いたこともあり試合後も特に喜ぶわけではなくこんな表情で…
それでもファンからの写真撮影やサインの要望は時間をかけて応えてくれていました。日本を嫌いにならないでくれるといいのですが…。このペアは本戦初戦でも日本ペアのマクラクラン/内山と対戦になります。
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