日別アーカイブ: 2018年2月15日

2018年 デビスカップワールドグループ1回戦 日本vsイタリア 3日目

F.フォニーニ 3-6 6-1 3-6 7-6 7-5 杉田祐一

更新が送れてしまい、もうだいぶ前の話題になってしまいましたが、デビスカップ3日目の杉田戦の観戦記です。

スタンバるWOWOWの方々

スタンバるWOWOWの方々

コイントス

コイントス

ウォームアップ。フォアを打つ杉田。

ウォームアップ。フォアを打つ杉田。

実はこの試合、WOWOWの全仏オープンの放送でおなじみのフローラン・ダバディさんが観戦されていました。WOWOWの関係者席ではなく、本当に普通のお客さんの席で観ていたので、恐らく御自分でチケットを購入されたのでしょう。『アレー!』『がんばれ』『ドンマイ』と仏語、日本語、そして和製英語まで織り交ぜて応援をされていました。基本的には杉田の応援をされていたみたいですが、フォニーニが鮮やかなドロップショットを決めた場面では、嬉しそうに拍手を送っていらっしゃいました。お仕事としてだけでなく、本当にテニスがお好きな方なのが伝わってきました。

杉田のアドサイドワイドへのサービスエース

杉田のアドサイドワイドへのサービスエース

第3セット、レイトコールに激高するフォニーニ。

第3セット、レイトコールに激高するフォニーニ。

メディカルタイムアウトを取るフォニーニ。

メディカルタイムアウトを取るフォニーニ。

試合は第2セット第1ゲームがひとつのターニングポイントだったような気がします。フォニー二はプレーが雑になっており、このゲームはブレークを狙えたゲームでした。もつれた末にここを落としてしまったことでフォニーニが生き返るチャンスを与えてしまったような気がします。次の杉田のサービスゲームはブレークされてしまい、このセットは結局2ダウンで落とすことになります。

第3セットも先にブレークされて非常に嫌な流れでしたが、そこからこのセットを取ったときに、正直私はこの試合はもらったと思ってしまいました。フォニー二疲労を考えれば例えファイナルにもつれたとしても杉田の優位は動かないと思ったからです。しかし、既にご存じのようにフォニー二の底力は想像以上でした。

試合の終盤は第5試合に出る予定だったセッピもウォームアップを切り上げて試合を観に来ていました。フォニーニの勝利を確信していたのか、最初のサービングフォーザマッチをブレークされてもウォームアップに戻らず、そのままフォニーニの応援を続けていました。

フォニーニを見守るセッピ

フォニーニを見守るセッピ

勝者と敗者

勝者と敗者

既に語り尽くされていますが、杉田は本当に良く頑張ったと思います。この試合、フォニーニはいつもよりバックのスライスを多用していたような気がします。恐らく杉田の高い打点からのフォアを警戒してのことなのでしょう。ある程度プレーを研究されたうえでもワールドクラスの選手と互角に渡り合えるのですから、それだけ実力があるとも言えると思います。しかし、あえて厳しいことを言えば、この試合については応援、サーフェース、体力と全てが杉田に有利だったうえで負けてしまったのも事実だと思うのです。今後トップ30を見据えていくにあたって、こういう試合を落とさない強さが求められていくのかもしれません。

デ杯に関していえば、ベルギーがゴファン、ダーシスの2枚で決勝まで勝ち上がったことを考えると、日本も錦織、杉田の二人が揃えば決勝を狙える可能性も十分あるのではないかと思います(しかもダブルスに関してはたぶんベルギーより強いですし)。これからプレーオフになりますが、対戦する可能性がある国としてやっかいなのはデルポトロのいるアルゼンチンとティームがいるオーストリアといったところではないでしょうか。ブラジルも次はブラジルのホームですから、錦織がいない場合は結構厳しい戦いを余儀なくされそうです。

 

~追記~

杉田祐一について良い記事(こちら)があったので載せておきたいと思います。

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カテゴリー: 観戦記 | 投稿者ステイバックダブルス 23:36 | コメントをどうぞ