2018年 楽天ジャパンオープン 観戦記①

2018年 9月29日(土) シングルス予選1回戦

D.クドラ 6-2 3-6 6-4 H.セバリョス

コイントス

コイントス。手前がクドラ、奥がセバリョス

クドラは世界ランキング65位の選手。予選にエントリーしている選手の中では3番目にランクの高い選手です。対するセバリョスは現在のランキングこそ154位ですが、最高位は39位をマークした選手。2005年以降にクレーコートでナダルに勝ったことのある数少ない選手の一人です。実力者同士のカードでしたが、同じタイミングで綿貫陽介の試合が組まれていたため、この試合は客席の少ないアリーナ2での試合となり、お客さんの入りもまばらでした。

試合はセバリョスのサーブでスタート。しかし、得意のフォアでのアンフォーストエラーが続き、いきなりサーブをブレークされてしまいます。次のクドラのサーブでは、なんとダブルフォルトが3つもあったため、即座にブレークバックに成功しますが、セバリョスのフォアの調子は上がらないままでした。

ただ、得意なショットが不調でもその日の持てる武器を駆使して戦うのがトップ選手です。途中からセバリョスはミスの多いフォアハンドでの強打を控え、攻撃は主にバックハンドのフラット系の強打を軸にしたプレーに切り替えていました。このバックの強打はインドアハードというサーフェスの相性ともマッチしたのか、効果的に決まる場面が多かった印象です。セバリョスは第1セットこそ3ブレークされてセットを失いましたが、内容的にはそこまで差があるようには見えませんでした。フォアが不発ながらもストローク戦では打ち勝つ場面も多かったように思います。

セバリョスのフォアハンド

セバリョスのフォアハンド

バックハンドのダウン・ザ・ライン

バックハンドのダウン・ザ・ライン

フォアをミスした後のジェスチャー。恐らくもっと回転をかけてボールを落とせ、という意味ではないかと思います。

フォアをミスした後のジェスチャー。恐らくもっと回転をかけてボールを落とせ、という意味ではないかと思います。

第2セットを奪い流れはセバリョスにあるかと思われましたが、ファイナルセットを取ったのはクドラでした。前述の通りストローク戦ではそれほど差がありませんでしたが、クドラは(第1ゲームこそ3本ダブルフォルトがありましたが)サーブが良く、苦しい場面でフリーポイントが取れていました。その一方でリターンが良く返せており、セバリョスには容易にフリーポイントを与えませんでした。この差があったことでセバリョスの流れを断ち切ることができたように思います。

サーブを打つクドラ

サーブを打つクドラ

クドラのフォアハンド

クドラのフォアハンド

クドラのバックハンド

クドラのバックハンド

勝利したクドラは予選2回戦で内山靖崇に勝利し、本戦進出を決めています。本戦では初戦でガスケと対戦します。

試合終了

試合終了

お客さんの拍手に応えるクドラ

お客さんの拍手に応えるクドラ

↓人気のブログランキングに登録しています。よろしければクリックをお願いします。

プロテニスランキング


カテゴリー: ジャパンオープン, 観戦記 | 投稿者ステイバックダブルス 00:04 | コメントをどうぞ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong> <img localsrc="" alt="">