慶応チャレンジャーの観戦をしてきました。
慶応大学のキャンパス内(キャンパスのはずれみたいなところ)でやっている大会です。写真にはコートが2面映っていますが、どちらも試合中で練習をしているわけではありません。すぐとなりのコートでも試合が行われるって、なんだか草トーナメントっぽいですが、プレーをしているのは正真正銘プロの選手たちなのが不思議な感じです。
大会3日目は単複とも1,2回戦が行われました。私が観戦したのは全てダブルスの2回戦で、全員初見の選手でした。
C.ルンカット/Z.ジェン 6-2 6-2 H.ペン/A.Siljestrom
チームのランキングとしてはペンとSiljestromのペアの方が上だった(このペアは今大会の第3シード)のですが、スコアを観てもわかる通り結構実力差があった気がします。とにかくルンカット/ジェン組のリターンが強烈で、ペン、Siljestormとも厳しい1stボレーを打たされる場面が目立ちました。
Sa.ラティワタナ/So.ラティワタナ 6-3 7-5 M.パーセル/A.ウィティットン
サンチャイとソンチャットのラティワタナ兄弟はタイの双子だそうです。ずっと二人組んでいるだけあってとてもプレーがなめらかで美しいダブルスだなと感じました。
ただ、この試合で印象的だったのは19歳のパーセルでした。彼のプレーは、良く言えば無邪気、悪く言えば真剣に勝ちにいっている感じがしない、という印象でした。まだ19歳である彼にとってはやはりメインはシングルスなのでしょう。今大会のシングルスは1回戦で負けてしまっていたので(同じオーストラリアのミルマンに敗退)、彼にとってはダブルスは消化試合に近かったのかもしれません。ただ、ダブルスも出来た方が将来的に潰しが効くので、できればもうちょっと頑張って欲しいと思いました。楽しそうにプレーする姿はとてもチャーミングだったので、その良さを残しながら良い選手に育って欲しいと思います。
T.カムケ/T.プッツ 7-6 7-6 M.ゴン/C.スーウェイ
実はこの両ペア、前週の京都チャレンジャーの準々決勝でも当たっています。その時はゴン/スーウェイが6-7 2-6 10-3のフルセットで勝利しています。しかし今回はカムケとプッツのドイツペアに軍配があがりました。
カムケとプッツは共にドイツの選手で、特にカムケはシングルスランキング64位までいったことのある実力者です。二人ともストロークを主体にした非常にパワフルなダブルスを展開していました。今大会はこの後決勝まで勝ち上がり、ラティワタナ兄弟を破って優勝しています。
4人の中で一番観ていて楽しかったのがスーウェイでした。この選手はWTAで活躍しているシェイ・スーウェイの弟なのだそうです。この人はとても感情表現が豊かで、自分がミスするたびに色んなリアクションでがっかりしたり、怒ったりしたりする姿が妙に愛嬌があって可笑しかったです。
ただ、残念ながらプレーのクオリティーが一番低かったのもスーウェイでした。第1セットのタイブレークあたりから、リターンの返球率や1stサーブの入りが悪くなってきた気がします。カムケ/プッツ組もスーウェイが乗れていないのを感じていたらしく、第2セット5-4で迎えたゴンのサービスゲームではリターンを全てストレートアタックでスーウェイに集めていました(結果的にはゴンがキープしましたが)。それでも第2セット6-5で迎えた自分のサービスゲームをラブゲームでキープし、ここから波に乗っていくかと思われましたが、タイブレークでは再び崩れてしましました。
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