9月。いつしか秋が深まり、見上げた月が美しい季節になりましたね。
この時期の月は「中秋の名月」とも言われます。
日本人は特に季節や風情に敏感なので、月に関しても様々な言葉がありますが
私が真っ先に思い浮かべるのはこれですね。
「月が綺麗ですね」
夏目漱石が英語教師をしていた時、生徒が”I Love you.”を”我君ヲ愛ス”
と訳したところ、「日本人がそんな台詞を口にするか。”月が綺麗ですね”
とでも訳しておけ」と言ったそうな。
正確な出典が見当たらないため後世の創作であるとの説もありますが、
いかにも日本人らしい風情のある言葉だと思います。
さてそこで。
大和撫子たる者、「月が綺麗ですね」と言われて返答に困るようではいけません。
気持ちを受け取る場合は「そうですね。ありがとうございます」などと無難に
答えて寄り添うのが吉ですが、お断りする場合はどうすべきでしょうか。
このネット時代、検索すれば様々な答えが出てきますよ。
「ええ。月は綺麗ですね」
「ですが月はあなたを見ていません」
「月は遠くにあるから綺麗なのです」
等々いずれ劣らぬ詩的な表現が並びますが、中にはこのような文もありました。
「口説かれるのなら、拙くても自分の言葉を使うべきでしょう」
うん。身も蓋もないね(・∀・)