「錦織ブーム≠テニスブーム」とテニス界のアドバンテージ

「錦織ブーム≠テニスブーム」とテニス界のアドバンテージ
「錦織ブーム」→「テニスブーム」→「テニスライフ」

テニス関係者の方であれば、既にお気づきのように、錦織ブームではあるもののテニスブームまで昇華しきれていないことが現状とも言えます。
残念ながら、「なぜなかなかテニスブームにならないか」等の話になるとネガティブな否定的な意見がたくさん出てきます。…
もしかするとこの投稿にも、問題点を先行して連想される方もいるかもしれません。
問題点から目をそらすわけではありませんが、勝手ながら、今回は前向きな要素についてだけ考えてみます。

「1」全国的にテニスコートはたくさん存在する。
コート不足とはいえ、他スポーツに比べるとマンションにコートが併設していたり、各市区町村にもコートが存在します。

「2」民間テニススクールが数多く点在する。
全国的に多数のテニスコーチが存在し、初心者でもテニスをはじめられる環境がある。
転勤等の新しい環境でも、比較的継続しやすいスポーツ。

「3」テニスは個人スポーツ
対戦型スポーツではあるものの、少人数であることから、ある程度都合に合わせて楽しむことができる。

「4」約399万人(2014年)のテニス愛好者
日本全国に学生だけではなく、幅広い世代でテニスを楽しんでいるプレーヤーが存在する。

「5」錦織選手の活躍
世界的に憧れになるようなスターが誕生した。

簡単な列挙ではありますが、これらは「スポーツの楽しさ」とは別に他スポーツと比べたら大きなアドバンテージと言えるはずです。
問題点を挙げればキリが無いですが、一方でアドバンテージやメリットも多数挙げられます。
比較するものではありませんが、他スポーツから羨まれるほどの盛り上げられる条件が揃っているとも言えます。
これらは間違いなく、テニスというスポーツの素晴らしさとテニス業界の先人達が築き上げてきたものです。

無いものねだりするのでは無く、問題点ばかり探すのでも無く、現状をブラッシュアップさせていけるように努めていきたいですね。
いつの日か「錦織ブーム」が「テニスブーム」となり、ブームという枠を越え、多くの方のライフスタイルの中にテニスというものが日常化するようになって欲しいです。

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「意外と知らない中学校テニス連盟加盟者は1%」

「意外と知らない中学校テニス連盟加盟者は1%」

2012年の中学生の人数は約350万名。
一方で、中学校テニスに加盟者数は4万5千名。
全国の生徒数に対して約1%。

ちなみに、サッカー、野球は約25万名と言われています。
25万名というのは全中学生に対して約7%という割合となります。
競技において男女差別するわけではありませんが、サッカーや野球であれば、比較的男性比率が高いのにも関わらずこの人数とも言えます。

もちろん、部活が無いことによってスクールやクラブで活動されているプレーヤーも多いだけに、1%という数値が全てではありませんが、中学校に硬式テニス部が不足している指標にはなると思います。

中学校に硬式テニス部が少ないということは、皆さんが感じ取られていることではありますが、残念ながら大まかな数字でさえ把握している方が少ないことも現状です。
ぜひ、少しでもこれらの数字に対しても興味を持って頂きたいと思います。

各市区町村でご尽力されているテニス協会等におきましても、既に実施されていることも多いですが、定例会議等で管轄範囲でもある市区町村内の中学校数とテニス部数や活動状況等の現状把握を促して頂きたいと存じます。
ひとりでも多くの方が現状を把握することも、変化への第一歩だと思います。

(*2012年日本テニス協会発刊:平成24年度版参考)

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カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 17:43 | コメントをどうぞ

「未経験スポーツのニュースに興味がありますか?」

「未経験スポーツのニュースに興味がありますか?」

スポーツニュースを思い出してみて下さい。
様々なスポーツニュースが取り上げられる中で、自身の経験の無い競技に対してどれだけ興味があるものでしょうか?
錦織選手の活躍により、以前より大幅に試合や大会結果を報道する機会が増えました。…
テニス関係者であれば、今までにない程の取り上げ方で、画期的な出来事と捕えるはずです。

しかし、それは大きな進歩ではあるものの、あくまでテニスを好きな人の感想とも言えます。
野球やサッカーのニュースが流れる中、わずかに流されるテニスニュースに対して、テニス未経験の方々の目にどれだけ止まってもらえているのでしょうか?
間違いなくニュースを見ていて流して見ているような情報は多くあり、スポーツニュースにおいても経験の無いスポーツの情報は、あまり頭に留めていないこともあるはずです。

もちろん、そのわずかなニュースや情報によってテニスに興味を持って頂けることもあるものの、テニス関係者はそこで満足するわけにはいかないはずです。
錦織選手の活躍は、大きな一歩、大きなキッカケをつくってくれた一方で、その恩恵を喜ぶだけに終わってしまうか、飛躍する為の第一歩として捕えるかは大きな違いがあります。

メディアに取り上げられる機会が増えた今だからこそ、前向きに捕えつつも、より次へのステップアップに対して積極的に取り組まなければならないタイミングとも言えます。
中学校に硬式テニス部の少ない現状も、打開する為に、各地での働きかけをより促進させていきたいですね。

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「計画力は人生を豊かに!」

「計画力は人生を豊かに!」

学生生活というものは、授業や部活において集団行動が多く、基本的に一日の大枠的なタイムスケジュールが決まっています。
協調性や順応性を育てることは大切である一方で、どれだけ定められていない時間を有効活用できるかという計画性や企画力も今後の人生において重要なポイントになるはずです。

最近の学生は忙しいもので、学校生活に加えて塾等の外部講座にも忙しいことが多いです。
確かに絶対的な時間数の制約はあるものの、その制約の中でいかの「遊び」や「好きな趣味」等を組み込めるかということも、いずれ社会人生活を良質なものにする為には大きな課題です。

「矯正されていない時間を有効に費やす為の意識を繰り返す。」
「時間が足りない」という言い訳をしない癖をつける。
大人でも同様のことが言えます。

少しネットや書籍を検索すれば、「計画力の重要性」を語るページや書籍は溢れています。
しかしながら、指導者が直接、学生達に伝えることはネットや書籍を上回るものだと思います。

テニス技術においても、指導者が直接的に指導できる時間は限りのあるものです。
練習時間に熱心に指導することも必要ですが、大抵は指導時間外のほうが長いだけに、その時間の計画能力や自主性も育てていきたいですね。

 

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カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 16:39 | コメントをどうぞ

【署名のお願い】中学校に硬式テニス部を!

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【署名サイト『Change.org』】にて署名活動を始めました。

●オンライン署名●
「中学校に硬式テニス部を増やそう!」
各地域での自筆による署名活動が理想であるものの、本会規模に対して署名対象エリアが広範囲の為、認知度の高い『Change-org』というオンライン署名サイトにて募集することにしました。
何卒、ご理解とご協力をお願い致します。
引き続き「シェア」等のご協力をお願い致します。

~お詫びとエラー対応~
署名活動開始後、署名(賛同)するにあたり、エラーにより署名に至らないとのご意見を頂戴しております。
皆様の貴重な時間を割いて下さっているにも関わらず大変申し訳ありません。

現状、サイトヘルプを閲覧すると下記理由が想定されています。
(1)対応していない機種・ブラウザである
(2)同じPCやIPアドレスからアクセスしている
(3)サーバーに負荷がかかっていた
詳しくは最下段のリンクからご覧下さい。

また、本会にお寄せ頂いている対応策としては、
・賛同前に「右上メニュー」より「ログイン」後、賛同した。
・「ログイン」時に「facebookでログイン」を活用した。
・スマホでは無く、PCで賛同した。
等の情報もお寄せ頂いております。
もし、対応策をご存じの方は本会から情報発信させて頂きますので宜しくお願い致します。

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カテゴリー: お知らせ | 投稿者juniortennis 19:05 | コメントをどうぞ

「テニスは人生を豊かにするアイテム」

「テニスは人生を豊かにするアイテム」

部活思考が強くなると勝敗に対して固執し過ぎてしまう傾向があります。
もちろん、勝利を目指して努力することは素晴らしいことであり、目標を達成する為のプロセスを計画したりすることは大変意義のあることです。

ただ、スポーツの根幹は人生を有意義にする為のアイテムの一つということも忘れてはならないことでもあります。
テニスに関わらず、ひとつのスポーツを経験することは、人生において遊び道具がひとつ増やすことができるという考え方もできます。

遊び道具という表現が誤解を招くこともあるかもしれませんが、長い人生において、余暇を有意義に過ごすためのツールが増えることは勝敗以上に意味があります。
高校や大学を卒業後、社会人となり、少なからず60~70歳まで仕事をする中で、様々なプレッシャーや悩みを経験するはずです。
そんな時に、スポーツというストレス発散や気分転換、運動を通した健康促進等の為のアイテムを携えていることは大きな財産といえます。

この観点から考えると、いかに「テニスを楽しめるか」ということもほうが重要かもしれません。
数あるスポーツで社会人でも継続しているスポーツが少ない中で、テニスは比較的継続しやすいスポーツでもあります。
団体競技は素晴らしいものの現実的には、仕事や家庭の都合で、人数を確保することが困難な場合も多いです。
「ゴルフ」や「フィットネスジム」が重宝されるひとつの理由は、少人数であることと都合に合わせて行うことができる手軽さもあります。

「テニス」は、全国各地にコートがあり、対戦型なものの、比較的少人数で楽しむことが出来るスポーツでもあります。
また、スクールも数多く点在し、一時的に休んでいても再開しやすい環境もあります。

少し学生の部活動を脱線した内容となってしまいましたが、なかなか伝わり難くても指導者はこのようなテニスの素晴らしさも少しずつ伝えていけるように努めていきたいですね。

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カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 09:10 | コメントをどうぞ

「遊びは本気で遊ぶから面白い」

「遊びは本気で遊ぶから面白い」

テニスはスポーツです。
そしてスポーツとは「遊び」とも言えます。

よくレッスン時に子供たちにこんな言葉を投げかけます。
「対戦型のテレビゲーム等で、適当にやっていたり、相手がやる気が無かったとしたら面白い?」
当然、面白くないはずです。

「面白さ」というものは「本気」の下で生まれます。

とはいえ、本気になるということは「口惜しさ」や「歯がゆさ」を感じることも多いです。
指導者はその「本気」の先にある「面白さ」や「楽しさ」を伝えられるかが最大の課題とも言えます。

また、「本気になった回数や時間」こそが人生の大きな財産になることが多いものです。だからこそ、「本気になった部活動」の時間を共有した友人は、長い付き合いになる傾向があります。
皆さんも心当たりがあるのではないでしょうか?

古風な言い方ですが「大人の背中を見て子供は育つ」とも言います。大人が本気で遊び、一喜一憂する姿を見せることも指導の一部とも言えます。
大人が冷めていたら、子供たちも
「冷めていること=大人」
と勘違いしてしまいます。

大人がテニスで本気に遊ぶ姿を子ども達にもっと見せていきましょう!

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カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 11:20 | コメントをどうぞ

「昔と今の上達方法の違い」

「昔と今の上達方法の違い」

理論は年々進化し、様々な指導者が研究を重ねています。
最新の理論については少し置いておいて、根本的な上達の対する姿勢について考えてみましょう。

上達する為には何をしなければならないかというと、単純に練習です。
練習というものは、「伸ばしたい技術」や「補いたい技術」を修得する為に、「工夫」や「意識」をするものです。

その「工夫」や「意識」は、指導者からのアドバイスは勿論ですが、何より自分自身で探し出そうとすることが重要となります。
全ての練習時間に、指導者がマンツーマンでアドバイスすることは不可能であり、集団で練習をしたり、自主的に練習する時間のほうが圧倒的に長いのが通例です。

それはどんなに名コーチがついていたとしても、大部分の練習時間は自身に委ねられることであり、自分自身にアドバイスをするような習慣を身につければならないということです。
すなわち、いかに「探求心」を育てられるかが重要となります。

以前であれば、プロのプレーを見たければ、試合会場に足を運んだり、稀に放送される試合をビデオに録画し、再生と巻き戻しを繰り返したものです。
また、書籍や雑誌を手に入れて学ぶことも同様です。
それがインターネットの普及で、無料動画サイトで検索すれば手軽にプレーを研究できて、気の利いたスロー動画や練習風景まで閲覧することが可能になりました。
技術に関しても、少し調べれば様々な理論や練習方法まで掲載していたり、場合によっては質問にも答えてくれることもあります。
間違いなく、上達するツールは増え、探求心に対して応えられるような環境になりつつあるとも言えます。

勿論、インターネットに頼り過ぎることは肯定し難いですし、情報が溢れているだけに、取捨選択するような能力や適切な利用方法が必要になります。
また、「百聞は一見に如かず」や「指導者の生の声こその説得力」は、情報だけの机上の理論と大きな違いはあります。

ただ指導者のスタンスも、技術のアドバイスをするだけでなく、より「探求心」を育てることも大切になるとも言えます。
昔も今も変わりないことですが、指導者がいない時間のほうが長いだけに、その時間を有効活用し、効果的な練習をするような「自主性」と「探求心」は伝えていきたいですね。

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カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 08:55 | コメントをどうぞ

変化に必要な「言う」「書く」「行う」

変化に必要な「言う」「書く」「行う」

これだけテニスが注目される中で、新年度を迎えるのは初めてといえるかもしれません。
部活動にしてみれば、硬式テニス部への新入部希望者にも影響を与える可能性があります。

●現在、硬式テニス部が存在する中学校であれば、部員の増加。
●現在、硬式テニス部が存在しない中学校であれば、創部のリクエスト。

今年、錦織選手の活躍やメディアでの露出が、中学校という舞台にどのような影響をもたらすかは、4月・5月になって蓋を開けてみないとわかりませんが、教職員や関係者の皆様の負担が増えることは間違いないとも言えます。
テニス業界からみれば、待ち望んでいた状況とはいえ、現場の心配は尽きない言えます。

一過性のブームとして終わってしまうか、継続した人気スポーツとしてのポジションを確立できるか、大切な年です。
逆にどんなに準備したとしても、様々な想定外の状況やイレギュラーが発生するかもしれませんが、柔軟な対応を期待します。

また、テニスを盛り上げたいと夢を持ち、語っていた方々の転換期です。

「言うは易く行うは難し」
確かに「行うは難し」ではあるものの、「言う」ことも大切です。様々な状況で、「テニスを盛り上げたい」という気持ちを言葉に出しましょう。

「言葉は言霊」
気持ちのこもった言葉には、人は引き寄せられることも多いです。場合によっては「言う=行う」にもなります。

今の時代、「言う」だけでなくブログやfacebookに多く方々が「書く」ことによって社会現象にもなります。
「中学校に硬式テニス部を増やしたい」という気持ちを多くの方々が、書くことは大きな変化を生む可能性があります。

「自分の一言くらいでは変わらない」と思うのでは無く、5分程度で書ける文でも構わないので書いてみませんか?
「あなたの一言でテニス業界が変わるかも!」

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カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 10:16 | コメントをどうぞ

「ひとりのヒーローの出現で業界が変わるか?」

「ひとりのヒーローの出現で業界が変わるか?」

各スポーツ業界においてカリスマ的なヒーローの出現は、常に期待されるものです。
日本でのメジャースポーツといわれる野球、サッカーであれば
【野球】イチロー、ダルビッシュ、田中将大・・・…
【サッカー】KAZU、中田英寿、本田圭祐、香川真司・・・
話題に尽きません。

今、テニスにおいても、松岡修造、クルム伊達公子、杉山愛と名だたる選手がいる中で、子供たちのヒーローとなりうる錦織圭選手が代表されるようになりました。
各業界、ヒーロー待望論があるものの、本当にヒーローの出現を機に業界に変革をもたらすことができるのでしょうか?

様々な状況や土壌、スポーツ性によって、結果は異なることは想像できるものの、テニス界にとっては今が大きな分岐点であることは間違いありません。
ヒーローはあくまで軸であり、その軸を中心に如何に広げて、太い軸を作ることが大きな課題と言えます。

元々はヒーロー待望論からはじまり、錦織選手というヒーローが現れれば、次に「第二の錦織選手」を期待する。
それらも大切であり、錦織選手に追随しようとする選手も注目されることによって、励みとなることは自然な流れです。
一方で、それだけで太い軸になるかというと、不安が残ります。

「プロスポーツはファンに支えられている」とよく言いますが、それは気持ちの面だけでなく、ファンの母数に比例してスポンサー数やサポート費等が変動することも現実です。
テニスにおいて考えれば、義務教育期間の中学校に硬式テニス部が不足していることは、ファンの母数を増やすことに大きく歯止めをかけているとも言えます。

子ども達の声援は必ず選手の後押しになります。
日本の全てのテニスプレーヤーに「中学生のファンが増やしたい」という気持ちを持って欲しいと願います。

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カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 08:45 | コメントをどうぞ