金曜日
穏やかな気候が続いている。朝からあーちゃんへ電話があり立田山へ誘われたと声が弾んでいた。指折り数えるあーちゃんの趣味全てがコロナの影響でシャットアウトになっているからだ。
朝から玄関先でラケットをふりまわしていると、近所のおじいちゃんがごみ集積場にマキノ枝を何度も運んでいたので、声をかけて立ち話をする。隣近所の出来事をはなしていると、近頃奥さんを見かけないが元気にしていますかと言う。元気にしていますよ、今さっき電話があって立田山へ誘われたようですと話すと、詳しいらしくいろいろと話し出した。そして誘われたので、むげにもできずokした。立田山へはずいぶん昔、車で縦断し、中ほどに憩いの公園が印象に残っているくらいで、山頂なんかあるのかなあ、くらいの知識しかもっていなかった。
昼からぼくのデイズに乗ってもらって案内してもらうと10分余りで山腹の道路わきに駐車を命じられた。住宅街はすぐ近くまで接近していたが、少しだけ舗装の道を歩くと、景色が急激に変化していった。
先ずは山頂まで登って行くと、反対法方向からあーちゃんたちの姿をとらえることができた。
しばらく山頂にとどまり四方にのびた山道の一つを二人で下り始めた。空を隠すひょろひょろと伸びている木々があるかと思えば、原始林を彷彿させる大木も目につき、歩くほど鬱蒼とした山なのだと、軽く見ていた立田山の考えを新たにしていた。彼がいなければ、まともに歩けない自分を思った。山に入って道に迷う人がいるのを理解することができた気がした。
しっかり管理されている山なのにこれだから、と思ったりしながら、ようやく車のところにたどり着いた。
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