土曜日
本格的にな梅雨が訪れている。
セレナは準決勝でストリコバに圧勝して強さを見せつけたように思えたが、ハレプには厳しいだろうと思っていた。なぜならストリコバのショットはセレナの打ちごろのボールだった。まだボールに追いつくことも出来たし、返球されたセレナのショットはそこそこの威力があって、それを何とか返球しても次にはセレナの餌食になっていた。
怒りをあらわにせず、冷静にプレーしているときのセレナは強い、しかしなにせんあの体で左右に振られれば長続きは無理だ。それは決勝のハレプ戦に現れていた。
ハレプは一段と強くなっていた。サービスもストロークも小細工。四回戦でアメリカの少女ガウスと戦う。勝ち上がるごとに少女はビッグマウスになり、優勝うんぬんとか言い出していた。確かに上手だったが、パワーや小細工ではまだまだと感じていたが、対戦相手は評判に押されてガウスに敗退する戦いもあった気がした。パレプもそんな気持ちで戦ったのだろうが、戦ううちにガウフを見抜き6363で力の差を見せつけていた。
ハレプは、セレナを6262、56分で危なげなく勝利して、グランドスラム2勝目をあげて、輝いていた。