火曜日 晴れ 午前様
ベスト4決めの第一試合、シャポバロフVSナダル戦。一人残った30代のナダルに、ズべレフを倒した若者は果敢にナダルに挑戦した。ぼくも期待してみていた。ナダルの風格、貫禄、会場の盛り上がりに表情はさえなかった。ナダルに威圧に押されたように、ズべレス戦のように思い切ったテニスは出来ていなかった。ズルズルと2セットを取られて、もうこれまでかと諦めかけていると、土俵際6を悟ったかのように積極的ななテニスを展開していった。
ワンセット取りセット12,流れの変化が見て取れた。ナダルは少し疲れを感じさせたが、若者は勢いに乗っていた。4セットの終盤ナダルは下腹をおさえてベンチへ、異変を訴えドクターらが駆け付ける。セット22となってナダルは奥に引っ込み治療を受けた。ファイナルセット、治療を終えたナダルは生き生きとコートへ戻っていた。経験豊かのナダルらしい展開、先行された焦りで、シャポバロフは焦りで肝心なところでミスが増えだして、36deで落として、大魚を逃したが次につながる試合だった。
夜に行われたモンフィスvsベレッティニー戦も同じような流れだった。モンフィスのスビトリーナをカメラがその都度頻繁にレンズを向ける。25歳のパワーあふれるベレッティニー強打でモンフィスの受けを封じてセット02でベレッティニーそのまま行くかと思われたが、緩急自在のモンフィスが生き返り逆襲に転じたのだ。彼女のおかげでどん底からカンバックしたという彼は前哨戦の250の大会で優勝していた。モンフィスと彼女はことあるごとにアイコンタクトを取っているように見えた。
ここでもファイナルセットと突入したが、残された気力は若者ベレッティニー、ふたたびパワーで押して62でとり初めてのベスト4へと駒を進めた。