師匠ミスターXより「カープ優勝の記事を書け」との依頼がありました(・∀・;)
2016年9月10日、広島東洋カープが25年ぶりの優勝を果たしました。
そう、25年ぶりです。
1980年代に山本、衣笠、高橋らが打ちまくり、炎のストッパー津田が定着して
黄金期を迎えたカープですが
1991年、佐々岡、川口、北別府、大野の強力投手陣と、若き日の野村、前田、江藤
を擁して優勝した後は弱かった。本当に弱かった。
5位11回、Bクラス17回。定位置は5位という長い低迷期を迎えたのです。
なぜ弱かったか。一言で言えば「お金がなかったから」です。
1993年に導入された「希望入団枠制度」で人気球団が有望な新人選手を独占し、
苦労して育てた主力選手も「FA(フリーエージェント)制度」で引き抜かれる
という苦難の日々が続いたのです。
カープがFA制度で獲得した選手は無し。それに対してFAで移籍した選手は
川口和久、江藤智、金本知憲、新井貴浩、大竹寛、木村昇吾、黒田博樹、高橋建
の8名。いずれもチームの柱と言える中心選手ばかりで、これでは勝負になりません。
カープの資金難は今に始まったことではなく、球団設立当初から何度も買収・
合併の話がありましたが、原爆の甚大な被害から立ち直ろうとしている広島市民の
「俺達に勇気を与えてくれるカープを存続させてくれ」という願い、
「樽募金」と呼ばれるファンによる募金活動に支えられて危機を乗り越えてきました。
2009年のMAZDAスタジアム広島球場建築の際にも、この「樽募金」が行われ
建築費用の一部に充てるなど、広島市民とともに歴史を重ねてきたのです。
そして近年、カープは地道に将来性のある選手を獲得し、地道に育ててきました。
菊池涼介、丸佳浩、鈴木誠也、田中広輔など、いかにもカープらしい俊足巧打の
若手が結果を残し、FAで一時はカープを離れた新井貴浩、黒田博樹が復帰して
ようやく今年の優勝を迎えたのです。
これほど市民に愛され、苦難を乗り越えてきたからこそ、優勝の喜びもひとしお
というものでしょう。
4番コレクションする球団とか、金で主力を引き抜くチームとか、金満球団とか、
老害に逆らえない腰抜けどもとは違うのですよ。
あとは我が北海道日本ハムファイターズも優勝して、広島vs日ハムの
日本シリーズが見たいですね!
以上、テニスブログでした。