月別アーカイブ: 2016年11月

「普通を変える!レベルアップ!」

「普通を変える!レベルアップ!」

普通とはなんでしょう?
辞書を調べると
「特に変わっていないこと。ごくありふれたものであること。それがあたりまえであること。」

人によって尺度は異なり、よくよく考えると「普通」という定義は難しいものです。
ただ今回取り上げたのは、「人によって尺度が異なる」という部分です。

もちろんテニスに対しての考え方で、簡単な例としては
練習を1時間したことに対して
「たくさん練習した」
「少ししか練習出来なかった」
極論ですが、二つの感情が生まれます。

練習の内容や密度、個々の体力等は考えないものとして、どちらが「伸びしろ」があるかと言うと後者という判断になります。
「環境が人を変える」と言うように、人は自身の周りを基準に考えるものです。
それは当然のことで、悪いことではありません。
レベルアップしたいと考えた時に、通常は普通を上回るように努力を重ねようとするものです。
ただ、テニスであれば、その普通の尺度によって闘えるステージは変わってしまいます。
だからといって、広い視野を持てとは言うものの、広い視野で平均値を探すというのも違和感が残ります。

・身の回りで普通を決めるか?
・広い視野を持って普通を決めるか?
・広い視野を持ちつつも、高いステージに目を向けて普通を決めるか?

「にわとりが先か?卵が先か?」と同様に、レベルアップすれば普通が変わるかもしれませんし、普通を変えればレベルアップするかもしれません。
少なからず、テニスにおいて錦織選手や国枝選手の普通と我々の普通は大きな差があるはずです。
いずれにしても高いステージには、高いレベルの普通という感受性を持っていないと辿り着けないとも言えます。
言葉遊びのように聞こえるかもしれませんが、今いるステージを含めてレベルアップする為には何が必要かを見極めなければいけませんね。

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「クレームは敬語ですか?タメ語ですか?」

「クレームは敬語ですか?タメ語ですか?」

日本でのプロの試合を観ていて違和感を感じることがあります。インアウト等のジャッジに対してクレームをする時に、審判へ
「今の入ってたの?」
等のタメ語で声をかける選手がいます。

確かにどんなに審判は絶対とは言うものの、真剣勝負をしていれば、クレームとは言わないまでも、疑問や確認をする為に質問をしなければならないこともあります。
グローバルに考えれば、英語や言語によっては日本語ほどの敬語という概念が無いこともあるかもしれませんが、それでも言葉の選択やイントネーション等での気配りをすることも出来ます。
少なからず日本語でクレームするということは、日本語のルールを知っているのにも関わらず、敢えて敬語を使わずタメ語を使っているとも勘ぐることもできます。

白熱してエキサイトしているからと言うこともありますが、仮にビジネス等でエキサイトしてしまったからといって、取引先にタメ語で話してしまったとしたら如何でしょうか?

プロであるならば、コートが職場、テニスが職業であり、一社会人とも言えます。望んでも叶わないような極一部の選ばれし選手であり、子どもたちの憧れとも言えるだけに、立ち振舞いも含めて手本となって欲しいと思います。

賛否があることなので、あくまで個人的な感想ですが、コートサイドで応援していたとしても、そのタメ語を聞いた瞬間に冷めてしまうこともあり、試合終了後に主審と握手する際に、その握手に形式だけではなく、感謝やリスペクト等の本当の意味がこもっているのかとさえ思ってしまいます。

闘争心旺盛で感情豊かな個性的な選手が人気が出ることはありますが、あくまでスポーツの根幹はフェアプレーであり、それは相手だけでなく、それらを支える審判やボールパーソン、観客にも与える印象を含めてです。どんなに闘争心の現れだとしても肯定しがたいことだと考えます。

部活動でも同様ですが、どうしても学生等だと相手や審判が年下ということで、言葉遣いを選択してしまいます。
年下が年上の試合を審判をするだけでもプレッシャーがかかり、声を荒げたクレーム等は萎縮させることにも繋がるものです。当然、審判は試合後も気持ちの整理がつかないこともあります。
それは、「審判はやりたくなく」だけでなく「テニスが嫌い」ということに連想しかねないことでもあります。

もちろん、学生だけでなくプロでも、選手は若い世代も多いので、失敗や後悔もあるだけに、そのような立ち振舞いをしてしまったら改めれば良いとも思います。ただ、それらが普通だと思っているのであれば、コーチや指導者が正しく導かなくてはならないとも考えます。

理想論にはなってしまいますが、試合後にみんなが幸せな気持ちになれるようになって欲しいですね♪

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「硬式テニスの日本中体連加盟は1~2年が勝負!」

「硬式テニスの日本中体連加盟は1~2年が勝負!」

東京オリンピックまで4年を切り、各スポーツ業界ではこの4年が勝負と言われることも多いです。
しかしながら少し逆算してみれば、本会のような取り組みは4年の猶予があるのでしょうか?
申請や認可等だけでも数年、仮に承認等を4年後に取れたとしても、現場に落とし込まれていくのは、どんなに早くても1~2年は必要とします。

少なからず中体連加盟に関しては、1~2年後を予定している都道府県やエリアがあります。したがって、これから非加盟の都道府県やエリアがどんなに急いだとしても、それなりの時間や準備が必要となります。

東京オリンピックは大きな追い風ではありますが、約4年後という歳月をそのまま鵜呑みにしていいものでもありません。
もちろん各都道府県やエリアは、以前から様々な取り組みをされています。

学校関連に関わることは、年度で切り替わることも多く、4・5月が部を創設するタイミングではありますが、教職員や関係者の方々は年末や年始頃から次年度の予定を徐々に組んでいくものです。
教職員や関係者の立場を想像してみれば、どんなに子どもたちの為にと思ったとしても、新年度が始まり、各担当も決まっている忙しいタイミングで、唐突に創部等の取り組みをすることは困難でもあります。

中体連であれば1~2年前
創部であれば、3~4ヶ月前
仮に東京オリンピックの時に機運を最大に高める為には、少しでも早く多くの方に現状を知って頂き、興味を持って頂けるように努めていかなければなりません。
まずは「中学校に硬式テニス部が少ない」という話をして頂けるようにご協力をお願いします。

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「コーチングとティーチングの違い」

「コーチングとティーチングの違い」

様々な書籍等で紹介されることですが、コーチングとティーチングには差があります。
基本的には、コーチングは、相手の内側から答えを引き出し、ティーチングは相手に答えを教えるというものです。

【コーチング】     【ティーチング】
対等    (関係性)   上下
引き出す  (答え)    教える
自発的(コミュニケーション)受動的
自立する  (行動)    依存する
上がる (モチベーション) 下がる

上記のような関連性で区分けするとのことです。
細かい内容については様々な資料や文献があるので割愛させて頂きます。

考え方を言葉にすると難しく感じてしまいますね。
ただ、この関連性を見ると若干「コーチング」のほうが大切なように見えるかもしれませんが、どちらが善悪では無く、実際には状況に応じて使い分けが必要となるはずです。
もしかしたら、指導において「ティーチング」側に偏りを感じたことから、生み出された考え方かもしれません。
昨今ジュニア指導において推奨される「Play+Stay(プレイ アンド ステイ)」もこの考え方に近いものと考えられます。

あくまで、言葉の解釈方法の一例とも言えますが大切な部分です。
指導者であれば、立場や状況、相手によって使い分けしつつ、最終的に良い方向性を導き出すように努めなればいけませんね。

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「長くプレゼントを大切にする心」

「長くプレゼントを大切にする心」

錦織選手の活躍は、10年前くらいなら考えられない偉業であり、テニス愛好者であれば、生きている内に日本人選手がグランドスラム優勝を期待出来ることなんてないとも言われる程でした。

上昇思考といえば聞こえは良いですが、メディアのみならず、テニス愛好者でさえ、最近ではグランドスラムBEST8くらいだと感動しなくなってきている気がします。

確かにプレーヤーであれば、ステージアップしても満足することなく、貪欲に突き詰めなければならないこともあるかもしれません。
ただ仮に錦織選手がグランドスラムで優勝したとしても一過性の盛り上がりはあるにせよ、翌年はどんな反応になるのでしょうか?
錦織選手を追随する選手が待望視される傾向もあり、多くの若手選手もレベルアップしているものの、仮に錦織選手が優勝した後に、次に若手の選手が優勝したらどんな盛り上がりはあるのでしょうか?
もちろん初優勝等は注目度合が高いですが、もしかしたら初物とだからというだけの盛り上がりであれば、次はないとも言えます。

例えば日本プロ野球は、メジャーリーグと比べることなく熱狂する多くのファンが存在します。それだけ日本野球のレベルが高いこともありますが、それだけではないと思います。他と比べることなく独自に日本プロ野球が文化として根づいているとも言えます。
少なからず多くの野球少年たちは、多数の日本選手を知っています。少年のみならず、野球をほとんど経験したことない大人や女性までもが観戦に球場に訪れ、テレビ中継やニュース等に注目します。

世界的に活躍する選手が存在することは素晴らしいことで、日本における各スポーツ界での貢献度は図りしれません。一方で、それらに依存してしまうと一過性のブームで終わってしまう傾向もあります。
欲には際限が無く、グランドスラム優勝や若手の飛躍を期待しているものの、それらが実現されれば、日本テニス界はもっと変わるのでしょうか?
言葉は悪いですが、優勝することに慣れ、場合によっては飽きてしまわないでしょうか?

たしかに錦織選手の活躍は、日本テニスにとって大きなチャンスであり、今はまだ少ない中学校の硬式テニス部を増加させるチャンスでもあります。ただ将来を期待するだけではなく、今を変えられるように努力しなければ、将来の日本テニスを大きく飛躍させるものには繋がらないはずです。

錦織選手の活躍は一種のプレゼントであり、プレゼントと言うものは、その時だけ喜ぶのではなく、次を期待するのでもなく、長く大切にしたいものです。

「錦織選手からのプレゼントをどうしますか?」

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「変える勇気と変えない勇気」

「変える勇気と変えない勇気」

上達において、現状よりステップアップするためには何かを変化させなければならないことがあります。
それはフォームであれば、何か違和感を感じるようなことをしなければならないこともあり、すぐに結果が現れるわけではなく、場合によっては身体に浸透するまで、以前よりも確率が下がったり、パフォーマンスが低下することさえあります。
ただ、一時的に下がったことによって、目先の結果に囚われ、元に戻してしまうと新たなステップに上がれずに終わってしまうこともあります。

簡単な例としては、何かを変えたことによってスイングスピードが上がったとします。当然今まで経験したことのないスイングスピードなだけに、制御させる能力が備わっているわけではないので、放たれるボールが荒れてしまうこともあるはずです。
それを根気強く反復練習や制御する技術、感覚を磨きあげることによってレベルアップという結果に結びつきます。

あくまでこれは、一例であって、少なからずスイングスピードが上がるという結果が現れているだけに、精神的にも比較的達成感を感じることが出来るので、良い例とも言えます。中には達成感を感じ難い状態のまま継続しなければならないものも多いはずです。

何かを変化させて一時的にパフォーマンスが低下してしまうことを恐れない「変える勇気」
一時的にパフォーマンスが低下してしまっても信じた変化であれば継続させる「変えない勇気」

試合前やオフシーズン等のタイミングや状況、目標設定によって使い分けが必要ですが、上級者ほど変化に抵抗を感じやすく、長年培ってきた癖等の修正は時間がかかるものなので、気をつけたいポイントですね♪

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「YESとNOだけでは無い答え」

「YESとNOだけでは無い答え」

最近はあまり言われなくなってきましたが、以前「NOと言えない日本人」という言葉が話題となりました。
たしかに、日本では相手の言わんとすることを察しようとする風習があり、NOという案件でも角を立てずに丸く収めようとする断り方を模索する傾向があります。
それらは外国人にとって理解され難いこともしばしばあり、最近ではビジネスにおいて出来る限りはっきり表現するように努めることもあるようです。…
とはいえ、英語であっても「No」だけではなく、「I’m OK」「I’m alright」や「Thank you, but I’m OK」のように優しい表現もあります。

日本文化は思いやりの文化と言われることがあります。
それは日本文化の優れているポイントとも言えます。
相手の気持ちを察したり、思いやる風習が、世界的に評価を受けることもあることも忘れてはならないことです。
日本語は難しいと言われますが、そのひとつの理由が多様な言葉やニュアンス、イントネーション、言葉遣い等によって表現豊かなことが起因しています。
日本人であっても難しいことも多いものの、使いこなせれば情報だけでなく、繊細な感情も伝えることができる言語とも言えます。

言葉だけでなく、文化や育った環境が異なれば、自分の常識や定規に収まらないことも多いものです。
グローバル化すればするほど、理解し難い思考に出くわし、困惑することも出てくるはずです。
ただ、そんな時ほど、気持ちを察しようと努めたり、言葉を使い分けしようとすることこそ、相手に対しての思いやりでもあり、結果として友好的な交流に繋がるものです。

部活動においても団体行動であり、ダブルスではペアとのコミュニケーションも重要な能力になります。
答えをうやむやに治めようとすることは良くないですが、思いやり等を持って人と接する根本的な思考力は育んで欲しいですね。

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日本テニス協会公式「中体連加盟問題に対する日本テニス協会の対応について」

日本テニス協会公式サイトにて、「中体連加盟問題に対する日本テニス協会の対応について」というページが2016年9月付で掲載されております。ぜひご覧下さい。

日本テニス協会公式サイト
「中体連加盟問題に対する日本テニス協会の対応について」

https://www.jta-tennis.or.jp/chutairen/tabid/587/Default.aspx

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「プロ選手が子供たちへ、スポーツを楽しむことを伝える真意」

「プロ選手が子供たちへ、スポーツを楽しむことを伝える真意」

プロフェッショナルと聞くと、とても厳しいイメージを持ちます。
確かにプロフェッショナルということは、妥協することなく努力したり、苦しい局面でも逃げることなく立ち向かわなければならないことも多いはずです。
しかしながら、どのスポーツでもインタビュー等でプロ選手に子供達に一言を求めると「楽しむ」ことを第一に挙げる選手が多いものです。…
決まり文句のように聞こえてしまうこともあるかもしれませんが、この言葉は社交辞令でもなく、その真意は楽しんで努力できる選手には敵わないという意味でもあります。

例えば単純に1時間練習した時に
好きであれば、「1時間しか練習してない。」
嫌いであれば、「1時間も練習した。」
等の感想に分かれます。
もちろん体力や内容等にも左右されますが、根本的に、好きか嫌いかで練習量に対するイメージや充実度が大きく異なります。

子供たちがテレビゲーム等を寸暇を惜しんで行うのと同様に、好きであれば少しの時間でも練習したり、寝る前であっても様々な思いを巡らせるものです。
「練習をやらなければならない」と使命感を持つとこも大切かもしれませんが、一方で、「~しなければならない」という思考は、指導者からではなく自分自身で言い聞かせたとしても努力の最低ラインを下げてしまうこともあります。
「しなければならない」というのは、言い換えれば、「やりたくないけどやる」
使命感が強く、苦しいことにも立ち向かい、乗り越えた時に達成感も感じることも出来ますが、果たして「やりたくてやる」という人に勝てるのでしょうか?

勝ち負けが全ての評価ではないですし、現実的には苦しくても乗り越えなければならないこともあります。
しかし、「しなければならない」という思考を減らすことが出来れば、本当に「しなければならないこと」に取り組む余力を残すことが出来ます。
上達には様々なアプローチ方法がありますが、練習に対する姿勢や精神面のバランスは本当に大切ですね。

プロフェッショナルは苦しいことではなく、楽しめれば自然とプロフェッショナルに近づくのかもしれません。
「プロフェッショナルになる為にテニスを楽しみましょう♪」

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「声出しの効果と意味」

「声出しの効果と意味」

声出し練習は意味がないと聞くことがあります。賛否に分かれることではありますが、声を出すことが様々な効果を発揮することもあります。
下記のような3大効果を踏まえた上で、競技に応じて、取り入れ方法を工夫しつつ、目的を理解して実施できるようになれば、より充実させることが出来ます。

「精神的な効果~自信・暗示~」
「科学的な効果~技術・能力~」
「実質的な効果~指示・応援~」

「精神的な効果~自信・暗示~」
その名の通り、内側(自分)の精神に向かっての声出しするもので、ポジティブな言葉を口に出すことで、自分に暗示をかけ、やる気や集中力を引き出すことができます。
ポジティブな意識に刷り込むことで自分を勇気助けたり、適度なリラックスを生み出し理想的なパフォーマンスを実現するのが狙いです。

「科学的な効果~技術・能力~」
別名シャウト効果とも言い、声を出すことにより、神経による運動制御の抑制を外し、自分の筋肉の限界に近い力を発揮することを差します。
瞬発力を発揮する必要なスポーツに多いです。
また動作によっては、声を出すことで息を吐くことになるため、自然と肋骨が下に下がり、体幹を安定させるために重要な腹部の圧力「腹圧」が増します。
これら効果によっても大きな力と安定感を期待することが出来ます。

「実質的な効果~指示・応援~」
スポーツをする上で、特にチームスポーツにおいて必要な情報を伝える効果が「実質的効果」です。
野球やサッカーのようにポジションや指示を出すことだけでなく、チームとしての一体感を生むことも含まれます。
団体戦はもちろん、個人戦でも応援によって独自の空気感を作り上げ、自分たちに有利な雰囲気にすることも出来ます。
プロ選手がホームで本領を発揮するのも、サポーターやファンの声援の効果によるものが大きいです。

声出し練習の目的は、声を出すことの「習慣化」です。やろうと思えば大きな声を出せるといった人でも、いざとなったときに声に割く余力や効果的な声出しをすることは出来ません。
声出し練習は習慣化し、無意識に声が出せるようにすることが目的となります。

テニスという競技は少し特殊で、プレーしている選手でも必要以上な声出しや言葉の発声はペナルティとなる場合があります。
ただ部活等の練習は、ある意味でチームプレーとも言え、連帯感や指示の伝達、感情のコントロール等が必要となります。
学生は精神的にも未成熟な部分もあるだけに、プロ選手の練習を真似するだけで同様の集中力や効果的な練習が出来るとは限らないものです。
苦しい状況で応援されたり、大声ではなくても自分自身に語りかけることによって、奮い立たせることも、時には必要です。

賛否のあることですが、意味合いや効果を理解したり、指導者から伝達することも大切ですね。

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