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「僕はより成長するために

自分がやるべきことを毎日やるだけだ。

僕は自分を基本的に冷静な人間だと思っている

自分自身を制御できなくては試合で戦うことはできない。」

悲しきローマの敗退から5日・・・

ナダルの大好きなローランギャロスまで

あと・・・４日・・・

めまぐるしい日々の中で

クレーシーズンも終盤の

全仏オープンを残すのみとなった

「大切なのはタイトルやランキングではなく

対戦相手にチャレンジすることさ。」

ナダルの言葉が

疲れた心に突き刺さる

２００４年のローランギャロス・・・

ナダルは故障で出場できなかった

でも　会場には行っていた

そのときナダルはコスタに言った

「僕がどうして今年プレーできなかったか分かるかい？」

何も答えないでいるとナダルはこう続けた

「僕はまだここでお呼びじゃないんだ。

まだ僕の出番じゃないから故障したのさ。

勝てる時がこなければ僕はここでプレーしちゃいけないんだよ。」

コスタはあんまり真面目な顔だったから

何も言えなかったらしい

そんなこともあったから

次の年にナダルが優勝したときは

その言葉を思い出し

鳥肌が立ったという

ナダルは私のスーパーヒーローだ

急な坂道を上がったり下がったり

小さな石ころ、大きな石ころに

邪魔されるかもしれない

けれどナダルと私たちの夢は

希望という名の思いに

いま導かれようとしている

優勝候補が誰だとかは関係ない

２週間良いプレーをした者だけが

トロフィーを掲げることができる

それがナダルであるように・・・

誰よりも強くあってほしい

ナダルは期待を裏切らない

「マナコールは他のどの町にも変えられない世界一の町だよ。

僕にとってはね。夢はマナコールに大きな船をかって

好きな時に釣りに出かけることくらい。

子供のころからこれは変わらない僕の夢なんだ。」

日々の努力を怠らず

どんなときも謙虚と感謝を忘れずに

決して最後まで諦めない

ナダルの大好きなローランギャロスまで

あと・・・４日・・・

VAMOS!! RAFA!!

　ローマ　準々決勝　

R・ナダル　 　D・ティエム

　４－６、３－６　

ラケットバックを抱え

ナダルがコートを去って行った・・・

大きな背中が小さく見えた

「僕はベストを尽くすためにここにいる。」

試合前はなんだか落ち着かず

仮眠しようと思えばできたが

緊張と興奮から眠れずに23時を待った

その間はソワソワと時間ばかりが気になった

いきなりブレークを食らった

第８ゲームでブレークし返した時は

手のひらに爪が食い込む程のガッツポーズをした

スコアの線は第３セットまで書ける様に引き直した

大事な場面では

呼吸を止めてしまう程だった・・・

大きく息を吸って　大きく吐いた

じゃないと酸欠で倒れそうだったから・・・

ナダルは負けた・・・

若い力を押し倒す事はできなかった・・・

負けるのは悔しくて悲しいことだと知った

突っ走ってばかりでは

いつか転んでしまうのではないかと

不安にもなったしナーバスになった

ナダルの身体を気遣い

勝ち負けなどどうでもいいと

一瞬でも思ったことを恥じる・・・

やっぱり負けるって辛くて悔しい

毎日、練習してコートの上では全力を尽くす

これまでナダルがやってきたことだ

継続し続ける才能を持っている

人はそれを天才と呼ぶのだろう・・・

テニスは何があるか分からない

コンディションや心のバランスだったり

時には運も味方につけて

様々なものを克服しなければならない

ナダルは私の夢と希望だ

本番の全仏オープンでは

また更にパワーアップして

躍動感のあるナダルのプレーが見られるといい

ローマ・・・

未練はあるけど

興味はなくなった・・・

ナダル・・・お疲れさまでした

いま会ったばかりなのに

いま・・・君にまた会いたい・・・

VAMOS!! RAFA!!

　ローマ　3回戦　

R・ナダル　 　J・ソック

　６－３、６－４　

「君たち記者はそういう予想が好きだが

そういうことは根本的にはナンセンスだよ」

全仏オープンの優勝候補か？と

聞かれたナダルはそう言った

「唯一の優勝候補はその２週間に本当に良いプレーをする者だ。

誰であれそれをやってのけた者が

２週目の日曜日にトロフィーを勝ちとる。

僕は良いプレーをしている、良い形で年をはじめた。

僕が考えているのはそれだけだ、他の事はどうでもいい。」

ナダルの言葉には哲学があり

ポジティブだからすごくスキだ

「ほぼすべてに満足している。良いプレーができているし

今年は多くの試合に勝てている。常に改善点はあるが、

あれこれと不満を口にするときではない。

常に前進し、成長するモチベーションがある。」

日本時間の午前２時３０分～

３勝０敗で迎えたナダルの３回戦は

アメリカのJ・ソック

大きな自信を大きな味方につけて

ナダルは今日も元気に走り回った

クレーシーズンも半ば

ハードスケジュールで

ナダルの身体がとにかく心配だが

ナダルは毎年こうして過ごしてきた

そして大好きなローランギャロスで

トロフィーを掲げてきた

９度も・・・

ナダルを信じて

ついていくしかない・・・

一人でコートに立つというのは

孤独だろう・・・

守る時間

攻める時間

ランニングショットを決め

今日一番のガッツポーズ

１つブレークは許したものの

ナダルはティエムの待つ

準々決勝へ進んだ

１時間２０分だった

ティエム・・・

若さゆえ戦うごとに強くなっている

試合前は怖くて怖くて仕方がない

競っても逆転でも構わない

ナダルが勝ってくれればそれでいい

明日も勝利日記が書けます様に・・・

　ラファエル・ナダル　

ナダルのあの笑顔さえあれば

答えなどいらない気もする

VAMOS!! RAFA!!

　ローマ　2回戦　

R・ナダル　 　N・アルマグロ

　３－０　（Ret）　

マドリッドの優勝の余韻に浸る間もなく

ナダルはローマのコートに

元気に姿を見せた

初戦からアルマグロ

タフな相手だな～と思っていた

アクシデントが起きたのは

第１セットの第４ゲームだった

アルマグロは顔をしかめ

左ひざに手をやった

かなり痛そうだ

ナダルは心配そうに

駆け寄っていき

歩けないアルマグロに手を貸した

誰よりもケガの怖さを知っている

ナダルはケガで何度も苦しんだ

その気持ちは痛いほど

よく知っていた・・・

アルマグロが退場するときも

ナダルは拍手で労った

ナダルは強いだけじゃない

こんな場面でも

人柄の良さはNO１だと思う

ナダルは思わぬ形で

３回戦へ進んだ

７度の優勝を誇るローマ・・・

昨年は準々決勝で

ジョコビッチに敗れている

忘れ物を獲りに

全力でファイトし続ける君を

全力で応援するだけだ

　ラファエル・ナダル　

君を想うと胸が苦しくなる

ナダルにはいつも輝いていてもらいたい

心から・・・そう思う

VAMOS!! RAFA!!

　マドリッド　決勝　

R・ナダル　 　D・ティエム

　７－６（８）、６－４　

3勝１敗で迎えた５度目の対戦は

マドリッドの決勝という舞台だった

この１敗は昨年のアルゼンチンオープンで

負けたものだった

水を飲んでも飲んでも

喉がかわいて仕方なかった

クレーが得意だというティエムが

ナダルを左右にふっても

懸命に走り回り

まさに不屈の精神で

ボールに食らいついた

敗北は敵ではない

敗北を怖れる心が敵なんだ

wowowで何度も流れたこの言葉を

思い出していた

ナダルにとって

メンタル面は生命線だ

今のナダルにとっての敵は

ケガだけだろう

ティエムに彼のプレーをさせてはならない

主導権は渡さない

負けない

強いナダルがそこにはいた

第１セット　先にブレークを許し

必死に追いかける展開

第６ゲームで追いついた時は嬉しかった

タイブレに入ってからも

先にミニブレされて

ハラハラドキドキした

１時間１８分でこのセットをもぎ取った

第２セット　いきなりチャンスがやってきた

第１ゲームでブレークに成功する

第２ゲーム　４度のDの末にキープする

第９ゲーム　４０－１５まで行くが逃す

第１０ゲーム　１５－４０まで追い詰められたが

４度のDの末にナダル渾身のプレーで優勝した

優勝した瞬間

ナダルは赤土のコートに膝まずき

両手で顔を覆った

試合後はミネラルウォーターを一気飲みした

喉が渇いているのも忘れ

呼吸の仕方も忘れた

思えば昨年欠場したときは

毎日うつむくことしか出来ず

本当は凹んでいるのに

強がり作り笑いをした

勝てないときは

叱咤激励するのが精一杯だった

そしてナダルは強くなって帰ってきた

今季３度も君を祝福できるなんて・・・

「ナダル・・・おめでとう 」

君に出会えて本当に良かった

人をスキになるのに

理屈などいらない

VAMOS!! RAFA!!

　マドリッド　準決勝　

R・ナダル　 　N・ジョコビッチ

　６－２、６－４　

大会7日目　

現地１６時に組まれた

ナダルとジョコビッチの準決勝

ナダルの試合まで　あと３時間・・・

あと１時間・・・あと３０分・・・

迫りくる決戦を前にして

こんなに喉が渇いて

こんなに怖いと感じたのは

久しぶりの事だったかもしれない

３年ぶり５度目の優勝を目指す

赤土の王者

伊達にクレーキングと呼ばれているわけじゃない

ナダルをなめないでもらいたい

これからローランギャロスを迎えるうえで

最も重要なゲームだった

勝つか負けるか答えは一つだけ

ナダルはその大事な試合に勝ったのだ

それがどんな意味を持つのか

私たちナダルファンは知っていた

左の拳を突き上げて

両手を広げ喜びを爆発させたナダル

思えばジョコビッチには

勝てない日々が続いていた

悔しくて眠れない夜が

何度あったか分からない

この勝利は大きな意味を持つ

常に全力で戦うナダルは

妥協という言葉を知らない

そんなナダルの魂のテニスに

いつも胸が熱くなる

１球でも多くコートに返す粘りが

何かが起きるという執念だった

５０度目の対戦

お互いに手の内は

充分すぎるほど知っていた

ナダルのテニスはワクワクする

始めから終わりまで

まばたきするのも惜しいくらい

画面に釘付けになった

自分の心臓の音が

バクバクするのが聞こえる

勝利の瞬間は

今まで苦しんだ分

涙がたくさん出た・・・

嬉しくて嬉しくて

涙が止まらなかった

１時間３８分で

ナダルは決勝へ進んだ

ナダルはリベンジという言葉を嫌うから

１つ借りを返したと言っておこう

　ラファエル・ナダル　

ファイトし続け諦めなければ

大きな勝利がやってくる

君はまた走り続ける

大きな夢に向かって

VAMOS!! RAFA!!

　マドリッド　準々決勝　

R・ナダル　 　D・ゴファン

　７－６（３）、６－２　

連日の寝不足で

昨夜はホントに眠かった

しかしナダルが登場すれば

目が冴えるから不思議である

互いに譲らずキープが続き

タイブレまでもつれこんだ第1セット

このセットを先取したナダルの

勢いは第２セットに入ってからも

変わらずに

２つのブレークをもぎ取り

１時間５９分で準決勝へと進んだ

野性的でドロ臭いナダルのテニスを

見ていると

ときどき泣きそうになる

大事なのはストレートで

勝ったという結果だ

準決勝の相手は錦織が棄権し

戦わずしてベスト４入りしたジョコビッチ

５０度目の対戦

良いイメージを持って

過去は気にせず

今まで通りに戦ってほしい

どうかナダルが勝ちます様に・・・

VAMOS!! RAFA!!

　マドリッド　3回戦　

R・ナダル　 　N・キリオス

　６－３、６－１　

深夜３時～

眠い目をこすりながら起きた

試合前はどんな展開になるのか

怖くて仕方なかった

対戦相手は常に

強く見える

１勝１敗で迎えた

３度目の対戦

この１敗が強烈すぎて

頭から離れない

どこかで逆襲にあうんじゃないかと

ヒヤヒヤしたが

そんなことはなく

ナダルは勝利を手にした 

１つブレークは許したが

５つのブレークに成功し

快勝といっていい

１時間１２分で

ナダルは準々決勝に進んだ

１３年連続のベスト８進出だった

はぁ～、良かった

嬉しい

準々決勝の相手は

ラオニッチをストレートで

破ったゴファン

また胃がキリキリするけど

ナダルの笑顔が見たいから

勝つと信じて一戦一戦

進むしかない

　ラファエル・ナダル　

テニスの面白さを教えてくれた人

忘れかけたときめきを

思い出させてくれたひと

VAMOS!! RAFA!!

　マドリッド　2回戦　

R・ナダル　 　F・フォニーニ

　７－６（３）、３－６、６－４　

耳の炎症を抱え心配していた

ナダルが登場したのは

５月１０日（水）日本時間の午後１１時２５分頃～

心配していた分　第４シードのナダルの

姿を見たときはホッとした

何度も右耳を気にしながら

難しいコンディションの中

よく戦ってくれた

良く耐え抜いた

圧巻だったのは

第１セット　第１１ゲーム

２本のDFを犯し

それでも諦めずに

ファイトし続けて

Dの末にこのゲームをキープした

１ポイント１ポイント

大切に戦うナダル

一打入魂のナダルのプレーを見ていると

胸が苦しくなる

懸命に戦うナダルを見ていると

こっちも一生懸命に応援しないと

失礼な気さえしてしまい

胸が熱くなる・・・

２時間５７分

最初から終わりまで

ハラハラドキドキの連続だった

勝利後のあのガッツポーズと

笑顔をみるために

懸命に応援している気がする

ナダルを応援しているつもりが

いつもナダルから

勇気と希望をもらっている

今日はよくぞ勝ってくれた

３回戦も厳しい戦いになるが

ナダルを信じて・・・

妥協を知らない君へ

VAMOS!! RAFA!!

天気に恵まれた今年のゴールデンウイーク

ナダルの優勝の余韻に浸っている

その物語は２００５年から始まった

素直で謙虚で

うぬぼれることを

知らないナダルは

どんどん向上し急成長を始めた

ナダルが暮らすマナコールという

人口４万人ほどの小さな街

同郷のヒーロー　モヤと

テニス界のレジェンド　フェデラーの

背中を追いかけていたあの頃・・・

全仏オープンのいくつかの前哨戦で

優勝し一躍　全仏の優勝候補になるほどだった

２００４年はケガで出場できなかったが

会場には行っていたという

憧れの舞台ローランギャロスで

初優勝したときは

人目も憚らず泣きじゃくった

あれから１２年・・・

ナダルは３1歳になろうとしていた

実績を積みプロのテニスプレーヤーに

なるべくしてなったプライドもある

負けず嫌いも健在だった

前週のモンテカルロを制し

勢いに乗ったナダルは

バルセロナでも10度目の優勝を果たし

今再び全仏オープンの優勝候補になった

「今この時点で僕はローランギャロスの事は考えていない。」

一戦一戦を重んじる

ナダルらしい言葉だと思った

昨年の全仏オープンはケガに泣いた

そのようなことは

今年はあってはならない

今年に懸ける想いは人一倍だろう

ナダルもナダルファンも・・・

マドリッドまで　あと5日・・・

決戦を前に今しばらくは

この優勝の余韻に浸っていたい

一打入魂のプレーでファンを

魅了し続けて欲しい

VAMOS!! RAFA!!