金曜日
朝食を終えて外へ出て見ると穏やかな初夏の陽気、垣根の赤目は古い葉っぱが毎日のように落葉して、朝の掃除の一つになっている。入れ替わりに花みずきの花が舞い散る。これは飛散するので面倒だ。
陽気に誘われて建物の外壁の塗装を思い立った。家の裏側を昨年ためしに下から伸びちじみするローラハケで塗ったが、まあまあの出来栄えだった。残りを塗るのはかなり厄介、まず屋上の手製の手すりを取り払い、命綱をつけて身を乗り出してローラハケで塗るが、力も入りにくくて、塗りむらができ、しんぼう強くそれでも懸命に手を動かし、何とか頑張った。
屋上からいっぱいいっぱいのところまで塗ると今度は地上から踏み台やはしごを使って塗り残しを塗っていった。段取りに2時間、伸ばすと2メートル近いローラハケで2時間、終わったのは13時を回っていた。首は痛いし、体は金縛りのように固まっていた。
昼飯を終え一息入れると、今日は車でコートへ出かけた。サービスの練習してワンセットダブルスを終えると、シャワーを浴びて整体へと思いめぐらし帰ろうとクラブハウスへ入ると、うまそうな人が壁打ちを終えて、こちらへ向かってくる、お世話になっている整形外科医院の先生だった。
相手になるような人は誰もいない。ぼくは疲労困憊の体でシングルスを2セットお付き合いした。
パワフルな軟式上がりのテニスには、元気でも太刀打ちは無理なのに、それでも頑張って2626と健闘した。