金曜日
朝の散歩、休会しているクラブを目指して歩く。駐車場に顔見知りさんがいたので声をかける。今日は女子ダブルスとミックスの日と言うこと、ハウスの中にも声をかけて話せるような人影なし。帰ろうかと思ったが、近くのテニス仲間を久しぶり訪問した。
コートまで1分くらいのOG氏を訪ねると、外で草花に水やりをしていた。 農業高校の校長さんだったので、草花には詳しい。ひとしきり草花、テニスグラブの情報などを会話する。
奥さんを亡くして一人暮らしと思っていたら、今は受験勉強のお孫さんと一緒に暮らしていると聞いて、ほっとした。
それから少し離れたところに、昔はテニスコートを作っていたという、広大な屋敷を有するMR邸を訪ねた。丁度作業着姿で庭にいるのが目についた。自宅は熊本地震で大きな被害を受けていたのを当時表から見ていた。自分が設計したというセルターを思わせるような家は、周囲を分厚いコンクリートで囲われ、建物は地下にかなり埋没させていると説明を受けた。腰をかがめたように頑丈そうに建っている家は、どんな災害でも耐えるに違いないと思わせた。
コートの後らしきところに造作中の庭造り、震災での家の廃材を利用したというけれど、あるじが4年をかけて苦労して作られた作品で趣のあるものだった。庭には天を突くような大木2本、屋敷を守るように、木漏れ日を落としていた。