日曜日
昨夜は北九州市の友人宅にお世話になった。病気がちで心配していたが思ったより元気で安心した。歓待を受け2年ぶりのよもやま話に時間が過ぎて行った。かなり前の同窓会でぼくがS君の家に泊っていると何気なく話したら、一人の女性が驚いた顔をして、友達という人はいても、そこまでの関係をしているとは少ないわ、その時は褒めてくれているとにんまりしていたが、もしかしたらずうずうしいと言いたかったのかもしれないと、その当時を振り返る。その彼女は頭が良くて地元のトップ企業に入り、重役の秘書をしていたとか、独身で通したとかも伝え聞いた。
鉄の都を見下ろせる10階から舞い下りて30分もかからずに三萩野庭球場にたどり着く。
今日行われている試合は全てが決勝戦、9時から12面のコートを使って熱戦が展開されていた。
シングルス決勝戦は10時過ぎから4番コートで1シードのA氏と対戦、昨日は終日くもり空で、やりやすかったが今日は晴天のもとであった。ごちそうになって体力はルンルンと思いきや、コートに立つと体は重く感じた。ダメージが残っていたかもしれない、積極的に攻めて一人相撲していた。強打はないが拾い捲りコートに空きができるのを待ってそこにボールを運んでくる。ドロップも得意。走り回っていると足に不安を感じ始めた。中途半端なテニスをして2636で負けていた。あまり粘らずにたんぱくに負けていた。これでいいんだ、あとにダブルスが控えている納得させる自分がいた。
ダブルス決勝戦まで1時間の配慮があったがぼくは30分くらいでOKをだした。
相手のペア(M/K)は昨日1シードのペア(N/A)をファイナル10TTで11 09の接戦を征して勝ち上がっていた。
危険なペアだと思っていたが、ファーストはあれよあれよと62で取りストレートで行けるかと楽観した。しかしセカンドになるとこちらの弱点を厳しく付いてきて36で落としていた。まさに相手の昨日のサクセスストーリを行っていた。
相手に勢いを感じていたファイナル10ポイントタイブレーク、24とリードされてコートチェンジ、相手ペアは昨日の勝ちパターンを思いだしていたに違いない。気合を入れて乗っていたが意識し過ぎたのか逆に64リードしていた。リードされることなく97とツーマッチポイントを迎えたが、こちらも緊張が走り、99に追いつかれていた。勝を意識した方に失点があった。09 10と相手にマッチを取られて万事休すに見えたが10 10 そして11 10とこちらに三度目のマッチポイント、サービスのパートナーがウイニングショットを決め、どちらに転んでもおかしくなかった勝利は我々に微笑んでいた。
即席コンビのパートナーと励まし合い、助け合いながら、終盤は相手に気付かれないように足をひきずっての、いっぱいいっぱいのところでやっていただけに、二人の喜びはひとしおで、三萩野は縁起の良い場所だと感ぜざるをえなかった。