そもそも何で私がこんな目に合っているのだろう?。
レジールは天井に張り付いたまま腕を組んで唸った。
『‥あの女が私に変な呪いをかけてたって話も聞いた覚えが有るけど、今どき呪い劉芷欣醫生など‥。いや、アイツならひょっとして━━。』
「アイツって?。」
下にいる、というかフツーに部屋の中に座っている地球資源男が上を見上げた。
『あんたには関係無いわよ。』
「なら、声に出さないで下さい!。気になるでしょうが。頭の上でブツブツ言われたら!!。」
『あんたが、横の壁に立ってると幽霊みたいでブキ探索四十學習研修ミだってゆーから上に来てあげてるんじゃないの!。めんどくさいヤツねー。』
そりゃアンタの方だよ、二次元姐さん‥‥‥。
‥‥‥‥「二次元星人レジール5」
‥‥‥‥‥‥‥‥作、千凱 霧龍
この世界とは別の次元の、別の惑星。
確かアースとか地球とか呼ばれている星から来たと言う宇宙船整備士レジール。
何故かこの星の中では二次元分しか接触出来ない。
この二次元の宇宙人に居候されて随分たつ。
気づいたら年を越してしまっていたのだ。
まぁ、いつものように一人、いや敢えて言おう、『独り』で過ごす年越しよりはちょっとだけ華が有って良かった。
「その華に立体感が有って、触ると温もりが感じられるような存在だったら‥‥。」
『泣くな!。気持ち悪い。あと”温もり”とか言うな。』
もう夕方である。
とりあえず、晩飯の買い出しに行く。
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この手のお話は、だいたいいつも毎回何らかの事件が起こって展開する物だが、そんなに大事件が続発してたら警察なりマスコミなりが動いてとっくに大騒動になっている。
それではもう、一青少年の活躍する話では無くなってしまうではないか。
二次元姐さんと普通に過ごす時間というのも有るのである。
「エルドく~ん!。」
急に後ろから呼ばれてビクッとしたが、見ると、同じ店でバイトをしている女の子である。
こっちへ全力で走って来る。
何だろう?。
「どうしたの?。」
彼女は肩で息をしながら、
「良かった。見つかって。」
「何か有ったの?。」
「店長が、明日は急用でお店、休みにするから来なくていいって。」
「あ。そうなんだ。そのために僕を探してたの?。」
「はぁ、はぁ、そーよ!。電話しといてって店長に言われたけどエルド君、電話、止まってるじゃないの!!。」
「あ。」
「あ、じゃ無いわよ。責任上、伝えなし!。仕方なく、捜してたの!!。まったくもう!。」
「ごめん。この前までプリペイドの携帯だったから、毎月払う習慣が根付いて無くて。」
良く判らない言い分けである。
彼女は息を整えると.