銀英伝再アニメ化に続いて、今度はこれか!!!
『鋼の錬金術師』『銀の匙』を描いた荒川弘さんが
田中芳樹原作の小説『アルスラーン戦記』を漫画化!!!
歴史ある大国パルスの王子アルスラーンが国を失い、再起するところから
始まる壮大な架空歴史小説ですが、漫画化にあたって荒川さんが大胆な
アレンジを加えています。
原作では「欠点の少ない良い子」だったアルスラーンが、町の人々に
「頼りないなぁ」「アホ王子」と言われていたり
奴隷制度に疑問を持っていなかったりと、世間知らずなお坊っちゃま
という一面を描いています。
このアルスラーン王子、武勇も知略も人並み程度で威圧感とは無縁、
支配者としては頼りない面も確かにありますが
思慮深く他人に分け隔てなく、人の痛みがわかるという大きな美点
「人徳」をもって周囲の人々を惹きつけていきます。
これがある事件を境に ↓
こういう事ね。
そして成長するにつれて
「王の資質とは何か?」「奴隷の側から見た奴隷制度とは?」
「戦争とは善と悪の戦いではなく、主観的善と主観的善の戦いではないのか?」
という疑問を抱き、試行錯誤しながら改革を進めていくのです。
私は原作の小説が大好きで、それこそカバーがボロボロになるほど読みましたが
漫画化にあたり登場人物の性格も台詞も大胆に手を加えて、それでいて
イメージを損なわない絶妙なバランスだと思いました。
原作ファンも未読の人も、これなら楽しんで読めますね。
実はこの原作、1986年に1巻が発売されて30年弱経ちますが、まだ完結していません。
田中芳樹さんは遅筆な上に、つい他のシリーズを書いてしまうので
いまだに「アルスラーンをはよ書け」と言われているとか。
私もその一人ですが、それほどファンが多く、続きが気になる作品です。
今なら「マガメガ」
http://www.shonenmagazine.com/bmaga/arslan
で第1話を試し読みできるので、見てみてみてね!(・∀・)