り大きな虹色に輝く

「リカルト・クッティース・アロマーナ」
ムシビトたちはその呪文を、はじめて聞いた。『クッティース』それがヨミの扉の鍵を示皇室纖形 電話すのだ。「ゴラゾム」が「リカーナ」の使った複製の呪文の中で解読した、古いムシビトの言葉だ。もちろん誰一人それは知らない。
その呪文は静かに床の姉妹に注がれ、姉妹はかすかな鼓動をうち始めた。しかし、からだの動きはない。たまらず「ゲンチアーナ(リンリン)」がアロマに言った。
「アロマ様、母様たちに動きは見られません。何故でしょう?」
「それはね、私の娘『フローレス』が深く関わっているからなのです」
「フローレス?」

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「詳しく説明する時間はないわ、でも心配はいらない。彼女らは助かった、さあ『黄金の皇室纖形 facialカブト』を渡しなさい」
デュランタ(テンテン)はその黄金のカブトを差し出した。それを受け取ると、アロマはムシビトたちに言った。

「本当に『イト』を人間界に送るつもり?
とんでもない事を考えるものね」
「無理でしょうか、マンジュリカーナ様がアガルタに捕わ冷凍溶脂れているのです」
それには答えずにアロマはカブトの封印を解いた。
「リブル・クッティース・アロマーナ」
静かに羽を開き、黄金のカブトは飛び上がった。それに続き七色の原石が次々とカブトに吸い込まれていく。黄金のカブトは一回カブトへと変わる。

「ただしこれを使えるものは、『フローレス』ただ一人しかいないけれども。さあこれを人間界に届けなさい」
「あのう、寄り代は誰が勤めるのでしょうか? アロマ様」
デュランタがそう尋ねた。
「寄り代? そうねイトの寄り代になれるものは数えるほどしかいません。王たちでは体が持たない。なぜならイトはヨミのもうひとつの姿。その力を扱えるのは……」

広間の扉が開いた。そこにはムシビトたちのよく知っている顔もあった。彼らはアロマの前にひざまずいた。そして彼らが顔を上げ、アロマに言った。


カテゴリー: 未分類 | 投稿者blankgut 15:34 | コメントをどうぞ

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