アフリカのナルニア王国から、
テニスを指導して欲しいと、大使館を通して依頼が来た
よりによってアフリカ??暑いし、食事や治安も心配だが
考えた結果、挑戦したくなり行く事にした
テニスコートも企画から着工まで任せてくれるし、
プレーヤーもゼロから、新しく育てる
なんと、遣り甲斐のある事だ、
沖縄から、アブダビで乗り換えナルニア王国へ
27時間の長い旅だ、
現地に着くと、コート予定地のサバンナで歓迎の宴
踊って、歌って、飲んでの大歓迎
王様が
『必要なものは何でも言ってくれ、テニスを国技にしたいから』
翌日、野生の王国に出てくるサバンナの真ん中に
ブロックで囲いを作りテニスコートを10面作る工事が始まった
国民総出で、土を運んだり、雑木林を伐採したり、工事は進んだ
90%ぐらい、完成した所で、ある事件が起きた!
サバンナに住む、ライオンやチーター、ハイエナ、サイ、カバ
ゾウ、シマウマ、ガゼル、キリン、ダチョウ、フラミンゴなどの動物達が
テニスコートに押し寄せて来た、
国民たちはパニックで逃げ出した
ヒーローはどうして良いか解らず、動けないでいた
すると、猛獣達が前後左右を取り囲みどんどん歩み寄ってきて
3mぐらい近づいた所で止まった、
360度全部動物が取り囲んだ形になった
ああ~もう駄目だ、喰われる!と思い
目を瞑って怯えていたが、覚悟は決めた、
君達の住んでいる土地に、人間の都合で作ったコート
自分が悪いんだから、もう、どうにでもしてくれ~と思った
10分ぐらい目を瞑って居る時、ピカッって光を感じた
その後、廻りの気配が感じなくなって、
目を開けると自分だけがポツリと立っていた
足元を見ると、自分を中心に全ての動物達が移っている
記念写真が残されていた
写真の裏には、共に生きよう!って書かれていた
そこで、フッと目が覚めた
夢だったけど、リアルだった
規模は違うけど、ヒーロー王国をでテニスコートを2面作った
前から住んでるのは、マングースーにカエルに蛍に鳥達
みんな大事にして、共に生きなさいって言う告辞なのかも
自然と調和してテニスを心掛けた、
今は、立ち退きになり、沖縄空手道会館の駐車場になってるけど
見る度に思い出す、ナルニア王国のみんな、頑張っているかな?