子供の頃に憧れたのは、近所のガキ大将君
喧嘩は強いし、虐められてる子や弱い子が居ると
いつも助けに来てくれる、憧れの英雄だ、
うちの兄は、漢字にめっぽう強い
兄が凄いねって言われたら、自分まで誇らしい
姉は芸術的センスが凄くある、絵画では文部大臣賞を取り
ダンスなどは一度見るだけで踊れ、オルガンを耳コピで弾く
同級生の女の子に身長は一番小さいけど、足が超速い子が居た
自分は足が遅いので、走り方のコツを教えてって頼んだら
一生懸命に教える姿に憧れた、
同じクラスに勉強が学年一の女子がいた、
解らない事を聞きに行くと、解りやすく教えてくれる
放課後の清掃の時間も手を抜かないで綺麗にする姿がカッコいい
この子が生徒副会長に立候補した時、一生懸命に応援した
図書館で本を読むようになって、ファーブルの昆虫記や
万有引力のニュートン、発明王のエジソン、
看護の世界に革命を起こし、基礎を作ったナイチンゲール、
非暴力不服従で植民地だったインドを開放したガンジー
世界には凄い人が居るもんだって憧れた、
中学、高校と成長して行く都度に、憧れの人は蓄積するが
その人達に比べ、自分って何も無い、価値があるのか?
コンプレックスも増大して行った
20歳の頃、子供達にテニスを教え始めてから気づいた、
運動能力的には、それぞれ差がある、
オリンピック選手を10と考えると、この子は3ぐらい
中にはマイナス5ぐらいの人も居て自分に似てる、
3の子を7まで上げると4の成長、この子より弱いけど
マイナス5の人を5まで上げると10の成長
成長率では、弱いと思ってた子が勝っている、
自分も憧れの人に近づきたいと思って行動したが出来ない
だけど、マイナス5からのスタートの割には頑張っていたかも
って思うようになったら、出来ない事が許せるようになった
それから47年テニスを教えているわけだが、
教え子達の成長率を常に意識し、勝ち負けは通過点と思った、
それにテニスコーチは、憧れだった人達を生み出せる
その人の適性を見極める、テニスは生活の一部で良い
問題は自分の才能を開花させる事だ、
政治家や官僚に向いている人、自営業に向いている人
指導者に向いている人、音楽家や芸能に向いている人
数字を扱うのに向いている人、医療関係に向いてる人
ジュニアだった子が夢を成し、いろんな職業で頑張ってる
憧れて学んだ事が、教え子達に好奇心を与えられる
そして、憧れてた事が成るんだよね、
今の私は、自分に才能が無くて良かったと思う
マイナス5の人の気持ちがよく解るし、出来た喜びも解る
自分んが出来なかったら、託す事も出来る
教え子達が夢を叶える度に喜びがある
そしてどこにどんな才能があるか?見つけるのを
お手伝いしてると、ドキドキワクワクしてくる
だから教えている時が一番楽しいですね❤