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活動状況をリアルタイム?にちかく報告するとこです

サーブが入るようになった頃

ワタシ、サーブは最初、すごい入らなくて苦労したんです。

15でテニス始めて、18でコーチのバイト始めたのですが、本当の意味のなんちゃってコーチでして、自分の中の「確実なもの」が何一つなかった。

19の時に、先輩方に相手してもらったダブルスはもちろんボコボコで、しかも相手のマッチポイントで私がダブルフォルトして負けて、あまりにも下手くそで泣いたことがあります。

そんな中、掛け持ちしていたスクールのヘッドコーチだった「センセイ」に、スピンサーブを打てるようになりたいんですって相談したら、

「高く打て!」って教わったんです。

「高くって?これくらいですか?」ってコートで打ってみたら、それでも遅い、高い弾道のサーブだと思って打ってみたんですが、「まだまだ!もっともっと!」

「え!もっとって?これくらい?」

「まだまだ!」

っていうやりとりを3回繰り返して、ヤケクソ気味に天井サーブみたいなのを打ったら、

「うん、それ。それで練習しな」

と急に声のトーンを落としてきっぱり言われました。

もう27年前のことなんですけど、鮮烈に覚えています。

最初、なんでなんだかわかりませんでしたから。

けど、確かにその高さからでも、なぜかサービスボックスにボールが落とせたんですよね。

それから2年間は、毎日。正月も休まずにスクールの鍵開け前から社員さんを待ち伏せて、朝の掃除前に200本、アドサイドのワイドの隅にシングルスポールで囲いを作っておいてそこをめがけて高ーいところから落とすサーブの練習をしていました。

2年が過ぎた後も、そのくらいやったらもう日課になっちゃっているので、勤務の日は必ず朝のうちにコートに出てサーブの練習をしてきました。

それからですね。何があってもサーブは入るものだっていうのがわかってきたのは。

大学を中退して、専門学校に変わった時もテニス部に入って、試合も出ましたが、ファーストの確率100%、ていうゲームも何度かあったと思います。

要するにファーストもセカンドも同じだったのと、そんだけ毎日やっていれば、入らないように打つ方が難しいくらいのレベルだったので。ポケットに入れたボールは使わずじまい(自分だけ、ですけど)なんてことが何度かありました。

へー、すごい、って思われやすいんですが、すっごい遅い、普通の人のセカンドサーブよりも遅いスピンサーブを打っていたので、当たり前っちゃあ当たり前な感じなんですけど。

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この写真は、フリーになってすぐくらいの、ワタシが40歳くらいの頃のサーブです。矯正は意識していたものの、ほとんど見た目変わらない打ち方なので、その当時の特徴を色濃く残しています。

スピードは、もう何年も「どうせ入る」ってなってきたところから「低めに打ってみよう」ってできるようになって、ネットの白帯に刺したウチワを狙って当てられるくらいになりました。

それで、球速は140キロくらいがMAXで出るくらいにはなった感じです。

分解すると、

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こんな感じで、下半身が早く開いてくる癖があって、腕をうまく振ってもパワーはこれ以上でない感じだな、って気づいたことから矯正を試みています。

ただ、このフォーム、コントロールが良かったんですよね。

ていうのは誰にでもって意味じゃなくて、このフォームで何十万本と打ってきたから、この動きの中で期待されるインパクトが、手応え通りの軌道を通ってかなりピンポイントで狙えるようになるまで練習しちゃった、ってことなんです。

だから自分専用ですよね。

学生の頃のサーブに自信のある当時は、ペアと組んで太陽がまぶしい方のサイドはワタシがサーブでいいと先に言っていましたし、デモンストレーションでなら、目を瞑って打っても普通に入るサーブでした。もうトスも見ないで大丈夫だったんです。いつも通りの場所にあるから、見えないからってビビらないでいつも通りにラケットを振ると本当にそこにボールがあるわけです。

体の内部感覚は、ラケットを振る腕の意識じゃなくて、体がどうやって立っていて、バランスを崩したりしないかどうかがわかると、それだけでも自信がつきます。

 

 

さて、こんなフォームの是非は置いといて、そのセンセイが教えてくれたことは、

「ネットすんな」と

「アウト(フォルト)すんな」ってことです。

入らないで悩んでいる時は、そのどっちかが必ず心配になるので、どうしていいかわからなかったわけで、それを邪魔している要素が「スピード」でした。

やっぱり上手な人とか、プロの試合を見ると、まずサーブのスピードで相手を圧倒して…みたいな勝手なイメージが、自分の身の丈に合っていないってことを教えていただいたんですね。

たか〜くあげて入ってるイメージを持つ時は、もちろんネットの心配なんかしないです。

距離のオーバーを気にしている時は、高く上げといて前にも振る、なんてバカなことはしません。

 

だから入ったんです。

 

そこんとこがわからない人は、コーディネーションがもともとよくない人(感覚的なラケットがボールを飛ばす感覚がフィードバックされてきても利用できない人)

それか、「スイングの仕方」にこだわってネットの向こうに意識がいかない人

 

だと思います。

 

ボール飛ばしてあそこに入れる、ってイメージのラインを自分の打球でトレースするにはこんな感じかな、っていうのがない場合は、一度、100球くらいやみくもに打ってみましょう。

実は、そんなにバラツキがないものなんです。

速いサーブを、正確にサービスボックスに入れる、ってことを考えなければ、あっちこっちに飛んで行かずに、たまにネットしたりたまにアウトしたり、たまに入ったりするだけで、大概は同じ方向に飛んで行って、同じような高さに飛んで行っていると思います。

てことは、その速いサーブのまっすぐの軌道だと、ネットを越えてサービスラインの内側に落ちるまでの距離がすごく狭い範囲の中に収めないといけないことがわかります。

そこで、その狭い範囲にしっかり打つ方法を探す人は、間違いですよね。

できるんならもう出来ているはずですから。

そこで、

ネットも、アウトもしない

 

のには、軌道を曲げなきゃいけないっていう発想を持たないといけないんです。

特にワタシみたいな背の低い人がやる場合はそうです。

この高い弾道を覚えた時に、

ネットの心配がないってそれだけですごいイメージが変わるな!って思っていたんです。

コーチを続けていて、いろいろな人の打ち方を指導するうちに、

そうやって打てば、前に振るってことじゃなくてボールは前に飛ぶように当てるけど、腕や身体は前には振ってないな、ってことなんですよね。

写真の、ヘッドは前に倒れてるけど、肩から肘までの上腕は顔より前に出てないあたりがそういうことかと思います。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 10:35 | コメントをどうぞ

Madrid の錦織を応援する

いやはや、勝ってますね!

もうホントつよい!びっくりするぐらい強いですね!

昨夜のキリオスは調子よかった。1stの確率もよく、しかも大事なシーンでセンターにエースを放り込んでくる。どうしてもブレイクが奪えない中、錦織はあせらずにじっくり機を待っていましたね。

フェデラーがウインブルドン決勝で、ロディックを相手にファイナルセットを延々と続けていく中、お互いに集中を切らさず、

自分のゲームをキープすること

相手のサーブからチャンスを見出すこと

の両方に精神を傾けていたのをふと思い出すような、緊迫した・・・というかもう、一瞬でも気の抜けない試合でした。

錦織もこの試合では1stの確率は7割を超えてきて、ファイナルセットに一度与えた以外にはブレイクチャンスを与えない堅実ぶり。ポイントリードされるような、0-30なんかもあったんですが、きっちりラリーに持ち込めば自分からは崩れない自信があるのでしょう。

先に展開されてもスライスが深く返っていたし、押し込んでいけばガスケ戦の時のようにコートの中に入って早いタイミングでウィナーを放っていました。

ゲームの終盤にウィナーを狙っていってアウトになるショットもあり、これが今夜のジョコビッチが相手の時にどうなんだろうって思ったりもしますが、あのショット1ミリでも弱気・・・ていうか迷いでもしたらカウンターで主導権を握られてしまうようなレベルの試合だと思いますから、あのくらい打って行ってオンラインで観客がどよめくようなフィニッシュじゃないと決まらない・・・そんなプレッシャーの中で打っているショットだと思います。

 

とくにジョコビッチは、打っても打っても崩れないように見えると思います。相手から「いったいどの作戦が通用するんだ」と見えてしまうような、そういうプレッシャーをものすごくかけてきます。

それだけに、以前に書いたこともありますが、センターにガンガン打っていったり、急に後ろに下がってペースを遅くしたりするとかでもしないと、全部とって甘くなったら見逃さずに襲い掛かってくるような感じのプレーですから、甘いコースや遅いプレーをするのがすごく怖いだろうなと思います。

けどワウリンカもシモンもそうやって苦しめてきていますから、バックハンドの得意な錦織が、王者のテニスをがっちり受け止めて見せることが、逆に相手にプレッシャーをかけることにもなるのではないでしょうか。

 

・・・て考えているだけでもワクワクしてきます。テニスのレベルは錦織は世界のトップに既にいるのは誰もが認めている通りだと思いますし、この先のブレイクスルーは本当のチャンピオンになるための最後の壁だと思うしかありませんね。

今年の錦織の目標としているプレーは「爆発力」だといっていました・・・と解説の辻野隆三が言っていましたが、本人も周りもあとはそこだけだ、という認識も持っているんだと思います。

負けた試合はすごく勉強になり、今後の目標が明確になるものですが、

実際に勝ってみて初めて、その乗り越え方とか自信とかが身に着くものだと思っていますが、これだけ勝ってこれる錦織のレベルで、さいごのボスキャラを乗り越えるだけの爆発力って、どんななんでしょうね。

今夜の準決勝も楽しみにしています。

ウルトラ調子がいい感じで勝ってくれるのも良いですが、ワタシが本当に見たいのは「攻略法」をもってねじ伏せに行くようなテニスがないものか、錦織ならやってくれるんじゃないかとさえ思っています。

カテゴリー: プロ選手オタク, 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 09:50 | コメントをどうぞ

千葉県選手権 準決勝

ワタシがお世話になっている、アルドールテニスステージのコーチが、千葉県選手権の男子シングルス準決勝に二人、進出しました。

風早コーチと豊田コーチの二人です。

二人とも千葉県のタイトルはかつて手にしている実力者ですが、今回の相手はそれぞれ去年の選手権決勝進出者とですから、こちらとしては是非見ておきたい好カード。

今日は祝日で、金曜日で、しかも午前中のレッスン予約がなかった、ラッキーな日でして、どうしても見たかったし、会場の天台は車で15分とか20分で着くところ。

9時〜試合開始と聞いて9時に間に合うように出かけました。

まだ会場は閑散としていましたが、選手の皆さんは既に来てアップしていたり、ご家族や同僚などと話していたりしました。

アルドールの応援の人の多かったこと。

自分の試合で来た時はもちろんそんなことはなかったですが、さすが県大会の準決勝ともなると、応援団は来ますね!(ワタシの時に来てくださった方…感謝してます!)

風早くんは、ワタシの前職のスクールで知り合い、なぜか仲良くしてくれている人。言ってもワタシの方が20歳近く年上ですから、先輩風も吹かせたりしてますが、正しく爽やかで男気のある気遣いのできる好青年です。仲間や上司からの信頼も厚いみたいですね。

彼の今日の相手は、昨年度準優勝の石川選手。背が高く、ビッグサーブと強力なフォアハンド。風早くんとがっぷり四つに組む形のファイターです。

序盤、石川サーブから始まった試合は、ずっとキープが続きます。ラリーになると押し気味に展開を作るのは、ひいき目もあるかもしれませんが、風早の方がやや自力に勝る、と見えました。しかし押し切って豪快に決めるショットもあれば、豪快にミスるショットもあり、カウンターに逆に押されるシーンもあり、5−5までは常に相手が先にキープし、風早くんがついていく、というスコア進行でした。

中盤3−3の石川サーブ。40−40のノーアドまで行きますがキープされます。しかしそのあとの風早サーブは盤石のラブゲームキープ。

ここで石川選手のサーブが狂い始めます。そうなって5−5の石川サーブ、ダブルフォルトもあり、明らかにテニスのリズムが狂ってきており、ミスが早くなっていました。セカンドサーブになればラリーを優勢に進めた風早がブレイクに成功し、その後キープして7−5で1stセットを取ります。

セカンドセットに入っても石川選手はリズムを崩したフラストレーションが溜まったメンタルを修正できずに、先にミスしてブレイクを許します。

いいショットを打ってコート内に入り、しっかり打ったはずのショットがわずかずつズレていきます。

「あれも入んないの…!もーダメだ帰ろう」と呟くのがギャラリーにも聞こえました。

対照的に風早くんはきっちりサービスゲームをキープしていきます。1セット目は0−30から挽回したようなゲームが2回くらいあったし、ノーアドも何度かありましたが、セカンドセットはラリーにゆとりが出てきたように見えました。

左足の股関節を痛めたようで、ストレッチをしながら、そしてバックハンドはスライス中心にしてペースを作るように変えてきていました。

後で、痛そうにしていたねと応援のお客さんから言われていたのに、「風もあってバックハンドは打っても入る気がしなかったのもあったけど、この足の付け根に違和感があってスライスでいいや、って感じでラリーしてました」みたいなことを言っていましたから、踏み込むと痛かったのかもしれません。

結局、このセットも序盤のブレイクが生きて、6−4最後はドロップショットに反応した石川選手のパスが、ストレートの狭いところを狙ったもののアウトして、ゲームセット。1本目のマッチポイントで見事に勝ちぬけました。

 

 

 

同時進行で、隣のコートでは豊田くんと、前年度優勝の國司選手との対戦でした。

軽やかなフットワークで浮かないショットをテンポ良く打ち続けられる豊田選手と、同じようなテンポで重そうな厚い当たりのストロークで押してくる國司選手というのも、これも今大会屈指の好カード。

同時進行だったので、申し訳ないことですが、風早の応援に回っていたものでつぶさには見れていなかったのですが、接戦でした。

序盤、ボールのスピードがあるように見える、そして風上側にいた豊田くんのショットにミスをする國司選手に見えていましたが、最初のゲームを何とブレイクされ、國司選手が取ります。

豊田くんはショットがやや落ち着きがなく、まだ相手のショットにうまくアジャストしていない印象でした。タイミングは合っているようで、芯に当たっていない、そんな感じのラリーになっても先にミスが出るような感じで、あれよあれよという間に0−3。しかも2ブレイク。

そして気づけば、同じようなラリーをしているかに見えたものの二つ返し、2−3で國司リードに。おっ、ブレイクバックしてるんじゃん!

キープキープで4−5。ここを豊田くんは足の回転数が上がってきて、ショットに伸びが出てきます。相手のミスを誘うこと数度、ブレイクに成功します。

結局このセットはもう一つブレイク、ノリが出てきた豊田くんが取ります。

セカンドセットはなんと、0−6で國司選手が取ります。

國司ショットが強烈さを増し、深いショットが増えます。カウンターの得意な豊田くんも応戦しますが、連続して重いショットを叩き込んでくる形になっていました。

ただ、あっという間に0−4、0−5となっていましたが、豊田くんはむしろ打っていて、このセットを取られても次のセットまでに間に合うようにしっかり打ち合っておこう、というような気迫を感じました。

そしてファイナルセットは、より打ってくるようになった國司選手のミスが増え、かといって手堅くつないでいると豊田くんが踏み込んできてさらに攻めるようになり、まさに押してもダメ、引いてもダメな展開になりました。

そして、6−1でこのセットを取った豊田選手が決勝に進み、アルドール対決が実現となりました。

長いラリーは、隣のコートでやっていた短いラリーとは対照的に、フレンチオープンか!っていうくらい深い球の応酬になりました。強いフィジカルでボールを潰すように強打をねじ込んでくる國司選手に、ひるまずにベースラインにとどまって下がらずにテンポを上げていった豊田選手の戦いは、固唾を飲んで見守る、緊迫感のある好試合でした。

 

 

 

 

ワタシは、午後に用事があるので、おゆみ野校からきていた応援の山崎コーチ、石戸コーチ、谷口くんに「じゃあ帰るね」とだけ言い置いて静かに立ち去るつもりだったのですが…

駐車場に向かって歩いているワタシに、永木コーチ呼んでるよ!と声をかけられ振り向くと、お嬢さんを腕に抱いた風早くんが、手を振ってくれていました。

こういうね、付き合いが比較的長いからって義理がたいことをしてくれるからさ、オジさんは君のこと応援したくなっちゃうわけですよ。

最初はその豪快でカッコいいテニスに圧倒され、魅了されてこちらが惚れたんですがね。

自宅近くに来たよ、とメールすればわざわざ出向いて会いに来てくれる、そういう礼儀というよりか、気遣いの細かい人です。そんなに恩を売った記憶もなければ、尊敬されるような偉大な人物でもないんですが、目上に見てくれて立ててくれることがなんだかくすぐったい感じです。

 

明日は仕事で見に行けないのですが、同胞対決の決勝戦。悔いなく戦ってほしいと思います!

 

頑張れ!

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 23:43 | コメントをどうぞ

上達が難しいとされる理由と、必要な要素

テニスに限らず、今できるレベルを上げること=上達することって、なんでも難しいんじゃないでしょうか?

ジュニアが選手になるまで、あまり時間を要しないのは、最初に設定した到達レベルが高いから。そこへ到達するまでの過程を、踊り場のない階段を上るようにグイグイいけるからなんじゃないでしょうか。
だから、一流の場が一流を育てるんだと思っています。強い選手を輩出したクラブに入って、強い学校に入って、周りの刺激やそのメソッドに従った環境があって、そこに乗っかれば、そこに素質のある人が入れば一流のコピーのようなうまい人もできるし、その上にはその先が見えてもっと良い選手が出たりするものなのかもしれません。

しかし、誰もが一流の指導を受けられるわけでもありませんし、ジュニアから選手を目指していないとテニスが上達しないわけでもありません。

ただまあ思うのは、インカレとか全日本とか出ている選手と、30年テニスが上手くなりたくて自分で考えながらやってきた自分との差は追いつきようのないもの(自分はまたどんどん年を取っていくものですし。。。)だなあと。

かといって自分がどの時代からテニスを始めて、どの段階で本格的に競技として関わっていればあんなになれたかなぁと思うと、やっぱり大したことはないんじゃないかとも思います。

今自分にできているレベルには満足はしていないとしても納得はできているし、それよりも少しずつでも上達していると思い続けていられる30年間のテニス歴には誇りを感じてもいます。

身体の使い方に気づくこと

ボールの見方に気づくこと

動きながら考えられると気づくこと

ボールばかりじゃなく相手を見る必要に気づくこと

ラケットの動きや、力の方向に気づくこと

体とボールの間の「間」に気づくこと

精度を上げる入り方ができるようになること

その入り方ができない時にできることは何かわかること

自分のショットが相手にどのくらいの影響力があるのか測ること

攻め方や守り方は一つでないとわかること・常に打った後の次の展開を考えること

「安定」と「変化」を使い分けること

・・・・テニスをやっていてわかるようになったことは、一気に書き出してもこれだけあります。よく考えたらまだあるんじゃないかな。

一足飛びに上手くなろうとしても、それらを順々に満足させることはできますか?っていう問題が発生する。

常に、取り組んで、慣れるまでの時間が必要で、それが練習です。反復練習とは、訓練することであって、訓練とは、「考えずにできるようになるまでやること」です。

考えずにできるように=型を作るってことです。

上手くできないのは、上手く対応しようとして、型を作らないことからかもしれません。

上手な人、かっこいいプレーの人のイメージを追うのは誰でもそうだと思います。だからコーチはデモンストレーションをする。生徒さんの見方は様々です。飛んでいくボールを見ちゃってフォームを見てくれない人も(笑)。スローモーションでもう一回やってくれって言われても、ボール飛んできて打って飛ばさなきゃいけないから、これ以上遅く動けないし(笑)。

スローで再現することができるのは自分の動きの理解に役立ちますから、ボールなしでやってみることはワタシ自身練習していますし、多分どのショットでもできますが、だいぶ前の段階で、生徒さんにやって見せることの意味はないんじゃないかと思うようになりました。

あるのは、自分ができていないところを発見できて、理解できるようになることなんですが、そのスローでしか出てこないようなところを、実際の打球シーンで気にしていられない。

むしろ、スイングする前に型を作っておいて、そのままインパクトまで一気に振って、結果を見て修正するやり方のほうが、実際のプレーに許される時間でできるようになるコツみたいなもんだと思います。

スローでやって、そこで理解したとしても、型を教えて、それでできるようになったとしても、どちらも到達するイメージが同じところなら、スローでやるのは一段階増やしただけのこと。無駄な時間でしかない。

頭の中でイメージした自分と、実際に動いている自分の形が同じってこともないものです。どこかがずれていて、そこに気づいて修正するのに、コーチっていう職業は必要だと思います。客観的に見て、要素を抜き出して、必要なことができていないのなら、その原因を修正して生徒さんの動きのリズムや基本フォームの中に埋めてあげる。

自分がやってきたテニスが否定されないように、簡単な間違いを修正すれば、あるいは他に着目して気にしていなかったことを今できているフォームの上に乗っけてあげれば、できるようになることが多いものです。

みんなボールをよく見ていて、ラケットにボールを当てられる。

なんならそのショットはちゃんとコートに入って、ラリーもゲームもできる。

だけど、ここ一発、っていう大事なショットや、やばい!っていう守りのシーンでラケットに当たってもコートに入らなくなる。

そしてよく考えたら、コートが広いから入っているだけで自分が思った通りの気持ちいいショットは普段からあまり打てていないことに気づく。

だから、ここ一番の大事なショットの精度が悪いことに悩んだり、確実なショットをしっかり打てれば強くなれるとか、楽しいだろうなと思う。

それで、テニスが上手くなりたい!と思うんだと思います。

けどまあ、レベルを上げればそれよりも上は必ずいるわけで、テニスに必要なのはラリーを続ける能力と、そこから自分の勝機を作る「勝負の力」=展開力が必要なことに気づいてくると思います。

常にベストのショットを打ち続けているわけじゃない。だけど、緩慢なプレーをしていても勝機はやってこない。

ミスにならないけど、相手を常に優位に立たせないとか、隙あらば追い込んでいけるようなプレッシャーのかかった状況で、常にある程度以上の精度と球威を保ちながら油断なくプレーすることが必要です。

スクールで見ていれば、そうは思っていない人が多いというのもわかりますけど。でもまず一般プレーヤーは(ワタシも含めて)、気持ち良く打てればいいですからね。それでも十分だと思います。

いいショットで勝てれば、またそのイメージを追っていきます。それは誰でもそうです。プロでも。トッププロでもそうだと思います。

しかし一度やられたことは、相手は次こそ!と思って臨んでくるでしょうから、いいショットの次のいいショットかいい策が必要になります。自信があれば、ゆとりを持ってそのプレーが出せるでしょうが、拮抗した試合でやらかしちゃったりしたら大変です。

永遠にミスらない、ってわけにもいかないし(ミスらないからって強いわけじゃないと思うし)、ミスをすることで修正ができるから上達できるわけだし、テニスの楽しみ方の本質もそこなんじゃないかと。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:42 | コメントをどうぞ

ナダルの分析

モンテカルロで、久々に大きな勝利を手に入れた、Rafael Nadal。

怪我や盲腸で戦列を離れて、復帰後に思ったような仕合が出来ていないような負けを経験しながら、もう2年近いんですね。

ナダルのプレーは、ワタシがしてきたテニスとかけ離れすぎていて、そして好きなフェデラーが勝てないテニスなので、あんまり見ていなかったんです。

だけど事あるごとに、発言するコメントがナダルのピュアな性格というか人間性を表していて、たぶん尊敬するプレーヤーとしては一番、というのが個人的な感情です。

ナダルは唸りを上げて落ちて弾む、強烈なトップスピンで、常にコートの中にショットを入れ続け、無尽蔵のフィジカルと、まっすぐに勝利を見据えるメンタルで、フェデラーから王権を奪い、No,1の座に君臨していました。

ジョコビッチの台頭は、ナダルがフェデラー対策に練り上げてきた、相手をバックハンド側に下がらせることを基本に作るゲーム展開を、がっちり壊す戦略を持ってきたからだと思っています。バックハンドの高い打点に強く跳ねてくるあのショットを、上からひっぱたいて優位を保つことが出来ることから、当時のナダルをして

「正直、いまノバクにどうやって勝ったらいいのかわからないんだ」

と言っていました。そんなことを記者会見で吐露するなんて、なんて正直な人なんだ!とここで感動。

2014年の全豪4回戦で、錦織の快進撃を阻んだのもナダルでした。7-5 7-6 7-5だったかな、接戦のストレート勝ち。ロッカールームで錦織はシャワーを浴びながら号泣したと言います。たぶんこの時だったと思うけど

「落ち込むことはない。彼が世界チャンピオンを狙えるのに十分な素質を備えていて、そしてそれをコートで表現できるファイターであることをみんな認めているんだ。彼のプレーは尊敬に値するし、ケイのプレーを見るのは大好きなんだ」みたいなことを言っていて、読んでいて泣きそうになりました。

去年、錦織はナダルから初勝利を挙げました。そして今年、インディアンウェルズでまた敗戦を喫しました。

その負けは、またそれまで負けていたような、ラリーの展開は押し気味ながら、ナダルのリスクを負ったストレートや、動く方向の逆を行く狭い方への逆襲のショットによって、欲しかった重要なポイントを何度も取られたことによります。

強いナダルが、今年になって帰ってきていると思っていました。

全豪の後の、クレーの大会で(ブエノスアイレス)D・ティエムに激しい戦いの上で負けてしまいました。とてもタフな内容で、ティエムは若い才能を開花させ、劇的な勝利をものにしたわけですが、ナダルも良いプレーをしていました。

そしてこのモンテカルロではクレーで最近つよいマレーを、そして決勝ではひたむきさを武器にしてきたモンフィスを、それぞれ逆転で破ってついに優勝しました。

 

ナダルのショットは強いスピンが軸ですから、基本浅くなることが多い。そこを踏み込んでこれないほどにバウンドが強いわけですが、これを後ろからでも思い切ってひっぱたいてくる相手が増えてきているのは事実です。

ナダルの強さの本質は、相手に打たせることと、そこから目の覚めるようなカウンターを打てることです。だから打ち破るには何本まで連続でウィナー級のショットを続けられるか、みたいなことが相手プレーヤーには要求されているような気になるはずです。

あれだけ強く、曲げられるので、コートの外から回しこんで内側に入れられるような感覚があるのでしょう。一瞬でもこちらが崩れれば、そこから踏み込んでこれるのはナダルの方になりますから、その一瞬を見せないようにテニスをするのがどれだけ難しいか。それがナダルがチャンピオンにいた理由だと思っています。

あのフェデラーが後ろから打ち合っていてもだめ、ネットに出るのもダメ、ポイントが取れてもゲームまで取り続けるのがどうにも難しい、という人なんだと思います。

 

現在はジョコビッチがもっとめんどくさい相手になっていると思いますが。。。

プロの選手たちってそういうのを楽しみにしながら戦ってるらしいから、それが恐ろしいと思います。。。

 

 

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 10:45 | コメントをどうぞ

モンフィスを支持

いやーーー

今朝の錦織vsモンフィス戦。

朝起きたらもう3セット目の4-5.40-40!(テニスオタクが聞いてあきれる起床時間・・・)

やっべ!これすぐ見に行かなきゃ!とリビングに降りてテレビをつける。

ベッドの中ではライブスコアでだったんですが、テレビつけたら5-5に。

聞けば、そのゲーム錦織のサービスゲームで0-40までいったんだとか(みとけよ)。

いやあ、ヒリつきました。モンフィスにあったマッチポイントは5度。

プロの試合ではよくニュースで聞きますが、相手のマッチポイント5度ですよ、5度!あと一点で負けちゃうっていうのに、まードロップショットからでも、ネットプレーでも、勇気のいるポイントでしのぎます。

錦織はクールに、そして目に力がある。次のポイントに向けて燃えているような表情。

すごい!デ杯での敗戦以来、諦めないで戦いきることと、精神のつなぎ留め方?あきらめずにファイトし続ける、あのファイナルセットの勝率歴代世界一だった強い錦織圭が帰ってきました!

勝負はタイブレークに。4-2リードでミニブレークを許しますが、そのあとのモンフィスのサービスを二つ破り、モンフィスとしてはもうどうしようもない、と思っても仕方のない状況に。

タイブレーク6-3で迎えた、その最初の自分のサービスポイントを、フォアハンドをクロスにウィナーを叩きこんで決着がつきました。

 

モンフィスは4-5のゲームをとり切れなかったところで、体力的にそうとうしんどかったのでしょう。膝に手をついて、ウェアはびっしょり。汗もあるかもしれませんが、この大会は熱中症?で棄権する選手がナダルをはじめ何人か出るほどの猛暑。気温も湿度もたかい、厳しいコンディション。

チェンジコートではモンフィスは、ペットボトルの水を頭からかぶり、息が荒れているのか口に含んでもぶうっと吹くような感じで、消耗しているのが顕著な感じ。

しかし、タイブレークまでのラリーでは、パフォーマンスは落ちたように見えませんでした。

それでも、錦織は執拗にモンフィスを走らせ、ダメージを与えていきます。自らのミスにもつながる、超ヤバい橋を、お互いに渡るかのよう。

 

勝負の決まったフォアのクロスウィナーのあと、お互いに大きなアクションはなく、激戦の様子をかえってうかがわせます。

激戦の勝者も、相手を称えるのは無論笑顔で行くものですが、このときのモンフィスのやさしい兄貴のような笑顔に、またシビレました。

ブログでもよく書いているように、ワタシはフェデラーのファン。で、プレースタイルのもっとも近い、錦織圭の試合はどうしてもいつもみたいです。(その割には今朝は・・)

今年の注目はティエムですし、好きなプレーヤー、見たら絶対楽しめるという選手はいっぱいいます。

もちろん、モンフィスもその一人。現役選手の中では、最もトリッキーな選手であり、それがショーマンシップに生きている。それでいて今年の全豪からみているモンフィスは、そういった一見ムダ?に見える派手なプレーを封印?してベスト8まで行きました(ラオニッチに敗戦)

今日のモンフィスも、勝ちにこだわる、一本一本が真剣なプレー。

そのプレーを終えて、あの笑顔。

いやいや、惚れてまうやろー

かっこよかった!

もちろん、錦織のマッチポイントを一発で決めてしまうメンタルとショットメイクにも痺れ、あさの6時半過ぎにテレビの前で「勝ったー!」って叫んじゃいましたが、今年のモンフィスはまだ行くでしょうね。いや、いってほしいですね!

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 08:36 | コメントをどうぞ

スイングをシンプルにする

ショットを打つためのうごきに、いくつかのプロセスがあると思うのですが、その項目を減らすことがショットをシンプルにし、その確度をあげることにもつながるのではないでしょうか。

例えば、ストロークのスイングで、テイクバックして、ヘッドダウンして、インパクト面を作って、フォロースルーへ。

この中で、ヘッドダウンして、というのは無くてもいい。

要素として、ヘッドをあげてテイクバックしたものが、見た目落ちていなければスライスになるか、地面にたたきつけるかどちらかにしかならないと思いますが、スイングをグリップからインパクトに向けていくと、立っていた形のラケットは自然と倒れてヘッドが下がります。

もう一つ、肩と腰のひねりこみがしっかりされていれば、インパクト前にしっかりそれが出来てきちんとスピンがかかるはずです。

そこいらへんの、形として出来ていれば、意識して動かさなくても勝手に(自然になされる)動きがあるなら、意識としては省略しても良い。

ある程度訓練されてくると、出来ることが自然になってくるようなら、そこは飛び越してよりインパクトに集中できるようにした方が、ストロークの確率が上がると思いませんか?

プレーヤーの技術レベルに応じて、というよりかボールへの習熟度に応じて、出来ることは出来るとして次に気にしておくと威力が増しても確率が落ちない方法とか、強く打っても当たり損ねやミスショットにならないですむような方法はあるわけです。

というのは、それが出来る人がいっぱいいるから。

大事な約束事を抑えておくことで、そこにフォーカスを合わせておくことで忘れずにとおるプロセスは、意識からは省略して良い事にしましょう。

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 17:19 | コメントをどうぞ

ジュニアにスライスを指導する

テニスキャンプを開催しました。

ジュニア向けの、ショット強化合宿in白子・・・というタイトルで小学生を対象に一泊二日、楽しい合宿でした。

何が楽しかったかって、子供たちのパワーの凄さですね!「仲良くなってほしいと思ってます」と言ったら数分もしないうちにクラスメートみたいになっちゃって、いま初めて会った学年の違う子供達とは思えませんでした。

いやー、ずっと笑かしてもらってました。。。

さて、今回はもともとの企画としてはスライスやボレーと、サーブの強化合宿というタイトルだったのですが、結果としては、やっぱりラリーの基本になるストロークもみっちりやっちゃったりしました。

時間があるというのは良いもので、段階的に慣れていくところを見ながら次のステップを用意できるところが、普段やっているレッスンよりも、今回初めて会う子供達でももともとどのくらいのスキルがあるのか、こうやってやらせてみたらどのくらいできるのかを見ながら進められたので、そういう意味ではやりがいがありました。

仲良くなれたので、どうしても基本スキルの方に目が行ってしまうのは、ワタシの生業では仕方のないことでしょう。でも色々と良いヒントを持ち帰ってもらえたのではなかったかと思います。

 

さて、タイトルにある、ジュニアにスライスを指導する、ということなんですが、いくつか心配な要素があります。

まずは、その是非について。

いまだに、小学生にスライスを禁じるスクールがあるようですが、ワタシはそこに一理あることを認めつつも、持論としては正しく教えることが必要で、小学生の間は使わないものだとするのには反対です。

というのも、昨年の全米でR・ビンチがセリーナを打ち負かしたのもペースのあるスライスを打てたからで、男子でもトップ選手はネットを取るのに有効な手段であったり、ラリーのペースを落ち着かせて自分の展開に持ち込みやすくしたりする重要なアイテムになりつつあります。

ということは、スライスのショットの役割は確実にあり、相手に攻めづらくさせる良い展開をつくれるショットであることが第一です。まずはそれを知ること。

悪い方向性のものとしては、動けば打ち込んでいけるようなシーンで、フットワークを怠って面だけ合わせて返すようなショットを覚えると、そこに頼ってフットワークのトレーニングをいい加減にやったり、ラリーの最中に注意力の落ちたようなダレた動きをするもとになりかねません。

スライスを「当てるだけ」とか「面をつくるだけ」で打つショットと勘違いするから(そうやって打つショットがアンダースピンになるから)スライスは悪者のように扱われるんじゃないかと思います。

 

第2には、ラケットの扱い方の問題

これは、あれこれを詰め込み過ぎてはいけないだろうという指導する側からの心配もあるかと思いますが、ラケットの扱い方をトップスピン型にし過ぎているのは指導者の過ちなのではないかと思います。

もちろん、自然な動き方をすればスイングは野球の打ち方のように横殴りというか、叩きつけるものになるかもしれません。それで不安定なショットになればなかなかラリーが出来るようにならないですが、うまくドライブ系の当て方とスライス系の当て方の両方を自然と知る方法が無いかと思います。

スイングの全体の長さを考えれば、場所によってはスライスが使いやすく表れる位置と、ドライブの面をつくれば安定するように現れる位置が違うだけで、同じ動きの中で、握りやそれによって変わる面の使い方さえわかればいいのです。

スライスは非常に正しく教えるということが難しく感じるショットで、その原因は多様性にあるということだと書いたことがあります。

ブロックのような形でもあるし、チップショットのような形でもあるし、パンチして鋭く飛ばすこともできるし、ドロップショットのように飛んでいかないショットに変えることもできる。

ただ、スライスをうまく使える人の感覚では、同じ入り方からの「ちょっとした工夫」でそれらをつかいわけている=一つの感覚の中の広い範囲がある、というのが出来ない人にとっては理解できないものみたいに感じるので、教える方は出来るけど、出来ない人に上手く教えるのがすごく難しいものなんです。

 

教わる人は「正解」を求めている可能性が高くて、それが出来れば満足すると思うのですが、そこで別の切り口からスライスはこんな風にもできるんだ、なんてやると混乱してしまうこともあると思います。

そこで、ボールがラケット面に当たって飛んでいく感覚だけで、打ち方として指導するというよりは、ボールの軌道を見せて、そうやって飛ばすにはこんな風に感じてみて下さい・・・という「当て方」を工夫する、というアプローチならどうか、ということかもなと思っています。

そうすればラケットの握りが厚いままではいろいろと器用にボールを扱うことが出来なくなるのが解り、基本の握りは薄く握っておけば色々なことができるようにすることでサーブやスマッシュなどへの対応が楽になると思いますし、ストロークは良く鍛えられているのだろうから、グリップチェンジして厚い握りにするのは問題ないんじゃないかと思います。

ボレーヤーでサーブが苦手、という人はあまり見たことがないです。身体から遠い位置でも面のコントロールが出来るような、グリップと面の感覚があるからだと思います。

サーブだって打点は高くて、言ってみれば体の中心からは遠い打点の一つですからね。

ストロークのスイングで飛ばすイメージだけではなくて、ボレーの面感覚で距離や軌道の高さをしっかりさせられるようになると思います。回転をかけることにだけ、サーブが入る感覚を持たせるのではなくて、この角度の手(面)をつくれば、だいたい入る、ということを約束にしなければ、スピードを上げていくときに障害になりかねません。

もう一つには、ショット自体の使い方が出てくると思います。

高いバウンドのボールに下がってムーンボールを合わせるだけでは埒が明かないと感じているジュニアプレーヤーは多いはずです。バウンドの高い位置に、背の低い選手が下から上にスイングを入れれば、スイング自体が上がりきったところでしかインパクト出来ないために思ったような軌道にボールを打てなくなります。

相手にそれ以上高いボールを使わせないためにライジングで合わせられるならスライスは高い位置で待ちやすいために打ち方としてのアドバンテージがあると思います。もっとも、そのタイミングで打つ勇気と慣れが必要だと思いますが。

また、低めの短いバウンドのボールを、攻められないようにコートの中に使い、そのあと思い切って相手を下がらせれば、相手の高いショットを短くするような、前後に振るような動かし方をすこし早いペースで出来るようになったり、自分が相手にこうやってプレーさせたい、という時間のコントロールが上手くいく要素を持っている可能性もあります。

しっかりスイングしなければいけないドライブよりも、面を合わせてシャープに速い球が打てるスライスは、使いようによってはストレートなどの狭い範囲にうまくコントロールできるアイテムかもしれません。

スイング自体が必要というよりも、もっと面の感覚が必要ですがスライスなら面を合わせて押し込むことでスイングはシンプルで良くなるために、どうしてもそっち方向に入れたいときなどはスライスは便利です。

 

戦い方の重要なアイテムとしてスライスは存在しているわけですね。

 

だから、早晩、ジュニアでもスライスは必須になるような時代に入ると思います。

 

 

 

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 18:13 | コメントをどうぞ

大事な場面でミスをする

キンチョーするんですよね・・・

それで、ミスをする。

年末にでた、千葉県選手権を、動画に撮ってもらっていたんです。(試合は負けたんです)でそれを見返していると、セットを通じて同じくらいミスをしているんですが、ワタシがしているミスって、割と大きなポイントでやらかしているものが多いんですね。

このチャンスをあっさり決めて、ノリたいところの、超簡単なネット前のボレーをなぜかネット。

それも、ペアの藤井クンが作ってくれた、完璧なチャンス。

その後も1-4から追いついて、4-4のペアのサービスゲーム。

自分のポーチがアウト。

ペアのボールがチャンスになり、相手の打ち込んでくるコースにいたワタシが受けミス。

作戦でポーチに出たところをストレートに抜かれ、0-40。

試合の序盤と、もっとも勝負のかかった場面で、ワタシがゲームを壊しました。。。

ホントにゴメン。

もうね、ホントに、闇の世界の悪霊がとりついたんじゃないかってくらい、絶妙なタイミングでミスをする。

え?そこで?っていうミス。

しかも、なんで自分だけ?みたいな感じしますよね。

 

でまあ、自分を例に出してはみたんですけど、誰でもそういう経験してるんじゃないですかね。

それで、勝った試合の後は、あんまりそういうイヤな思い出はなかったりします。ミスはしていたかもしれないけど、重要なシーンじゃなかったか、そういうところを乗り切っていいイメージのゲームができたからなんじゃないでしょうか。

さて、ミスらせるのは、プレッシャーです。

目に見えないものに原因を作るのは、好きじゃない(ワタシもそうですし、そういう人も多いと思います)。

ですが、心理的な要因で動きが固くなったり、ほんのちょっとの狂いが出ることもあるのは事実。

で、あるものは仕方がないので、それとどうやって向き合って、克服するか。

今は年を取って、「ナガキコーチはメンタルが強い」なんて言われることもあるんですが、それって普段と変わらないくらいユルっとした動きなのと、基本的なミスが少ない(ように見える)ことからなんだと思いますが、もともとは不思議なくらい緊張するタイプ。

試合前から手のひらは汗びっしょりだし、トイレ近くなるし、ずっとドキドキしてる。

テニスの試合で緊張する(特に初戦)では、ワタシの対処法は、やたらめったら走る。

心拍を上げて、ドキドキしてるのかゼイゼイしているのかわからないうちにゲームに入れるようになって、しかもそのころには体がよく動くようになっている。

うまくスイッチが入れば、普段の練習のように気持ちよくショットが出て、相手もよく見えて守備もうまくいく。

こんな、自然とできる方法を自分で見つけた時はしめたとおもいました(笑)。

しかし、コーチとしてはみんなにそのプレッシャーがあることを知ってもらって、自分のパフォーマンスに不安があること、狙った通りに打てると思ったショットにも精度の問題が常にあることなどを説明するうえで、心理的なものは話すようにしています。

自分の練習で思いついてやっていたのは、3ポイント連続でとるまでやる、という試合。

2連続は相手の緊張もあるので、偶然でも簡単にできるものですが、たった1ポイント違うとその確率はぐっと落ちます。4ポイントになると、意図的にやり切るのはホントに大変です。

1ポイント目、2ポイント目と、挑戦者の心持ちで強気にポイントしたとしても、あと1ポイントを絶対確実に、と思うと1stサーブが入らなくて急にラリーが弱気になったり、思い切ったショットも大きくアウトしたり、不用意に挑戦的なショットが返ってきて甘くなり、そこをつけこまれて逆襲されたり、などなにしろ取れないときは強気でも弱気でもうまくいかない。

 

さてテーマはここにあります。

強気と弱気のあいだでゆらゆらしたものがあって、それをどうしていいかわからずに不安定でどこに力を入れればいいのか、あるいは抜けばいいのかわからなくなる。

メンタルは、だれもきっと強くないし、弱くない。差があるとしても、たぶんちょっとの差。

あるいは、メンタルが弱くて、と悩んでいる人はこのことに気づいていてどうしていいかわからないと思っているだけで、悩んでいない人は気づいていないで飄々としているか、自分のことがあんまり好きじゃないとかっていう人。

そうじゃなければ、納得のいくトレーニングを積んでいて自分のパフォーマンスに自信があるか、本当の天才か?

プラス思考かマイナス思考かは関連があると思います。

ミスに落ち込みながら、自分をどんどん落としていく人は、まあ勝てるようにはならないでしょう。

だけどある意味マイナス思考でも、自分の最低なプレーをイメージしてみて、相手とアップで打ち合ってみて、そうでもないとか、試合の序盤をそれよりもいい感じで入ったら、落ち着いたゲーム運びができて勝てたりする。(←ワタシがこのタイプ…うまく乗れなくて負けることもありますが)

プラス思考でも、ミスしてもお構いなしにパカパカ打って自滅してたら、ただのバカなんでしょうし、自分をうまく持ち上げる要素を見つけていい方向へもっていこうとできるのなら、自分の性格を知ったうえで強くもなれると思います。

自分に自信のあるナニカを、武器として持っているのならそれだけでもメンタルを支える太い柱になります。サーブでも、フォアハンドでも、どんな球でもあきらめずに走れる足でもいい。自分の武器を知っていることは強くなれる条件。

ただ、たくさんのプレーヤーの中で、人より抜きん出た武器をはっきり持てている人というのもそんなに多くないのかもしれません。

そこで、自分にできることを丹念にやってみるとか、相手の戦力分析をしてみるとか、そういうことに頭を使うことで心理的に自分と相手が同じだとか、自分の方が先読みしているとか、優位にいるように気持ちを保つようにすることもあります。

自分はよく試合の時の自分がどうなってしまうか知っている、として、同じくらいのレベルだけど、自分の方が相手のちょっとだけ先に行く方法を考えよう、みたいなことです。

相手はフォアハンドが得意らしいけどそれでも自分も返せないわけじゃない。しっかり打ってもきっちり入るようにクロスに強く、あまり厳しくないコースでラリーして、たまたまいい球になっちゃったり、戻ろうとした相手の逆を突いたとかで一瞬でもスキがみえたらバックを狙ってみようとかを想定します。

相手のテニスと自分のミスが出ない範囲の計算ができるなら、あとは必死にしっかりつなぎながらチャンスを待つ。何しろ相手も自分に勝ちたくて必死でしょうから、最大限に油断なく戦って、何ポイントか、あるいはしのいだら大きいようなポイントでゲームの要所を締め、相手を心理的に追い込んだり、心をポキッと折っちゃったりしたいと思うわけです。

試合をしているときに、自分の都合しか考えていないと、メンタルがどうとか言っても自分で打破できるようなものなら今頃はそれ専用の教本とかトレーニングコーチとかがいてすごい稼いでいるんじゃないかと思っています。

専門家はすでにいますけど、一部のプロ選手についていたり、一般プレーヤーにはむつかしい存在かもしれません。

 

相手と自分

相手が打ってくるショットは、それぞれ自分にとってどうでしょうか?

①返球もむつかしい

②半面のコースの打ち分けならできる

③球種を打ち分けて、強弱や高低の差をつけてリズムを変えられる

④相手よりも強く打てる

⑤相手よりも強い球を、コースを変えて打ち分けられる

⑥ラリーしながら相手のショットを押すように、コート内に入って攻撃的にいける

⑦狙ってエースがとれる・それを拾われてもトドメを刺すまで攻め続けられる

・・・とまあ、できることのランク付けみたいなものがあるわけです。

例えば④は、強く打てるだけで入るかどうかわからなければ、①よりも下になりますが。←大事なシーンでも入れられるなら④はそこでオッケーですが、たびたび決めに行って自滅しているようではダメですよね。

それが、またサーブに対してどうか、フォアハンドに対してどうか、バックハンドになったらなにか変わるか、ネットに出られたらどうだろうか、ということをシミュレーションしてみて、生き残れそうなプレーを相手にさせましょう。

そういうのに集中していくと、メンタルがどうとか、試合中に考えずに済みますしね。

 

自分と相手

自分が相手のどっちを狙ったらいいのか、相手の弱点を見つけたけど、そこを自分が狙う力があるか、そして今日はどうか。何球までなら続けられるか。

・1stサーブではコースをしっかり考え、確率と威力とコースをどのくらいのレベルで入れられるか

・2ndサーブではいかに相手のタイミングや打点を狂わせられるか

・サーブの後のショットがどのくらい攻撃的な動きで入れるか(相手の返球の具合はどうかってことと自分がどのくらい準備よく形に入れるか)

・バックハンドの精度はどうか

・コート内に踏み込んで打ったショットを、相手はどのくらい強気で打ってこれるか

・高く弾ませた影響はどう出るか

・スライスで低く滑らせたり、速い球への対応はどうか

・ネットをとったらプレッシャーと感じてくれていそうかどうか(相手のプレーの質が落ちる=焦って勝負球を打ってきたり、無理に狭いコースを通そうとしたり・またはその時の精度)

・・・とまあ、挙げればきりがないかもしれませんが、自分の得意パターンや持ちネタを相手にぶつけてみてどうかってことを計測するようなつもりでゲームの序盤を戦うわけですね。

この時点で差がはっきり出ているなら、ワンサイドになる可能性もありますし、自分が勝っていて後で追いつかれたりするときは、相手も分析ができていて、すでに最初に見えた相手とは別人になっている可能性があります。

緊張している自分に気づけば気づくほど、あるいは無視していても考えないでいれば、大事なシーンでミスをするのは自分かもしれません。

ミスをしている自分と、未オスをしなかった自分とが具体的にどう違うかを知っているってことも、練習をよくしている人なら持っているアイテムで、練習していてもたくさん打っているだけで実験的なことや反省などをあまりしない人はある程度強くてもそれ以上に行くのが大変なんじゃないかと思います。

ワタシだって一生懸命練習して実験して反省して試合もしてますが、心理的なものは自由になったりしません。

いい時ってこうだな、ってときはいま書いたようなことが全部自分にとっていい方向へ回転していて、そこに乗って気持ちよい緊張感と、高揚感のある勝ちを味わっていると思います。

 

 

 

 

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 23:54 | コメントをどうぞ

視野・打点に集中する

練習が必要、っていうのは打点に集中することを、相手のショットに同調させる練習だってことをまずやって、というのが最初の項目にあると思います。

 

打ち方の練習が必要な初心者ではなく、試合に挑戦しているような人が、という前提ですが。

まずはいつも通りのパフォーマンスが落ちていないかどうか確認する、というのが自分の中では練習の最初にあると思いますが、皆さんはどうなんでしょうか

 

ボールをよくみる

という「動作」(?)は、自分の体がやっている動きと連動してなされなければならないことなんですが、テニスに慣れていない人ほど、これができないことが多いものです。要するに、ボールをすごくよく見ているせいで動きが止まり、打つべきタイミングがやってきて急に力を込めて早く動くようになります。

それが、経験者からすると、「ものすごい勢いをつけてスイングする」ように見えるのですが、飛びすぎたりもするので、そうやって打ってしまう初級者や、二度引きの癖が治らない中級者なども、最初はそうやって打点まであまり自分の体がラケットをどのくらいの速さで動かすものなのかをしっかり把握していないってことも原因なんだろうなと思います。

ボールを打ち返すのが上手くなるほどに分かることだと思いますが、

自分がいかにボールを強く打つか

ということよりも

自分がどこにボールを打つか

に集中すべきだと思いますし、

それって

相手にどうやって打たせるか

をイメージしないと、

「打ったら勝てる」場所を探して打つことになると思うんです。

毎ショットそんなことをやっていたら、ほとんどのショットが入らないと思います。

ワタシ自身がそういうことをやると、大概のショットは決めにいってミスをしたり、どこに打つか考えているうちに打点がきちゃってミスをしたりしてましたから。

ひとことで言えば、欲張ってミスをする、自滅です。

練習でもそうやっている人(強く打って勝とうとする人)は、本番に弱い傾向が強いです。

強く打っても絶対入るように気をつけて打ち、しかもそれが連続して同じショットになるようにすること

相手のショットが強かったり走らされたとしても、打てるだけの強さはしっかりしながら、ラリーを長引かせる努力をすること

が練習の時に必要なメンタルなんじゃないかと思います。

レッスンで行う、3列でのラリー

とは、テニスコートをタテに3分割して、ストレート1/3の幅でコントロールしてラリーを続けるメニューです。若い頃の話ですが、ある時突然、すごく安定してできるようになった時期がありました。

コーチになりたての頃は、スライスで勢いを殺してしっかり運ぶようにすれば、相手も丁寧に打ってきてくれさえすればできたメニューだったものの、ちょっと挑戦的なお客さんとか、妙に深いところにボールが入ってくると自分のコントロールが乱れて他の列に迷惑をかける。

ま、そういう経験をしているので、ワタシのクラスでは、現在はショートラリーでなければタテ3列はやらないですけど。

この時の感覚は急にやってきて、 また翌日になるとその時のように「ミスる気がしない」という感覚はなくなり、不安定に戻ってしまいました。

手元の感覚には面をこうやって向けておければいい、という技術的な感覚があるのでそれほどひどくはないんですが、なんていうか、「ボールへの入り方」が変わった気がしたんです。

その、ミスしないで済む「入り方」に具体的に気付いたのはもっと何年も先の話でした。

スイングのきちんと入る空間を、開けて待っていられるかどうか、がカギになるんです。ラケットでボールを打てる位置、ではなくて、スイングが入る位置、なんです。

意味のわかる人は、すでにできる人だと思いますし、コーチとかされてるんじゃないでしょうか。

わからなかった人は、まだなんだと思います。

そこに狙いを定めている、ということは、スイングのスタートからフィニッシュまではすでに作られていて(イメージが完成していて)、そのフォームにすでに飛来するボールの方向と、飛び出ていくボールの方向とが入っているので、打点でラケットを合わせられればミスをせずに打てるんだろうな、という感覚になってきます。

それができるときと、できない時とがあるものだったんですが、そこそこのいいショットではワタシのフォームを崩されないようになった時があったんです。

それが、具体的にわかった時のことでした。

それで、お互いがラリーを続けようって時ならできるんですが、試合でもラリーでもそうですが、そのスイングの空間を作れないような難しいショットっていくらでも飛んでくるんですね。

けど自分でできる範囲はそれでもやらなきゃいけないし、できないなら甘いボールでも返しておくしかないし、コースが甘くても深いとか速いとかのショットが入れられるならそれでいいし…と挑戦していると、できる領域が広がってきます。

勢いのある、伸びてくるショット

遅いけど深くて、縦に高く跳ねるボール

シューっと伸びてきて、バウンドの位置とタイミングのつかめない、キレてるスライス

など、うまく打ち返すのが難しいショットっていくつかある。

そういう時に、視野を少し広く持ち続けることと、すでに振り始められるくらい余裕のある構えが出来ていて、一気に打点を取りに行けるフットワークをすること、それと、ラケットに当たって出ていくボールを強く押し出す感覚のあるスイング

それらの条件が整うなら、だいぶ厳しいコースを狙って行っても入れられます。

狂わせてはいけないものを、狂わせないで打てる、あるいは雑にせずに打てる、ということは、どの要素が良ければいいのかさえわかれば、結構単純なものです。

単純でなければ、スピードのあるラリーでは誰もできなくなるはずです。

単純化ができるような練習を積んできているか、それができる要素をはっきり認識して動ける人がいるってことは、できるようになればそんなに難しくはない、ってことなんだと思います。

 

カテゴリー: 日記 | 投稿者ナガキヤスヒロ 16:28 | コメントをどうぞ