ただ、名選手と呼ばれるようなプレーヤーは並々ならぬ繊細なフィーリングも持ち合わせています。極端な話、良いボールかどうかは別にしてラケットに当てることさえ出来れば、コートにボールを返球できるようなラケットワーク(面作り)と感覚を持っています。
選手の中には0.5ポンド単位でガットのテンションを調節したり、錦織選手のようにステンシル(ガットに描くメーカーロゴ)を薄く塗るというリクエストすることがあるとの話も聞いたことがあります。
あまりにナーバスになり過ぎることも良くないという考え方もありますが、それほど常人では分からないような感覚を持っているとも言えます。
ストロークでのラケットとボールの接触時間は約4/1000秒(0.004秒)
仮にどんなにボールをよく見たり、当たる瞬間を見ようとしても、はっきりと見えないものです。
あらゆる努力をした結果であるものの、最終的に頼りになるのは手の感覚とも言えます。
「弘法は筆を選ばず」
とはことわざがありますが、決して筆を選ぶ能力が無いわけではありません。
筆に応じた、繊細な調節が出来るという意味であり、筆の良し悪しや癖、特長を掴めるだけの感覚を備えてると言う事です。
「自身の能力に対してラケットを合わせる」
「ラケットに対して自分自身を合わせる」
ラケットに対して無頓着になるのではなく、自身のラケットを大切にしつつ、注意深く気を配ったりすることも感覚を養う重要なポイントです。
一方で、ラケットがしっくりこない状況でも、対応できる能力も必要になります。
前者、後者ともに偏ることのないようなバランスの良い思考を身に付けるような意識を持たなければなければなりません。
一言で「バランスの良い思考」と表現しましたが、どうしても人によって偏りがあるものです。
誰もが自分自身に偏りがあるということを認めることは嫌なことなものの、まずは「偏りがあるのではないか?」と疑問を持ちつつ、どちらの思考に偏っているかということを把握することが第一歩かもしれません。
他にも自分の体調やコート状況、気候に至るまで感覚を鍛える機会も多数にあります。
そしてそれらに対して対応できるような能力を身に付けることができれば、技術的にも大きな進歩に繋がるではないでしょうか?
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