「答えは知っているもの」
指導者や先輩のアドバイスの下、数年テニスをしていれば、ある程度のアドバイスは自分自身で考えつくものです。
新たなアドバイスよりも、まずは自分自身で気づくアドバイスを実行できるかが上達の肝とも言えます。
大雑把な表現ですが、学生であれば勉強しなければならないことを知っています。
そして勉強においても、ただ机に向かっている時間を増やせば効果的かと言うと、そういうわけではありません。
自身の学力を考え、何を伸ばし、何を補強すべきかを考えつつ、勉強しなければなりません。
さらに細かくすると、漢字を暗記する為に、ひたすら何文字も書き続けても憶えられないことがあります。
それは書くことが目的になってしまい、ある意味で無心に書いてしまっているからです。
逆に、少ない文字数でも記憶しようと努めながら工夫と思考を巡らせて書くと、覚えることに繋がります。
もちろんテストや宿題というアクセントや目的を作ることによって環境を誘導する為の意味合いもあるので、勉強時間を増やすように指導したり、課題を設けることも大切です。
テニスにしても、上達する為には「練習」が必要なことは誰しもが知っていることです。
そしてその「練習」もただ打つだけではなく、何かを注意しながら実行しないとなかなか上達に結びつかないことも知っているものです。
最大の課題は、「知っていることを実行できるか否か」ということになります。
そしてそれは、指導者にとっても一番の課題とも言えます。
もしかしたら最高の指導者というのは、「良い環境・雰囲気」「知っている(気づいた)ことを実行できるような人間力」を養えることかもしれません。
しかし、部活動をあれば、指導者が不在時でも練習を実行できるようにすることだけでも大きなハードルです。
現実的には、やむを得ず半強制的に練習を実行させるようにせざる負えないことも多いと思います。
前記した内容は、理想論であり、現実との隔たりを感じる方も多いと思いますが、忘れずにいたいポイントですね。
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