早稲田連覇の秘密

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大学テニスの日本一を決める全日本大学対抗テニス王座決定試合、14日は男子決勝戦が行われ、第1シードの早稲田大学(関東第一代表)が第2シードの慶應義塾大学(関東第ニ代表)を8-1で下し、13年連続25度目の優勝を果たした。
15日は女子決勝が行われ、第1シードの早稲田大学(関東第一代表)が第2シードの筑波大学(関東第ニ代表)を5-0で下し、12年連続13度目の優勝を飾った。

早稲田大学の強さの秘密はどこにあるのだろう。

土橋登志久監督は、就任2年目で男子部、3年目で女子部を王座に導いている。また、就任してから個人戦でも多くの全日本学生テニス選手権優勝者を毎年のように輩出するなど輝かしい成績を残している。

スポーツチームの強化には、チームを牽引する監督の力が大きい。監督が毎日のように指導を行うスタイルは、就任当時珍しいものであった。監督が日々選手の状態をチェックし、油断や慢心という心の隙を作らせず、常に向上心を持って練習させるように厳しく接するという徹底した指導が連覇を途切らせない大きな要因であることは間違いない。
コーチは、監督と学生の調整役となっている。学生と距離が近い社会人として、人間性の向上を目的とした指導をしている。
学生も厳しい環境で意識の高い仲間と切磋琢磨することで自らのテニスや人間性といった力を高められている。それがチーム力に直結し、部内に良い循環として代々受け継がれているようだ。
団体戦において、部員にはそれぞれの役割がある。試合に出場する選手、他大学の分析、ベンチコーチ、審判、ボールパーソンなどの役割を部員一人一人に与えられている。その役割を全うしチームの勝利のために尽くしており、団体戦での強さにつながっているという。
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監督、コーチ陣のぶれない信念とバードな練習、そしてしっかりと自らの役割を全うしようとする責任感が早稲田にはある。担当分けは個人を成長させる良い手段と言える。
その裏には、練習時間や、レギュラーではない選手への対応については不満も多く見られることから、ただ良い選手を集めて簡単に連覇を成し遂げている訳では無いことがわかる。

早稲田最強の時代がいつまで続くかは、指導者の信念にかかっている。

男子決勝、3位決定戦の結果は以下の通り。

【決勝】
(1)早稲田大学 8-1 (2)慶應義塾大学

D1:坂井勇仁/ 田中優之介 ○ 3-6, 6-3, 6-4 逸崎凱人/ 畠山成冴
D2:齋藤聖真/ 高村佑樹 ○ 6-2, 6-2 福田真大/ 今村昌倫
D3:島袋将/ 千頭昇平 6-4, 3-6, 4-6 ○ 上杉海斗/ 山崎瑛二

S1:島袋将 ○ 4-6, 6-3, 6-2 上杉海斗
S2:坂井勇仁 ○ 6-2, 6-1 逸崎凱人
S3:千頭昇平 ○ 6-3, 6-1 甲斐直登
S4:高村佑樹 ○ 6-4, 6-3 畠山成冴
S5:田中優之介 ○ 6-2, 4-6, 6-1 今村昌倫
S6:小林雅哉 ○ 7-6 (7-2), 2-6, 6-3 韓成民

【3位決定戦】
(3)関西大学 5-2 (4)近畿大学

D1:高村烈司/ 島田達也 7-5, 4-6, 2-6 ○ 高木修/ 恒松優也
D2:竹元佑亮/ 矢多弘樹 7-6 (7-4), 0-6, 4-6 ○ 長谷川聡/ 松本樹
D3:林大貴/ 柴野晃輔 ○ 6-1, 6-4 小野和哉/ 水口凌

S1:加藤隆聖 打切り 松本樹
S2:竹元佑亮 ○ 3-6, 6-1, 6-0 長谷川聡
S3:柴野晃輔 ○ 7-5, 7-6 (7-3) 小野和哉
S4:山尾玲貴 2-6, 2-3 打切り 高木修
S5:林大貴 ○ 6-4, 2-6, 6-0 西岡航
S6:高村烈司 ○ 6-4, 6-3 矢ノ川歩

今大会は各地区予選を勝ち抜いた10校で争われ、ダブルス3本、シングルス6本の計9本勝負。

昨年の全日本大学対抗テニス王座決定試合では早稲田大学が明治大学を破って12連覇を果たしていた。

女子決勝、3位決定戦の結果は以下の通り。

【決勝】
(1)早稲田大学 5-0 (2)筑波大学

D1:上唯希/ 大矢希 ○ 1-6, 6-4, 6-1 米原実令/ 森崎可南子
D2:細沼千紗/ 清水映里 ○ 6-4, 6-2 並木友花/ 牛島里咲

S1:清水映里 ○ 6-4, 6-2 牛島里咲
S2:細沼千紗 ○ 6-1, 7-5 森崎可南子
S3:上唯希 ○ 3-6, 6-3, 6-2 米原実令

【3位決定戦】
(3)関西大学 3-2 (4)大阪教育大学

D1: 越野菜摘/ 大野菜々子 5-7, 3-6 ○ 田中千愛/ 清水梨沙
D2: 橘彩音/ 中塚桃子 ○ 4-6, 7-5, 6-3 井手梨香子/ 浦上喜帆

S1:越野菜摘 ○ 6-0, 6-0 井手梨香子
S2:橘彩音 6-3, 2-6, 2-6 ○ 浦上喜帆
S3:沈清河 ○ 4-6, 7-6 (7-5), 7-5 田中千愛

今大会は各地区予選を勝ち抜いた10校で争われ、ダブルス2本、シングルス3本の計5本勝負。

昨年の全日本大学対抗テニス王座決定試合は早稲田大学が筑波大学を破って11年連続12度目の優勝を飾っていた。

ライター:剛力健一(ごうりき けんいち)
テニスでインターハイ出場。大学卒業後オーストリア留学し、ATとして活躍。現在は、スポーツ記事の寄稿、講演活動を行う一方、地域に密着したスポーツイベントやスポーツクラブ作りにも参画。

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