遂に人工知能でテニス指導

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2010年代に入り、人工知能は人間の理解を上回るペースで進化を続けている。2017年には、人工知能が人類最強の棋士を碁の勝負で破ったかと思えば、そのおよそ半年後には誰に教わることもなく世界最強に達したという出来事も起きている。開発の進む自動運転カーに搭載されるAIや、株取引がAIで自動化されたり、データさえ与えれば人間のような文章を書くAIが生まれたりと、知らない間にAIが社会の中に入り込んでいる。

27日開幕の東京モーターショーで、トヨタとホンダがAIを搭載し、運転者の感情や好みを把握して安全運転につなげたり、対話機能で快適なドライブを提案したりする車を発表するという。
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そしてNTT西日本が、中・高校生のテニス部向けに、AIを使った練習強化システムを開発することを発表した。カメラで撮影した生徒の練習映像をAIが分析し、試合構成や戦略などをタブレット端末でアドバイスするというものだ。
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すでに10月からテニス強豪校の練習を撮影し、得失点の分析などを始めているそうだ。このデータを模範プレイとしてAIに学習させ、生徒の練習映像と比較する仕組みで、今後解析精度を高めていくという。

 まずテニスコートに設置した2台の特殊カメラで、生徒の練習風景を撮影する。撮影と並行して強豪校の練習データを基に作成した模範プレイと、生徒の練習映像をAIが比較・分析。撮影後、タブレットのアプリケーションで、得点につながる試合構成や戦略のほか、サーブの打点や狙うべきコースも表示する仕組みだそうだ。分析結果はアプリに蓄積でき、人の動きや打点・速度・軌跡など、リアルタイムに確認することが可能だそうだ。

 部活動の指導は、競技経験のない教員が担当することが増えている。適切な指導が困難なケースや教員の長時間労働につながるなどの課題が指摘されており、データを基にしたアドバイスで生徒の競技力向上に役立てるほか指導教員の負担軽減にもつなげる狙いもある。

 スポーツにAIを活用する事例は多く、リオデジャネイロ五輪・パラリンピックではバレーボール全日本女子が採用。選手の動きをAIが分析し、対戦相手がボールを打つコースなどを予測していた。

遂に、人工知能がテニス界にも参入してきたと言えるだろう。

ライター:剛力健一(ごうりき けんいち)
テニスでインターハイ出場。大学卒業後オーストリア留学し、ATとして活躍。現在は、スポーツ記事の寄稿、講演活動を行う一方、地域に密着したスポーツイベントやスポーツクラブ作りにも参画。

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